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PTPS(公共車両優先システム)の市バスへの適用事例を紹介します.
PTPS(公共車両優先システム)とは |
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PTPS(公共車両優先システム)とは,バスレーンの設置とバス優先信号システムにより,バスを他の車両に優先して走行させることにより,バスの表定速度や定時性の向上を図るものです.
バス優先信号システムとは,交差点手前に県警が設置する光学式車両感知器(光ビーコン)と,市バスに車載している専用装置と双方向通信を行うことにより,交差点に進入しようとする市バスに対し,青信号の延長や赤信号の短縮といった信号機の優先制御※を行うものです.
※交通状況に応じて信号制御するもので,バスの前方が常に青信号になるものではありません.

▲光学式車両感知器(光ビーコン) |

▲市バスフロント部に車載している専用装置 |
PTPS 市バスでの導入状況 |
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※令和元年度時点の情報
名古屋市内では,平成13年より導入されています.
平成13年のガイドウェイバス「ゆとりーとライン」開業時,平面区間での定時性確保のため,「ゆとりーとライン」全車両に車載器が搭載されると共に,道路整備済みの竜泉寺口〜志段味西小学校東交差点の約3.5km区間にバスレーンとバス優先信号が設置されました.
その後の道路整備の完成に合わせ対象区間を拡大することとなり,平成29年からは竜泉寺口〜志段味西小学校東〜新東谷橋南交差点の約6.7km区間(3.2km延長)で運用されています.
車載器も,「ゆとりーとライン」全車両に加え,PTPS延長区間を走行する藤丘12号系統,志段味巡回系統を運行する大森営業所所属の市バス一般系統用車両の一部に追加搭載されました.
その他一般路線では,平成18年に中川営業所所属の大型車&中型車の全車に車載器が搭載され,市道東海橋線(東海通交差点〜明徳橋交差点)においてもバス優先信号システムが運用されています.
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| 整備路線・区間 |
整備年月 |
対象系統 |
車載器 |
県道15号名古屋多治見線(志段味街道) (竜泉寺口〜志段味西小東) |
平成13年3月 |
ゆとりーとライン |
ゆとりーとライン全車両 |
市道東海橋線 (東海通〜明徳橋) |
平成18年3月 |
幹神宮1号,東海12号ほか |
中川営業所の全車両 (小型車は除く) |
県道15号名古屋多治見線(志段味街道) (志段味西小東〜新東谷橋南) |
平成29年3月 |
ゆとりーとライン 藤丘12号,志段味巡回 |
ゆとりーとライン全車両 大森営業所の一部車両 |
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