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 市バスで過去に実施された試験運行や実証実験,終車延長や路線延伸などの社会実験運行を紹介します.

平成13年〜平成16年 環境TDM実証実験

 都市圏における公共交通の利用促進や物流の効率化等を目指すTDM(交通需要マネジメント)の実証実験制度が,平成13年度に創設され,日本各地で様々な実証実験が行われました.
 当地域においても「名古屋市における環境TDM実証実験」として,トラックを対象とした物流部門実験のほか,人流部門として交通局の路線バスを舞台に実証実験が行われました.

  国土交通省「TDM実証実験実施計画の概要」

 【期間】平成13年11月〜平成16年2月

 【目的】
  名古屋市南部地域における渋滞緩和及び環境負荷低減を図るため,公共交通機関のサービス水準の向上による利用促進と,バス車両の低公害化の促進を図る.

 【実証実験の内容】
  (1)バスの定時運行が確保されるようテラス型バス停を増設
  (2)CNGバスの導入
  (3)DPF装着と併せた低硫黄軽油の導入

 実証実験では,平成11年10月に試験導入されていた「テラス型バス停」(基幹1号系統の牛巻停(南行),名鉄堀田停(南行))が3箇所増設(基幹1号系統の東郊通三停(北行),高辻(南)停(南行),雁道停(南行))され,基幹1号系統の整備区間(東郊通三〜名鉄堀田)の線的拡大が行われました.

 基幹1号系統においては,CNGノンステップバス10両(NKN1〜NKN10)が投入されると共に,鳴尾営業所内に圧縮天然ガス充填施設が設置されました.
 このうち1両に,TDM社会実験をPRするラッピング広告が掲出され,約1年間走りました.

 そのほか,市南部を走る市バス車両12両を対象に,DPF装置を装着するとともに,燃料として低硫黄軽油が試験的に使用されました.


▲増設されたテラス型バス停
 

▲鳴尾営業所に新設されたCNGスタンド

▲TDM実証実験PRラッピングバス
 デザインは若野桂氏

 

 「テラス型バス停」について,停車車両等の影響を受けにくくなる等の効果は認められたものの,基幹1号系統の5箇所以外に導入されることはありませんでした.

 令和5年(2023年),市住宅都市局主導のSRT事業において「テラス型乗降待合空間」の社会実験が予定されています.
 バスのスムーズな運行に加え,バス停周辺の賑わいづくりも目的に加えられています.
  
探検隊>SRT社会実験

 

 

平成22年〜 バイオディーゼル燃料の実車走行試験

 平成22年に開催された生物多様性条約締約国会議に合わせ,市バスの燃料として,軽油の代わりに一般家庭から回収した廃食用油を精製したバイオディーゼル燃料(BDF)を使用する実車走行試験が,平成22年8月から実施されています.
 当初2年間だけの予定でしたが,その後も長期試験として現在(平成29年度)も継続運用されています.

 実験開始当初ラッピング

 対象車両は稲西営業所のUD製平成16年式大型ノンステップバスのNN34号車とNN35号車です.
 車体全面にPRラッピング広告が施され,主に幹栄2号系統と栄24号系統で使用されていました.

 PRラッピングでは,三英傑が描かれていたこともあり,平成24年度の各種イベントでは引っ張りだこでした.


▲BDF試験車(当初ラッピング)

▲BDF試験車(当初ラッピング)


▲平成24年蟹江町須成祭シャトルバスに起用


▲市営交通90周年イベント会場で展示

 

 PRステッカー更新後

 ラッピングフィルム劣化のため,後に小規模なPRステッカーに張り替えられました.
 運用路線も稲西営業所各路線に拡大されています.


▲BDF試験車(現在のPRステッカー)
 

 

 

 

平成27年〜平成28年 金曜日最終バス時刻延長(2系統)の試行実施

 平成27年(2015年)12月から約1年間,鉄道駅から離れた市周辺部における市バス利便性向上や利用促進のため,金曜日のみの最終バス時刻延長が2系統において試行実施されました.

 2系統とも一定の利用が見られたことから,平成28年12月より本格実施に移行しています.

 最終バス時刻延長の詳細は別ページトピックス>最終バス時刻延長 をご覧ください.


▲駅掲出PRポスター(幹星丘1)

▲駅掲出PRポスター(高畑16)

 

 

 

平成29年3月 市バス路線 市域外延伸の社会実験

 原則として名古屋市内のみを運行している市バス路線を,市域外まで延伸する社会実験が平成29年3月に実施されました.
 対象路線は黒川11号系統で,現在は豊山町にある市営施設「北部市場」止まりとなっている路線を,同じく豊山町に位置する県営名古屋空港まで路線延伸し,需要等の調査が行われました.

 【期間】平成29年3月1日〜同年3月31日

 【社会実験の内容】
  ・現行の黒川11号系統(黒川〜北部市場)を県営名古屋空港まで延伸する.
  ・(停留所を豊山町内に3箇所設置)
  ・豊山町においてアンケート調査を実施.


▲黒川11号系統路線図
 青線が定期路線,赤線が延伸区間

▲地下鉄各駅に掲出されたPRポスター


▲起点の黒川バスターミナル1番停
 前面・後面LED表示は通常の行き先である「北部市場」を大文字表記


▲黒川11号系統 県営名古屋空港行き


▲LED行き先後部表示 空港運用はLED車のみ
 行先未搭載の幕車は運用に入らなかった


▲黒川1番のりばの掲示物
 時刻表も更新済み


▲復路(県営空港→黒川)の表示
 社会実験の実施にあたっては,運行を担当する如意営業所に市バス車両2両が増車されました(他営業所からの転属).

 運行時刻は,既設停の時刻が変わらないよう,既存ダイヤに手をづけず,北部市場便をそのまま県営空港まで延伸したため,車庫〜県営空港間の回送が頻繁に運行されるなど,非効率的な車両運用となりました.


▲大山川を超える市バス
 幅広な高架道路は名高速大山川本線料金所


▲豊山町内停留所「青山東栄」


▲豊山町内停留所「豊山町社会教育センター」
 背景は三菱重工業の航空機工場


▲豊山町内停留所「豊山町社会教育センター」


▲県営名古屋空港バスのりば
 全ての柱にポスター掲出


▲周回道路を周り降車所に進入する市バス


▲降車所に停車中


▲降車所に停車中


▲空港バスの先輩,あおい交通「名古屋駅行き」


▲市バス,名鉄バス,あおい交通の並び


▲県営空港バスのりば案内図
 市バスは1番のりばの先の4番のりば発


▲臨時で設けられた4番のりば
 臨時のりばとはいえ昔の空港バスのりばであり,屋根&風防スクリーン付き


▲周回道路を周り,4番のりばに着停する黒川行き


▲空港ターミナルビルと4番のりば停車中の市バス
 (画像提供:ρさま)


▲市バスの横を西春駅行き名鉄バスが走り抜ける


▲4番のりばに設置された市バス停ポール


▲MRJに沸く名古屋空港周辺
 市バスは発車すると周回道路を周り空港を後にする
 (画像提供:ρさま)


▲名古屋空港を後にする黒川11号系統黒川行き
 (画像提供:ρさま)

 県営名古屋空港での折り返し待機は,周回道路脇のバス待機所が工事閉鎖中だったため,空港内道路を経由しての回転&空港内道路上待機にて行われました.


▲空港内道路から空港ターミナルへ向かう折り返し車両

▲背景のシマシマの建物が空港ターミナルビル
 格納庫群を横目に見ながら空港内道路を走り回転スペースへ向かう


▲回転スペースで方向転換する市バス
 手前は定期路線バス待機スペース(臨時設置)


▲あおい交通の「エアポートウォーク北」停留所を通り過ぎた路肩で折り返し時間まで路上待機する


▲路上待機する市バス
 背景はショッピングモール「エアポートウォーク」,元名古屋空港国際線ターミナルビル


▲滑走路を横目に走る
 (画像提供:ρさま)

 

 

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