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 名古屋市住宅都市局が取り組む交通空白地対策を紹介します.

名古屋市内の交通空白地

 名古屋市の公共交通ネットワークは,名古屋市交通問題調査会が平成9年(1997年)に答申した「市営交通事業のあり方と経営健全化方策」(第4次答申)に示されている公共交通のサービス水準の考え方を基に整備されています.
 (鉄道駅勢圏800m,バス停勢圏500m)

 名古屋市内の公共交通のカバー圏域を見ると,市域全域において公共交通が広く整備されており,その人口カバー率は99.2%と,全国的に見ても交通優等生の自治体であると言えます.

 鉄道駅へ800m以内,バス停へ500m以内でアクセスできない「公共交通空白地」は,中川区,港区,守山区,緑区などの市境に近い地区に複数分布しています.


▲公共交通による市内カバー圏域
 (鉄道駅勢圏800m,バス停勢圏500m)

▲市内の公共交通空白地の分布

 

 

地域のニーズに応じた移動環境の形成

 名古屋市では,名古屋市地域公共交通計画(R6年3月策定)において,第4次答申に基づく既存公共交通ネットワークによるサービス水準を維持・確保しつつ,公共交通空白地や高齢化の進展など地域の多様な課題・ニーズに対応した,デマンド交通等の新たな移動手段の導入に関する仕組みづくりを進めていく方向性を示しています.

 

 この第一段階として,公共交通空白地にて実証実験を行って効果検証を行い,地域内での日常生活を支える公共交通の役割を整理することとしています.

 将来的には,デマンド交通等の新たな移動手段を効果的に活用することで,公共交通のサービス水準の確保についての可能性を検証し,必要に応じてその展開をはかる方針としています.

 

 

令和6年度〜 公共交通空白地における実証実験等

 令和6年度より,名古屋市住宅都市局による取り組みが始まります.

 交通支援制度の構築

 <令和6年度の取り組み>

 ・予算額700万円
 ・地域の移動状況の把握や運行内容の検討など,新たな移動手段の導入に関する準備段階の取り組みに対する支援
 ・運行段階に対する支援の仕組みづくりの検討

 

 

 <交通支援制度とは>

  1.準備段階(地域との事前相談,組織設立,アンケート調査,運行計画策定)

  2.運行段階(試験運行,実証運行,本格運行)

 

 

 モデルケースでの実証実験(港区西福田学区)

 公共交通空白地があり,高齢化率が高く,地域が団体を立ち上げ地域主体でアンケート調査を実施するなど交通課題に対する関心が高い「港区西福田学区」が令和6年度のモデルケースに選定されました.

 <令和6年度の取り組み>

 ・国土交通省「令和6年度共創・MaaS実証プロジェクト・共創モデル実証運行事業」における「名古屋市MaaS西福田実証プロジェクト」
 ・予算額1,570万円
 ・公共交通空白地である港区西福田学区におけるデマンド交通による実証実験(3ヶ月)
 ・効果課題検証


▲港区西福田学区の位置
 

 

 <港区西福田学区 AIオンデマンド交通「西福田Dバス」実証実験>

 公共交通空白地があり,高齢化率が高く,地域が団体を立ち上げ地域主体でアンケート調査を実施するなど交通課題に対する関心が高い「港区西福田学区」が令和6年度のモデルケースに選定されました.

 【実施体制】
  西福田さいこうプロジェクト推進協議会(地域団体)/運行計画,利用促進,サービス改善議論
  名古屋市住宅都市局/地域主体の取り組み支援
  名古屋鉄道,名鉄タクシー/MaaSアプリ開発・運用,都心部を含む周遊促進,電話予約受付,車両運行
  東海国立大学機構名古屋大学/需要予測,シミュレーション評価
  中央復建コンサルタンツ/プロジェクト管理,データ分析

運行日時 令和6年11月13日(水)〜令和7年2月12日(水)
毎日8時〜18時
乗降地点 西福田学区内39か所,学区外5か所
(イオン茶屋・南陽,南陽支所,近鉄蟹江駅など)
利用者 誰でも利用可(住民・来訪者)
予約 名鉄のマイクロMaaSアプリweb版「デライド」
電話(080-8043-3018)
運賃 一乗車300円均一(子供・敬老パス等割引なし)
現金or交通系IC支払い
運行車両 ジャンボタクシー(定員8名)1台
ほか応援車両(車いす対応可能)
運行形態
事業許可
乗合タクシー(区域運行型)
道路運送法第21条

 令和6年11月〜令和7年2月に実施された実証運行の模様を紹介します.


▲乗降地点 学区内39+学区外5ヶ所
 画像出典:アプリ「デライド」より

▲運行車両の例(名鉄交通第三ジャンボタクシー)
 西福田Dバスのステッカーを掲出


▲市外の近鉄蟹江駅にも乗降地点を設定
 名古屋駅へのアクセスが容易に


▲近鉄蟹江駅のりば


▲原則として市バスと競合しない位置に乗降場所を設定
 ただし河合小橋のみ市バス乗継拠点として回転場が乗降場所となった


▲西福田Dバスの乗降場所標識

 

 

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