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 トップページ市バス車両特定路線専用車(引退車種)[G]ガイドウェイバス第1世代
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 ツーステップバス/4形式(25両)/全車両引退済み
 ※このページでは主に車両の外観や内装を紹介しています.
 ※ガイドウェイバス特有の車両システムについては
ゆとりーとライン>車両をご覧下さい.

ガイドウェイバス専用車両の概説

 ガイドウェイバスは専用道を案内輪の誘導で走るBRTの一種です.
 名古屋では平成13年(2001年)3月より運行を開始しています.

 専用道(ガイドウェイシステムを採用する高架区間)は名古屋市交通局のものではなく,名古屋市住宅都市局が所管する第三セクター「名古屋ガイドウェイバス株式会社」が運営しており,施設や車両を保有しています.
 交通局ではガイドウェイバス社から車両を借り受けて,高架区間と平面区間を一体的に運行しています.

 当初は交通局と名鉄バス,ジェーアール東海バスの3社で分担し運行していましたが,赤字運行が続いたことから平成21年10月に民間2社が撤退し,交通局(担当:大森営業所)が全ての車両と運行を引き継ぐ事になりました.

 

 車両は通常のバス車両に案内輪装置を取り付けた専用車両が使用されており,軌道法の適用を受けるため「鉄道車両」としても扱われています.

 ガイドウェイバス車両特有の装置として,案内輪と案内輪を制御する装置,保安装置,専用無線などがあります.
 これら専用装置の詳細は
ゆとりーとライン>車両をご覧下さい.

 車種は平成13年の開業時に投入された第一世代(旧車)と,置換えのため平成25年より導入が始まった第二世代(現行車両)があります.
 当ページでは第一世代の4車種について紹介します.

  ◆ 車両ラインアップ(第一世代) ※当ページにて紹介
▲GB-1000型
 ふそう製
 ツーステップ
▲GB-1100型
 ふそう製リフト付き
 ツーステップ
▲GB-2000型
 日野製
 ツーステップ
▲GB-2100型
 日野製リフト付き
 ツーステップ
◆ 車両ラインアップ(第二世代) ※現役車種ページにて紹介
     
 該当車種なし  該当車種なし  該当車種なし ▲GB-2110型
 日野製リフト付き
 ツーステップ

 

 車両形式と識別番号

 車両には「GB-1000型」のように型式名がつけられています.
 これは軌道法に則った「無軌条電車」の扱いになるためです.
 車両型式名とは別に,個々の車両識別のため,局番に準じて車両識別番号「G-XX」がつけれています.

 

 

車両ラインアップ(第一世代) 平成13年 〜 平成25年

 平成13年の名古屋ガイドウェイバス開業時に,専用車両として25両が用意されました.
 三菱ふそう製と日野自動車製の2メーカーがあり,それぞれ中扉リフトの有無によって区分されます(計4区分).
 これら車両は平成25年度まで活躍しました.

車両型式 車両数 局番 車台製造 リフト装置
GB-1000型 11両 G51〜G57/G81〜G84 三菱ふそう なし
GB-1100型 2両 G58〜G59 あり
GB-2000型 7両 G11〜G15/G91〜G92 日野自動車 なし
GB-2100型 5両 G16〜G18/G93・G94 あり

 

 GB-1000型 三菱ふそう KL-MP35JM改 11両

 三菱ふそう製 「エアロスター」ツーステップバス KL-MP35JM改
   平成13年3月式 全長10,750×全幅2,490×全高3,120 軸距5,300mm
   エンジン形式:6M70  排気量12,882cc  座席定員28人  冷房:三菱重工
   AT車/ISS装置付き
   
   11両:G51〜G57/G81〜G84

 平成13年の開業時,三菱ふそう車は13両が用意されました.
 ベースとなった車両は,ニューエアロスター ツーステップバス(KL-MP35JM)です.
 13両のうち,11両がリフトなしの中扉4枚折戸仕様となっています.
 鉄道形式名はGB-1000型です.
 導入当初は名鉄とJRに納入されたため,車番はG51〜57(元名鉄),G81〜G84(元JR)となっています.

 前年に市バスに納入された車体と比較すると,サッシは標準の銀色ではなく黒色となっているほか,最後部までが逆T字窓となっています.
 扉は前中2扉で,前扉は2枚折戸,中扉は乗車時間短縮のため4枚折戸です.
 屋根上には,緊急無線や運行監視装置のアンテナが搭載されています.
 冷房装置は三菱製の屋根上設置型です.


▲エアロスター(GB-1000型)G-52
 ワンマン機器更新以前

▲ワンマン機器更新後(LED化) G-51
 リフト無しは中扉4枚折戸


▲G-56 サイドビュー(更新前)


▲G-51 後部より(更新後)

 車内は青紫系モケットの座席と焦茶色の縦手すりとなっています.
 座席はハイバックシートで,ロゴ入りカバーが使用されています.
 中扉付近までを前向き1人掛け座席,中扉正面と中扉より後方は2人掛け座席を配置しています.
 中扉付近の座席2席は床面段差なしの折りたたみ式になっており,これにより車いす1人分のスペースを確保しています.

 側窓ガラスは普通ガラスとなっており,横引きカーテンが装着されています.
 
 運転席は標準仕様となっており,GMアリソン製トルコン式ATを備えます.
 前部案内輪装置の切換えスイッチ兼表示灯は,運転席右下のスイッチパネルにあります.


▲GB-1000型 車内の様子
 2人掛け座席が多い
 


▲車内前方の様子(更新前)


▲車内前方の様子(更新後)


▲運転席(更新前)


▲運転席(更新後)

 

 

 GB-1100型 三菱ふそう KL-MP35JM改 2両(リフト車)

 三菱ふそう製 「エアロスター」ツーステップバス(リフト付き) KL-MP35JM改
   平成13年3月式 全長10,750×全幅2,490×全高3,120 軸距5,300mm
   エンジン形式:6M70  排気量12,882cc  座席定員26人  冷房:三菱重工
   AT車/ISS装置付き
   
   2両:G58〜G59

 上記車両のリフト付きで,三菱ふそう車13両のうち,わずか2両のみの存在でした.
 鉄道形式名はGB-1100型です.
 導入当初は名鉄に2両のみ納入されており,車番はG58・59(元名鉄)となっています.

 車体は,中扉がグライドスライドドアとなり,折たたみ式ステップリフト付きとなっています.
 車体前面と側面にはリフト車を示す車いすマークが貼られており,後面にはリフト乗降中ランプを搭載しています.


▲エアロスター(GB-1100型)G-59
 ワンマン機器更新以前

▲ワンマン機器更新後(LED化) G-59
 リフト付は中扉2枚折戸


▲G-59 サイドビュー(更新後)


▲G-59 後部より(更新後)


▲GB-1100型 リフト付中扉

 車内中扉付近の座席4席を床面段差なしの折りたたみ式としており,車いす2人分のスペースを確保しています.
 これに伴い2人掛け座席2脚分がなく,座席定員は2名少なくなっています.

 

 

 GB-2000型 日野 KL-HU2PMEA改 7両

 日野自動車製 「ブルーリボンシティ」ツーステップバス KL-HU2PMEA改
   平成13年3月式 全長10,670×全幅2,490×全高2,970 軸距5,200mm
   エンジン形式:P11C  排気量10,520cc  座席定員28人  冷房:デンソー
   AT車/ISS装置付き
   
   7両:G11〜G15/G91・G92

 平成13年の開業時,日野車は12両が用意されました.
 ベースとなった車両は,自家用に設定されていたブルーリボンシティ ツーステップバス(KL-HU2PMEA)です.
 12両のうち,7両がリフトなしの中扉4枚折戸仕様となっています.
 鉄道形式名はGB-2000型です.
 導入当初は市交とJRに納入されたため,車番はG11〜15(市交),G91・G92(元JR)となっています.
 同時期に市バスにはノンステップタイプが28両導入されています.

 扉は前中2扉で,前扉は2枚折戸,中扉は乗車時間短縮のため4枚折戸です.
 屋根上には,緊急無線や運行監視装置のアンテナが搭載されています.
 冷房装置はデンソー製のビルトインタイプで,屋根上がスッキリとしています.


▲ブルーリボンシティ(GB-2000型)G-15
 ワンマン機器更新以前

▲ワンマン機器更新後(LED化) G-12
 当初から市交所属車両は局章マーク入り


▲G-14 停車中(更新前)


▲G-91 後部より(更新後)

 車内デザインはふそう車と統一されています.
 座席はハイバックシートで,ロゴ入りカバーが使用されています.
 中扉付近までを前向き1人掛け座席,中扉正面と中扉より後方は2人掛け座席を配置しています.
 中扉付近の座席2席は床面段差なしの折りたたみ式になっており,これにより車いす1人分のスペースを確保しています.

 側窓は黒色サッシの逆T字窓で,普通ガラスとなっており横引きカーテンが装着されています.
 ふそう車が最後部まで逆T字窓なのに対し,日野車は最後部は固定窓です.
 
 運転席は標準仕様となっており,ZF製トルコン式ATを備えます.


▲GB-2000型 車内の様子
 ふそう車とほぼ共通化されている

▲運転席(更新前)

 

 

 GB-2100型 日野 KL-HU2PMEA改 5両(リフト車)

 日野自動車製 「ブルーリボンシティ」ツーステップバス(リフト付き) KL-HU2PMEA改
   平成13年3月式 全長10,670×全幅2,490×全高2,970 軸距5,200mm
   エンジン形式:P11C  排気量10,520cc  座席定員26人  冷房:デンソー
   AT車/ISS装置付き
   
   5両:G16〜G18/G93・G94

 日野車12両のうち,5両がリフト付き車両です.
 鉄道形式名はGB-2100型です.
 同じく市交とJRに納入されたため,車番はG16〜18(市交),G93・G94(元JR)となっています.

 車体は,中扉がグライドスライドドアとなり,折たたみ式ステップリフト付きとなっています.
 車体前面と側面にはリフト車を示す車いすマークが貼られており,後面にはリフト乗降中ランプを搭載しています.


▲ブルーリボンシティ(GB-2100型)G-16
 ワンマン機器更新以前

▲ワンマン機器更新後(LED化) G-16
 中扉リフト付き車両
 

▲G-16 後部より(更新後)

 車内中扉付近の座席4席を床面段差なしの折りたたみ式としており,車いす2人分のスペースを確保しています.
 これに伴い2人掛け座席2脚分がなく,座席定員は2名少なくなっています.


▲GB-2100型 車内の様子
 リフト車は折り畳み椅子は4脚

▲運転席(更新後)
 車いす用降車ボタン表示器が付く

 

 

行先表示装置・車内装置

 各車共通で搭載されていたワンマン機器を紹介します.

 H13年当初〜H22年

 平成13年(2001年)のゆとりーとライン開業時は,市バスと同じ料金箱を採用するなど,同一機器が多くありました.


▲行先表示器(字幕式方向幕)

▲当初の運賃箱(小田原機器製)


▲旧運賃表示器
 

 

 

 H22年 ICカード導入時〜H25年

 平成23年のICカードmanaca導入に先立ち,市バスもゆとりーとライン車両も料金箱等の更新が行われました.
 ゆとりーとライン車両は,平成22年(2010年)10月より全車に改造が施されました.

 料金箱だけでなく,各種機器が一斉更新されています.
 (各機器を個別入札にかける交通局とは異なり)全て小田原機器製です.

 <車外機器>
  ・行先表示器(字幕式方向幕→アンバー色LED式)(交通局はレシップ製)
  
 <車内機器>
  ・料金箱(交通局はレシップ製)
  ・音声合成放送装置(交通局はレゾナント製)
  ・LCD式運賃表示器(交通局はレゾナント製)
  ・整理券発行機
  ・系統設定器(電子フターフ)


▲行先表示器(LED式)

▲新運賃箱(ICカード対応)


▲新運賃表示器(液晶化)


▲高架区間のみ電子スターフ化

 

 

車両配置表(第一世代) 平成13年 〜 平成25年

 平成13年の開業より平成25年度まで活躍した,ガイドウェイバス第一世代の車両リストです.
 同年式の市バス車両は車歴18年まで使用延長されていますが,高架区間を走るガイドウェイバスは運行効率が良く走行距離が長いため車齢13年で更新されました.

 開業当初は3社局共同運行を行っており,車両も3社局に貸出されていました.
 このため,車両番号が飛んでおり,G-10番台の車両は市交通局大森営業所配置,G-50番台の車両は名鉄バス春日井営業所配置,G-80,90番台の車両はジェイアール東海バス瀬戸支店配置でした.

 名鉄とJR撤退後の平成21年10月以降は,全て市交通局大森営業所に集められました.

車両番号 シャーシ
製造
鉄道車両型式 初期
貸出先
廃車
時期
登録番号 備考
G-11 日野 GB-2000型 市交 H25.5 名古屋200か 507  
G-12 日野 市交 H25.4 名古屋200か1721  
G-13 日野 市交 H25.4 名古屋200か 509  
G-14 日野 市交 H25.5 名古屋200か1656  
G-15 日野 市交 H25.5 名古屋200か 511  
G-16 日野 GB-2100型
リフト車
市交 H25.9 名古屋200か 512  
G-17 日野 市交 H25.9 名古屋200か 513  
G-18 日野 市交 H25.10 名古屋200か 514  
G-51 ふそう GB-1000型 名鉄 H25.12 名古屋200か2592  
G-52 ふそう 名鉄 H26.1 名古屋200か2578  
G-53 ふそう 名鉄 H26.1 名古屋200か2585  
G-54 ふそう 名鉄 H26.2 名古屋200か2591  
G-55 ふそう 名鉄 H26.1 名古屋200か2580  
G-56 ふそう 名鉄 H26.1 名古屋200か2576  
G-57 ふそう 名鉄 H26.2 名古屋200か2590  
G-58 ふそう GB-1100型
リフト車
名鉄 H26.2 名古屋200か2587  
G-59 ふそう 名鉄 H26.2 名古屋200か2593  
G-81 ふそう GB-1000型 JR H25.5 名古屋200か2579  
G-82 ふそう JR H25.5 名古屋200か2583  
G-83 ふそう JR H25.10 名古屋200か2586  
G-84 ふそう JR H25.11 名古屋200か2589  
G-91 日野 GB-2000型 JR H25.11 名古屋200か2584  
G-92 日野 JR H25.11 名古屋200か2588  
G-93 日野 GB-2100型
リフト車
JR H25.11 名古屋200か2577  
G-94 日野 JR H25.12 名古屋200か2582  

 交通局貸出車両のうち,G-12,G-14号車は共通予備車として,名鉄バスやJR東海バスに長期貸出を行うことがありました.その際に登録番号を変更したことから,G-11〜G-18が連番ではなくなっています.
 G-51号車以降は,交通局への移籍時に登録番号を再取得しています.

 

 

画像ファイル 3社局共同運行時の様子

 開業時から現在までに行われた車両改造は次の通りです.
  平成16年10月〜 名古屋鉄道→名鉄バス(分社化)に伴い,車両前面の名鉄シールを張り替え
  平成21年10月〜 運行が交通局に統一されたことに伴い,車両前面の名鉄・JR社紋シールを撤去
  平成22年10月〜 案内表示器をLED化/車内ワンマン機器を更新


▲G-56 旧名鉄→名鉄バス運用車両

▲G-82 旧JRバス運用車両


▲G-16 リフト車


▲G-18 リフト車


▲車体側面の運行社名表記(JR車)
 

 

 

画像ファイル その他

 その他の画像を紹介します.


▲平成23年4月に実施された10周年記念装飾
 

 

 

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