環境省及び国交省が推進するグリーンスローモビリティを紹介します．

グリーンスローモビリティの概要

　グリーンスローモビリティは，時速20km未満で公道を走ることができる電動車を活用した小さな移動サービスで，その車両も含めた総称です．
　導入により，地域が抱える様々な交通の課題の解決や低炭素型交通の確立が期待されます．

　　(1)グリーン・・・電動車を活用した環境に優しいエコな移動サービス
　　(2)スロー　・・・景色を楽しむ，生活道路に向く，重大事故発生を抑制
　　(3)その他　・・・同じ定員の車両と比べて小型，開放感がある，乗降しやすい 等

　車両は，カート型（軽自動車，小型自動車），バス型（普通自動車）があります．

　全国各地で導入実証・促進事業（環境省連携事業）が展開されており，著名な取り組みとしては，東京都豊島区池袋のWILLERが運行する「IKEBUS（イケバス）」などがあります．

　名古屋市内でも，名古屋市，名古屋大学，名古屋鉄道等による実証実験が行われています．

名古屋市主催の実証実験

　名古屋市住宅都市局が主催した，グリーンスローモビリティを活用した実証実験を紹介します．

	令和5年初夏　先進モビリティ試乗体験

　令和5年(2023年)6月3日，名駅前・ささしま地区において，先進モビリティ試乗体験イベントが開催されました．

　　事業名称／グリーンスローモビリティ試乗体験
　　運行日時／令和5年6月3日(土)のみ　10時〜16時
　　発車時刻／おおよそ1時間に1本を目安に周回
　　乗降場所／3か所（シンフォニー豊田ビル→大名古屋ビルヂング→キャナルパークささしま→）
　　乗車方法／1人1区間／先着順で整理券配布

　この他，キャナルパークささしま（愛知大学）構内では，パナソニック製ロボティックモビリティ「PiiMo」を使用したパーソナルモビリティ体験も行われました．

▲低速電動バス「eCOM-82」	▲キャナルパークささしま付近
▲後部より	▲シンフォニー豊田ビル付近
▲名駅周辺ビルを縫うように走る	▲高層ビル群を背景に
▲都心のど真ん中をゆっくり走る	▲パーソナルモビリティ体験 　パナソニック製「PiiMo」

	令和5年秋　熱田神宮周辺エリア周遊交通実証実験

　熱田神宮周辺への来街者の回遊性向上と将来のまちづくりに向けた機運醸成を目的として，グリーンスローモビリティを使用した周遊交通実証実験が実施されました．

　　事業名称／ちょっと未来のバスで熱田を巡るツアー
　　運行日時／令和5年9月30日(土)・10月1日(日)の2日間　9時半〜18時
　　発車時刻／9:30，10:15，11:00，12:30，13:15，14:00，15:00，15:45，16:30，17:15
　　乗降場所／熱田神宮正門付近
　　運行経路／熱田神宮から七里の渡，旧東海道など周遊（1周約3.1km　35分）
　　観光案内／地域の歴史や史跡に詳しいガイドが同乗
　　乗車料金／無料（整理券配布：1便あたり7名）

　熱田神宮正門付近のコインパーキングを乗降場所とし，熱田神宮周辺を35分で巡るコースでした．

▲熱田神宮正門付近の乗降場所	▲ちょっと未来のバスで熱田を巡るツアー
▲発車時刻と走行ルート	▲使用車両は低速電動バス「eCOM-82」 　(株)シンクトゥギャザー製

	令和6年秋　ＵＲ主催　Mobility PoC 2Days

　UR都市再生機構主催によるグリーンスローモビリティ運行の実証実験が実施されました．

　　事業名称／Mobility PoC 2Days
　　運行日時／令和6年11月9日(土)・10日(日)の2日間　10時〜17時
　　発車時刻／約20分毎（定員3名）
　　乗降場所／名駅三丁目「sanagi」〜那古野（円頓寺商店街）

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