ノンステップバス/3両保有/研修所配属
概 説 |
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地下鉄藤が丘工場の敷地内にある「交通局研修所」では,地下鉄・市バスの職員研修を行っています.
ここには職員研修専用の事業用車両である「研修車」が3両配置されています.
現役運転士の路線訓練のほか,新規採用者の実技試験にも使用されており,その姿を市内全域で見ることができます.
令和6年度には,今後の大量退職・大量採用に備え,研修車が1両増車される予定です.
研修所の詳細は市バス路線>営業所(車庫)>研修所
運用中の研修車 |
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現在,運用されている3両の研修車を紹介します.
各車両とも営業用車両からの転用ではなく,新製配置されています.
局番 |
車台 |
形式 |
年式 |
登録番号 |
その他 |
K-1 |
いすゞ |
LKG-LV234N3 |
H23年12月 |
名古屋200は827 |
MT |
K-2 |
いすゞ |
LKG-LV234N3 |
H23年12月 |
名古屋200は828 |
MT |
K-3 |
いすゞ |
QPG-LV234N3 |
H26年9月 |
名古屋200は899 |
MT |
令和6年度に1両増車予定です.
局番 |
車台 |
形式 |
年式 |
登録番号 |
その他 |
K-4 |
いすゞ |
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AT |
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K-1&K-2 平成23年12月式 LKG-LV234N3 |
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いすゞ自動車製 ジェイバス架装「エルガ」ノンステップバス
機関:6HK1 排気量:7,790cc 軸距5,300mm MT車/ISSあり/ABSあり
<平成23年度 新製配置>
→K-1(名古屋200は827)
→K-2(名古屋200は828)
研修車17〜19号車の廃車に伴う代替として,平成23年度にいすゞ車2両が導入されました.
従来の研修車は営業用車両を改造し転用していましたが,適当な営業用車両がAT車しかなかったことから,初めて新車を導入することになり,平成23年度の営業用車両(NS224〜NS296)と同時に調達が行われました.
営業用車両との違いは次の点です.
・行先表示器を搭載していない(前後のみ研修車固定表示,側面表示器なし)
・前方ベンチレータが角形ではなく丸形
その他は営業車と同等となっており,より実践的な研修が可能です.
また,K-1号車のみ燃費計が付いており,エコドライブ教習などにも使用されています.
▲K-1 いすゞエルガ研修車 |
▲K-2 教官用ミラーを増設 |
▲K-2 後部より |
▲研修所より市内巡回に出発 |
いすゞ自動車製 ジェイバス架装「エルガ」ノンステップバス
機関:6HK1 排気量:7,790cc 軸距5,300mm MT車/ISSあり/ABSあり
<平成26年度 新製配置>
→K-3(名古屋200は899)
研修車新1号車の廃車に伴う代替として,平成26年度にいすゞ車1両が導入されました.
K-1,K-2号車とほぼ同じ外観,内装,装備となっています.
▲K-3 いすゞエルガ研修車 |
▲研修車全車両(K-1〜K-3号車) |
今後の大量退職・大量採用に備え,令和6年度に研修車1両が新製導入されます.
メーカーはいすゞ自動車です.
2扉車,ディーゼル車,標準仕様ノンステップバス認定車,AT車です.
車体塗装は新規オリジナル(濃い紫みの赤地色に白色装飾帯)です. 局番はK-4となる予定です.
営業所単独で路線研修を行う場合や,研修車が不足する場合は,営業用車両を一時的に利用して研修を行っています.
その場合は乗客が乗り間違えないよう,「研修中」などの張り紙を掲示して走行しています.
▲営業用車両(NMS)を使用した研修 |
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過去の研修車 |
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過去に運用されていた研修車を新しいものから順にご紹介します.
いすゞ自動車製 いすゞバス製造架装「キュービック」CNGノンテップバス
機関:6HA1 排気量:8,220cc 軸距4,800mm AT車/ISSなし/ABSなし
名古屋200は717 元局番:NS7 最終配置:鳴尾営業所
平成21年3月にCNGノンステップバスという異色の研修車が登場しました.
元車となったNS-7号車は,現在では一般的となったCNGノンステップバスの先行試作車的な存在で,平成12年に一般路線用として港営業所に配置されました.
初期ノンステかつ短尺車であるなど営業車時代からオンリーワンの特殊車両ということもあり,営業用車両としては使い勝手が悪く,さらには故障も頻発していたようです.
そのため営業用からは外され,平成21年に研修車へと追いやられてしまいました.
研修車となった現在でも,特殊車両のため研修には適さす(しかもAT車…),CNG燃料補給のために毎回鳴尾営業所まで往復回送しなければならないなど使い勝手は悪く,研修所で眠っていることが多かったようです.
平成26年12月頃廃車となりました.
▲CNGノンステップバスの研修車 新1号車 |
▲新1号車 後部より |
▲車内の様子 座席が一部撤去されている |
▲輪止めに残るNS-7の文字 |
▲K-1,K-2号車と桜と |
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20号車 平成12年2-3月式 KC-HU2MMCA改 |
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日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋200は715 元局番:H829 最終配置:御器所分所
研修車20号車は,平成21年3月に一般路線用営業車両から研修車へと転用されました.
新規採用者試験時の車種による車両特性の差を防ぐために,研修車は原則として日野車で統一することになり,研修車17〜19号車と同じ平成12年式の日野車が選ばれました.
研修車として約3年活躍した後,廃ガス規制のため平成23年度末ごろに廃車,売却されました.
その後,ジェイアール北海道バスに渡り,路線バスとして再度活躍しています.
▲栄を走る20号車 |
▲20号車 後部より |
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17号車〜19号車 平成12年2-3月式 KC-HU2MMCA改 |
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日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
(17号車)名古屋200は662 元局番:H833 最終配置:猪高営業所
(18号車)名古屋200は663 元局番:H834 最終配置:猪高営業所
(19号車)名古屋200は661 元局番:H835 最終配置:猪高営業所
研修車12〜14号車の廃車に伴う代替として,平成20年3月頃に日野車3両が研修車に転用されました.
平成12年式の日野ブルーリボンで,ツーステップ仕様導入最終年次車両です.
中扉四枚折戸,黒サッシ,前面一本方向幕を備えています.側面方向幕は撤去されています.
平成21年4月の浄心営業所委託前には,15号車,16号車とともに三重交通名古屋営業所に貸出されました.
翌年に研修車改造された20号車とともに平成23年度末ごろに廃車となり,ジェイアール北海道バスに移籍しています.
▲藤が丘工場内の研修所前 |
▲左20号車 右18号車 |
▲18号車 |
▲19号車 |
いすゞ自動車製 いすゞバス製造架装「キュービック」ツーステップバス
名古屋200は474 元局番:S522 最終配置:中川営業所
平成17年1月に,下記の研修車15号車(日野製)とともに一般車両から改造されました.
転用研修車としては珍しいいすゞ車です.
平成21年3月頃に,20号車・新1号車と入れ替えで廃車になっています.
▲16号車 |
▲16号車 後部(用途廃止後) |
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15号車 平成9年2-3月式 KC-HU2MMCA改 |
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日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋200は473 元局番:H788 最終配置:大森営業所
研修車15号車は,研修車16号車とともに平成17年から平成21年にかけて約4年間活躍しました.
その間,交通局ではバス営業所の民間委託があり,名鉄バスや三重交通に貸出されています.
車台形式は研修車17〜19号車と同じですが,かつての市バスの特徴である3扉,メトロ窓,系統独立形前面方向幕を備えるなど,仕様は大きく異なっています.
▲15号車
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▲15号車と16号車(用途廃止後) |
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12号車〜14号車 平成8年2-3月式 KC-MP617M改 |
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三菱ふそう製 三菱自動車バス製造架装「エアロスター」ツーステップバス
(12号車)名古屋200は403 元局番:KF111 最終配置:那古野営業所
(13号車)名古屋200は402 元局番:KF112 最終配置:那古野営業所
(14号車)名古屋200は404 元局番:KF115 最終配置:那古野営業所
平成15年12月のダイヤ改正に伴う減車に伴い,閉所された那古野営業所から基幹2系統専用車KF3両が研修車へ転用されました.研修車17〜19号車が導入される平成20年3月ごろまで活躍しました.
車体は中扉4枚折戸のメトロ窓で,外装は一般車色に塗り替えられています.
車内は基幹車時代と同じくオレンジ色の座席など暖色系です.側面行先表示器は撤去されていません.
日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋200は140 元車番:H529 最終配置:大森営業所
研修車11号車は,平成12年6月から平成17年ごろまで活躍しました.
研修車最後のリーフサスの3扉車で,車内は営業時と同様の緑色シートが並んでいました.
▲11号車
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▲11号車の車内の様子 |
日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋200は80 元車番:H478 最終配置:御器所営業所
研修車10号車は,11号車よりも1年早く平成11年7月に登場し,平成17年ごろまでの約6年間活躍しました.
大型化された横幕は教官席からの視界を妨げるため撤去されています.
▲10号車(自動車工場)
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▲10号車 後部 |
日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋22や2374 元車番:KH19→RH19 最終配置:猪高営業所
研修車9号車は,下の8号車とともに平成9年から平成15年まで使用されました.
正面からみると標準的なRH顔をしています.後ろから見ると1+2連のテールランプが特徴的です.
車内は暖色系の2人掛けシートやシャンデリアなど,古き豪華内装時代の基幹バスの様子をとどめていました.
日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋22や2373 元車番:H387 最終配置:御器所営業所
研修車8号車は,前中2扉の一般車仕様です.基幹バス向け豪華仕様の9号車と比較すると,とても簡素な内装となっています.
9号車と同様に平成9年から平成15年まで使用されました.
前面から見ると見慣れた形の車体ですが,後ろから見ると懐かしの小型テールランプ「バス協テール」を備えており,スッキリとした印象です.車内は一般車標準の緑色小型シートだったものを,研修車改造後に青モケットへ交換したようです.なぜか教官席のみ基幹シートが転用されています.最後尾のシートは撤去されています.
日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋22や2286 元車番:H334
研修車7号車は,一般車から転用された車両です.
平成8年から研修車として活躍しましたが,ほぼ同時に導入された元基幹車の6号車よりも先に,平成11年に廃車となっています.
日野自動車製 日野車体工業架装「ブルーリボン」ツーステップバス
名古屋22や2287 元車番:KH3→RH3 最終配置:猪高営業所
研修車6号車は,中扉4枚折戸の基幹2系統新設当時の車両です.上記7号車と同じく平成8年に研修車となり,研修車12〜14号車が導入される平成15年まで使用されました.
RH車へ改造後も基幹用シートモケットだったのを,研修車になってから青色シートに転換されました.
研修車5号車以前の一覧表です.
※一部不正確な情報があります.
号車 |
年式 |
登録番号 |
研修車登録 |
研修車廃車 |
備考 |
1号車 |
昭和53年式 |
名古屋22や1322 |
(調査中) |
平成7年6月 |
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2号車 |
昭和53年式 |
名古屋22や1323 |
(調査中) |
平成7年6月 |
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3号車 |
昭和57年式 |
名古屋22や2079 |
平成5年4月 |
平成9年3月 |
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5号車 |
昭和53年式 |
名古屋22や2080 |
平成5年4月 |
平成9年3月 |
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▲研修車1号車 画像提供:市交のとも様 |
▲研修車3号車 画像提供:市交のとも様 |
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