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 ツーステップバス/〜平成4年式/全車両引退済み

概 説

 交通局では,乗合バス事業とともに貸切バス事業も行っており,かつては貸切専用の「観光バス」仕様の車両も保有していました.しかし事業規模縮小・見直しに伴い,一般車を改造した車両を使用するようになり,現在では一般車を流用した最小限の車両のみが「貸切」登録されています.
 当ページでは,貸切専用車両の変遷と,一般車から改造された「貸切兼用車」を紹介します.

 

貸切登録車両の変遷

 名古屋市の貸切バス事業は昭和25年8月より始まりました.

 

 昭和25年〜 専用車両(観光バスタイプ)

 当初は5両の専用車両でスタートしましたが,事業は好調で,その後22両を那古野営業所に集中配置するまでに拡大し,定期観光バスや中津川・稲武の野外教育センターへの児童・生徒輸送,片道22時間を徹夜で走る九州帰省バスなどに活躍しました.
 しかしながら,民間観光バス会社の台頭などにより,昭和50年代には事業規模を縮小することになり,昭和63年までに観光バスタイプの車両は引退しました.


▲初期の貸切専用車両
 (出典:交通局絵はがきより)

▲最後のトップドア貸切専用車両
 (出典:市営交通70周年誌より)

 

 昭和62年〜 一般車から改造した貸切兼用車両(ワンロマ車)

 事業規模縮小後は,専用車両の新造ではなく,乗合用大型路線バス車両を改造し,貸切車両として登録していました(14両体制).路線バス機能を残しつつ貸切仕様にすることで,普段は一般車の予備役として一般系統で路線バスとして走行すると同時に,貸切需要にも応えていました.
 路線バス車両からの改造貸切車は,昭和62年から平成15年12月まで3代にわたって活躍しました.
 当ページ後半では,このうち3代目の車両を紹介しています.


▲初代C-7
 (出典:市営交通70周年誌より)

▲三代目C-7 (元基幹バス)

 

 平成15年〜 一般車の貸切登録

 平成15年12月以降は,貸切登録する車庫毎に1両ずつ配置の10両体制とし,車両は大幅な改造を行わず,シートベルトを装着するのみで座席はそのまま使用する一般車からの簡易な転用で対応することになりました.

 平成15年12月から平成16年10月までは中型ツーステップ車が,平成16年10月から平成21,22年春までは三菱ふそう大型ツーステップ車が,平成21年春以降は大型ノンステップバスが「貸切」登録されています.
 一般車を使用した貸切登録対応については,別ページにて紹介しています.


▲貸切登録されたF-501

▲貸切登録されたNH-22

 

 

 

車両ラインアップ 改造車(ワンロマ車)第三世代

 ここでは,平成11年から12年にかけて改造工事を受け,平成15年まで貸切車として登録された,改造車”ワンロマ車”第三世代の車両を紹介します.
 主な改造内容は次の通りです.
  ・オリジナル柄の専用2人掛け座席への取り替えとシートベルト取り付け
   (座席定員は各車共通の40座席)
  ・3扉車の場合は後扉を閉鎖して前中2扉化
  ・タコグラフ取り付け
  ・広告枠の撤去
  ・貸切or乗合サボ取り付け等

 日野・ふそう・いすゞ・日産Dと4社それぞれ改造が行われましたが,改造後の局番は共通の[ C ]が付与されました.
 元基幹系統専用車両を転用したものが多く,また基幹専用車から一般用に格下げ転用された後に,貸切車に再改造された車両もあります.
 平成16年12月までに全車廃車となっています.

 

 日野自動車製 5両

  C-1号車 (元KH-22) 名古屋22か6386  日野車体 H3年9月式 U-HU2MMAA
  C-2号車 (元KH-23) 名古屋22か6387  日野車体 H3年9月式 U-HU2MMAA
  C-3号車 (元KH-24) 名古屋22か6388  日野車体 H3年9月式 U-HU2MMAA
  C-9号車 (元RH-25) 名古屋22か6389  日野車体 H3年9月式 U-HU2MMAA
  C-12号車(元RH-26) 名古屋22か6390  日野車体 H3年9月式 U-HU2MMAA

 平成3年後期式の基幹2系統用車両5両が貸切改造されました.このうちC1〜3の3両は平成11年3月に基幹車から貸切車に直接改造され,C9とC12の2両は平成11年3月に一般車に転用された後,平成12年3月に貸切車に再改造されています.
 平成15年12月に乗合登録に変更されると同時にC9が廃車となり,残る4両も平成16年12月に廃車となりました.
 外観は一般転用車RH車と大きな違いはありません.


▲C-2 (元KH-23)

▲C-2 後部より
 

▲C-3(元KH-24)とC-9(元RH-25)
 元KHと元RHで,側面「市営」表記位置が異なる
 

▲C-12 (元RH-26)
 

▲C-12 花柄モケット2人掛座席が並ぶ車内
 

 

 三菱ふそう製 4両

  C-5号車 (元KF-71) 名古屋22か6340  三菱車体 H3年9月式 U-MP618M改
  C-7号車 (元KF-72) 名古屋22か6341  三菱車体 H3年9月式 U-MP618M改
  C-10号車(元RF-80) 名古屋22か6351  三菱車体 H3年9月式 U-MP618M改
  C-13号車(元RF-81) 名古屋22か6352  三菱車体 H3年9月式 U-MP618M改

 平成3年後期式の基幹2系統用車両4両が貸切改造されました.このうちC5とC7の2両は平成11年3月に基幹車から貸切車に直接改造され,C10とC13の2両は平成11年3月に一般車に転用された後,平成12年3月に貸切車に再改造されています.
 平成15年12月に乗合登録に変更されると同時にC5が廃車となり,残る3両も平成16年12月に廃車となりました.
 外観は一般転用車RF車と大きな違いはありません.


▲C-5 (元KF-71)

▲C-7 (元KF-72)
 

▲C-10 (元RF-80)
 

▲C-13 (元RF-81)
 元KFと元RFで,側面「市営」表記位置が異なる
 

▲C-5 車内の様子
 

 

 いすゞ自動車製 3両

  C-6号車 (元S-373) 名古屋22か6224  IKC H3年3月式 U-LV324M
  C-8号車 (元S-382) 名古屋22か6473  富士重 H4年3月式 U-LV224M改
  C-11号車(元S-378) 名古屋22か6402  IKC H3年9月式 U-LV224M

 いすゞ車は3両が貸切改造されました.このうち平成11年3月に改造されたC6は,平成3年3月式で三代目C車唯一のグレードアップ前のリーフサス車となっています.
 平成12年3月に改造された富士重車体のC8は平成4年3月式,キュービック車体のC11は平成3年9月式の車両です.
 C6のみ一足早く平成15年4月に廃車となりました.残る2両は平成15年12月に乗合登録に変更され,平成16年12月に廃車となりました.

 各車とも元一般系統用の3扉車であり,貸切車改造にあたり後扉は完全閉鎖され,ステップも埋められ座席が設置されています.


▲C-6 IKC車体(元S-373) 廃車後

▲C-8 富士重車体(元S-382)
 

▲C-11 IKC車体(元S-378)
 

▲C-11側面 後扉を閉鎖し座席設置

 

 日産ディーゼル製 2両

  C-4号車 (元N-220) 名古屋22か6467  富士重 H4年3月式 U-UA440LAN改
  C-14号車(元N-224) 名古屋22か6471  富士重 H4年3月式 U-UA440LAN改

 日産D車は,平成4年前期式の一般系統用3扉車の2両が貸切改造されました.
 C4は平成11年3月に,C14は平成12年3月に改造されました.
 2両とも平成15年12月に乗合登録に変更され,平成16年12月に廃車となりました.

 貸切車改造にあたり後扉は完全閉鎖され,ステップも埋められ座席が設置されています.


▲C-14 (元N-224)
 

 

 

 

車両配置表

 昭和62年〜平成15年 貸切兼用車[C]

 貸切兼用車[C] 初代〜三代目の変遷 (PDFファイル)
   対象車両:初代(昭和62年〜),二代目(平成4年〜),三代目(平成11年〜)の[C]貸切兼用車の一覧表

 貸切兼用車[C] 三代目詳細 (PDFファイル)
   対象車両:三代目(平成3,4年式)の[C]車一覧

 

 

 

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