ツーステップバス/営業車から改造/全車両廃車済み
概 説 |
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市バスの特殊な車両といえば,この車両を欠かす事はできません.
交通局では営業の第一線から引退した車両を大改造し,屋根を取り外した「オープンバス」を長年所有してきました.
交通局のイベントに登場したり,毎年行われる「名古屋まつり」を彩る風物詩「花バス」として,時には中日ドラゴンズの優勝パレード車両として市民に親しまれてきました.
しかし近年の排ガス規制の強化と,「花バス」の際の車体広告スポンサー不足により平成17年の名古屋まつりをもって完全引退しました.
また,このような面白い車両が再度登場することを願っています.
車両ラインアップ |
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交通局のオープンバスは非常に古くから運用されており歴史もありますが,当ページでは長い歴史の中で最後に活躍した車両タイプをご紹介します.
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平成元年式(平成12年改造) P-HT235BA 2両 |
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【日野ブルーリボン P-HT235BA】
元H-490(名古屋22か5576/大森)→ NO-1(名古屋800は322)
元H-492(名古屋22か5578/大森)→ NO-2(名古屋800は323)
種車は平成元年式の日野ブルーリボン(H490・H492)で,大森営業所の一般路線で活躍していました.
廃車後の平成12年10月に大規模な改造工事を受け,オープンバスとして生まれ変わり,局番もそれぞれ「NO-1号車」と「NO-2号車」に名を改め,花バスなどのイベントに活躍しましたが,平成17年に引退しています.
普段は市バス車庫ではなく、地下鉄名城工場内に留置されていました.
車体は,フロントガラスや前扉付近など運転席周辺のみ原型を残すのみで,客席部の屋根や窓ガラスはすべて撤去されており,とても開放的な車内となっています.
中扉は埋められており,車内シートも前2列と最後尾を残して撤去されています.
運転席周りも運賃箱はもちろん,放送装置や蛍光灯スイッチなど営業用装置はすべて外されており,内装もとてもシンプルです.

▲NO-1 「環境デーなごや」PR車として登場 |

▲NO-1 リアビュー |

▲車内(というより車外??) |

▲営業関連機器の外されたシンプルな運転席 |
画像ギャラリー(平成元年式車両) |
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オープンバスを使用した「花バス」や「ドラゴンズ優勝パレード」の模様を紹介します.
花バスは昭和30年に名古屋市電に飾り付けを施した「花電車」として名古屋まつりに登場したのが始まりで,昭和49年の市電廃止後は市バスに切り替えて運行されてきました.
昭和41年には市電とバスを合わせて12両でパレードを行うなどにぎわいを見せましたが,スポンサーは年々減少し,最後の平成17年はおにぎり屋と交通局の2者だけでした.

▲平成17年「花バス」2両構成 |

▲平成17年「花バス」NO-1 |

▲平成17年「花バス」NO-2 |

▲平成17年「花バス」NO-2 リアビュー |

▲平成16年「花バス」NO-1 |

▲平成16年「花バス」NO-2 |
交通局のオープンバスは,その特徴を生かして地元球団の優勝記念パレードにも使用されてきました. 平成16年10月30日に行われたパレードに使用された車両を紹介します.
※掲載の画像はパレード終了後の回送車のため選手は乗っていません.

▲平成16年「優勝パレード」装飾車両 |

▲平成16年「優勝パレード」装飾車両 リアビュー |
過去の車両 |
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昭和初期から「花電車」とともに活躍してきた「花バス」.当初は主要なお祝い行事に運転されていました.
昭和41年からは毎年「名古屋まつり」に参加し,祭り前の市内PR巡回も含めて名古屋の秋の風物詩となっていました.
当ページでは過去の「花バス」と,オープンバス車両の画像を紹介します.
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昭和35年12月式(昭和46年改造) BD35 3両 |
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【日野ブルーリボン BD35】
元HU-246(名古屋88す1743)
元HU-248(名古屋88す1744)
元HU-245(名古屋88す1745)
種車は昭和35年式の日野ブルーリボンBD35で,北営業所と那古野営業所の車両でした.
廃車後の昭和46年に大規模な改造工事を受け,オープンバスとなりました.

▲元HU-246(名古屋88す1743) 画像提供:市交のとも様 |

▲元HU-248(名古屋88す1744) 画像提供:市交のとも様 |

▲元HU-245(名古屋88す1745) 画像提供:市交のとも様 |
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▲平成元年の花バス(名古屋88す1743) 画像提供:市交のとも様 |

▲平成元年の花バス(名古屋88す1744) 画像提供:市交のとも様 |

▲平成元年の花バス(名古屋88す1745) 画像提供:市交のとも様 |
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