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 市バス路線の営業成績を表す各種指標を紹介します.
 ここに掲載するデータは
平成29年度決算のものです.

 

平成29年度 営業係数ランキング

 ◆営業係数
 100円の営業収入を得るのに要した営業費用を表す指数で,各バス路線の経営状態を表す指標として使われています.
 100未満は黒字,超えると赤字です.
 
 平成29年度決算における市バス全系統の営業係数は108.6で,前年度の106.1より悪化しました.
 全163系統のうち,黒字系統は41系統(対前年比3系統減)でした.
 赤字系統は122系統で,全体の約75%が赤字系統です.
 ◆営業係数一覧表
 公式サイト「決算概要」 当ウェブサイトまとめ[PDF]

 

 黒字41系統

順位 系統名 営業係数
(29年度)
営業係数
(28年度)
1 幹藤丘1 59 57
2 上社11 70 65
3 中村13 74 73
4 平針11 76 70
5 名駅11 79 88
6 幹砂田1 81 78
7 新瑞12 81 79
8 幹星丘1 82 76
9 幹本郷1 83 81
10 徳重11 83 73
11 幹星丘2 84 80
12 基幹1 86 82
13 星丘12 88 84
14 千種11 88 87
15 吹上11 88 86
16 原11 88 85
17 原12 88 82
18 金山12 89 86
19 名駅24 89 110
20 栄21 89 91
21 栄24 89 86
22 星丘11 90 86
23 名駅13 91 94
24 C-758 91 90
25 金山11 92 91
26 幹神宮1 92 89
27 幹一社1 92 87
28 幹新瑞1 93 89
29 徳重13 93 89
30 幹中村1 94 88
31 名駅12 94 99
32 黒川11 94 87
33 幹栄1 96 89
34 新瑞13 96 99
35 基幹2 97 93
36 星丘13 97 96
37 金山16 97 96
38 名駅15 98 99
39 幹神宮2 98 95
40 幹栄2 98 101
41 金山23 99 95
▽参考
42 神宮11 100 96
43 栄17 101 96
46 神宮12 103 97
47 幹鳴子1 103 98
54 藤丘11 106 96

▲黒字上位系統は市東部の地下鉄駅フィーダー路線が多い



▲基幹2系統も黒字を確保

 黒字系統は,平成22年度28系統→平成23年度25系統→平成24年度28系統→平成25年度31系統→平成26年度34系統→平成27年度39系統→平成28年度44系統と増加傾向にありましたが,平成29年度は41系統に減少しました.

 平成29年度は,新たに2系統(名駅24,幹栄2)が黒字化しました.
 一方,5系統(神宮11,栄17,神宮12,幹鳴子1,藤丘11)赤字転落しました.

 

 下位20系統

順位 系統名 営業係数
(29年度)
営業係数
(28年度)
144 緑巡回 183 211
145 上社12 184 178
146 高畑12 185 184
147 有松11 192 205
148 中村巡回 193 199
149 名駅29 194 236
150 有松12 199 185
151 深夜2 200 181
152 栄27 201 197
153 東巡回 202 216
154 鳴海11 213 217
155 守山巡回 217 214
156 瑞穂巡回 218 224
157 中川巡回 219 237
158 熱田巡回 243 279
159 守山11 265 243
160 中巡回 302 297
161 春田11 308 313
162 志段味巡回 309 313
163 南陽巡回 319 338

▲地域巡回系統は,区役所や病院を結んで走る生活路線のため,路線長が長く乗車効率が悪く,営業係数も悪い

 平成26年度は,イオン茶屋開業効果があり,南陽関連路線の営業係数が大きく改善し,営業係数400台の路線が消滅しました.
 平成27年度〜平成29年度は,各系統において営業係数が改善傾向にあります.

 営業係数の悪い系統の特徴は,地域巡回系統のほか,地域巡回系統と同じルートを走る補完系統,人口が少ない地域を運行する系統,系統長が長い系統が挙げられます.

 

 

 

平成29年度 営業収支ランキング

 ◆営業収支
 営業収入と営業費用の差.つまり黒字と赤字の絶対額です.
 100未満は黒字,超えると赤字です.
 営業係数(効率性)が良く運行本数も多い系統は,黒字額も大きくなります.
 しかし営業係数が下位でなくても運行本数の多い系統は,赤字額が大きくなってしまいます.
 ◆営業収支一覧表
 公式サイトなし 当ウェブサイトまとめ[PDF]

 

 上位13系統(営業収支3千万以上の系統)

順位 系統名 営業収支
(百万円)
営業係数
(29年度)
1 幹藤丘1 129 59
2 幹星丘1 96 82
3 幹本郷1 92 83
4 基幹1 82 86
5 幹砂田1 55 81
6 平針11 50 76
7 上社11 45 70
8 新瑞12 43 81
9 基幹2 39 97
10 幹星丘2 36 84
11 幹神宮1 33 92
12 名駅11 31 79
13 名駅13 30 91

▲地下鉄東山線東部地区の幹線系統

 黒字1億円系統として,平成28年度は東山線東部地区の幹線3系統+基幹1号系統がラインアップしていましたが,平成29年度は各系統の収益力が大幅downし,1系統のみとなりました.
 黒字3千万円以上の系統数も,平成28年度の18系統から13系統となりました.

 

 下位13系統

順位 系統名 営業収支
(百万円)
営業係数
(29年度)
151 金山19 -46.1 127
152 栄25 -46.8 155
153 高速1 -47.8 141
154 名港13 -47.9 167
155 栄15 -49.4 157
156 曽根13 -50.4 153
157 東海11 -50.4 167
158 幹築地1 -51.8 135
159 高畑18 -53.5 182
160 栄11 -56.4 118
161 ガイド -57.7 119
162 有松12 -60.6 199
163 栄18 -66.3 158

▲過去に1億円の赤字を出すなど最下位の常連だった幹築地1号系統の収支改善が進み,平成29年度はワースト6位まで上昇しました.
 最下位は2年連続で栄18号系統でした.


 

 

 

平成29年度 運転キロあたりの乗車人員ランキング

 ◆運転キロあたりの乗車人員(人)
 運転キロ(1km)あたりの乗客数です.数値が大きいほど乗車密度が高く,運行効率が良いと言えます.
 ◆運転キロあたりの乗車人員(人)一覧表
 公式サイトなし 当ウェブサイトまとめ[PDF]

 

 上位12系統

順位 系統名 運転キロあた
りの乗車人員
営業係数
(29年度)
1 幹藤丘1 8.96 59
2 平針11 6.53 76
3 上社11 6.16 70
4 中村13 6.11 74
5 幹星丘2 6.10 84
6 幹星丘1 5.82 82
7 幹本郷1 5.70 83
8 徳重11 5.55 83
9 C-758 5.36 91
10 名駅11 5.31 79
11 吹上11 5.25 88
12 星丘12 5.09 88

▲経営収支に大きく影響する運行効率
 運行効率の良い路線は経営効率も良い
 超優良路線の幹藤丘1系統は三冠王を達成

 

 下位12系統

順位 系統名 運転キロあた
りの乗車人員
営業係数
(29年度)
152 栄27 1.42 201
153 守山巡回 1.41 217
154 有松12 1.37 199
155 熱田巡回 1.32 243
156 鳴海11 1.23 213
157 中巡回 1.22 302
158 深夜1 1.15 122
159 志段味巡回 0.90 309
160 南陽巡回 0.85 319
161 深夜2 0.78 200
162 守山11 0.72 265
163 春田11 0.59 308

 最も人が乗らない系統は春田11系統でした.

 

 

 

その他指標

 その他,営業成績を表す指標として,「運行1回あたりの乗車人員」と「あと何人乗車すると黒字になるか」が公表されています.
 これらはバス車内にてご確認ください.

 

 

市バス収支のまめ知識

 営業係数と収支額

 営業係数とは,100円の営業収入を得るのに要した営業費用を表した数字で,鉄道路線やバス路線の経営状態を表す指標として使われています.
 100を下回れば黒字路線で,上回れば赤字路線と判断できます.

 一方,収支額は営業収入と営業費用の差で,+であれば黒字,−なら赤字です.
 営業係数はあくまでも収入と費用の比であって,赤字や黒字の絶対額の大小を表す収支額と一致しません.

 

 

 市バス赤字路線の公費負担ルール

 市バスは民間バス会社の経営と違い,民間が撤退するような赤字路線であっても,地域住民にとって必要な路線と認められれば公共の福祉の観点から運行を継続する必要があります.
 これをサポートするため,市の一般会計(税収入)から市バス会計(運賃収入)へ補助金を支出する公費負担ルールが平成17年から適用されています.

 他都市のコミュニティバスに該当する地域巡回系統(当時22路線:全路線赤字)では,その償却前経常収支額の全額を補助金として一般会計から受けています.平成20年度は5億5300万円で,1系統当たり約2500万円の公的負担でした.
 また,その他の赤字一般路線(当時109路線)では,償却前経常収支不足額の1/2を補助金として一般会計から受けています.平成20年度は22億2600万円で,1系統当たり約1800万円の公的負担がありました.

 

 

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