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 市バス一般系統のうち,特定需要系統であるC-758号系統「都心ループ系統」を紹介します.

概要 都心ループバスC-758系統

 「都心ループバス」は,市バスによる都心エリアの回遊性を図るため,平成10年(1998年)5月6日に運行を開始しました.
 名古屋市の中心部である名古屋駅から栄・矢場町を経由し,再び名古屋駅へ戻る路線です.
 都心部のチョイ乗り利用を想定し,一般系統よりも停留所の設置間隔が短くなっているのが特徴です.

 当初の系統名は「栄758系統」でしたが,平成29年(2017年)4月に名前を外国人にも分かりやすいよう「C-758系統」に改めるとともに,大須地区へ延伸し,名古屋駅発の最終時刻を18時台から19時台に拡大(増便)しました.

 バス車両も赤白灰色の特別塗装の専用車を使用します.
 車内では液晶式表示装置による多言語案内が行われ,無料Wi-Fiが設置されていたなど,観光客の利便性にも考慮された路線です.


 

 

路線図/運行概要

 C-758系統は,名古屋駅を発着する1方向循環路線です.

 名古屋駅発の運行時間は9時30分から19時27分です.
 運行間隔は,10時台〜16時台は10分間隔です.

 (令和3年10月現在)

系統記号 起点 経由 終点 路線長 所要時間
C-758 名古屋駅 栄大津 名古屋駅 9.4km 73分

系統記号 平日 日曜休日 備考
往路 復路 往路 復路
C-758 54本 54本  

 運行担当は,浄心営業所です.

担当営業所 浄心 営業係数(H30) 90 H10再編前系統記号


▲画像出典「都心ループバスC-758系統観光ルートMAP」パンフレット
(令和2年12月 名古屋市交通局発行)より

 

 

沿線風景

 C-758系統の風景を紹介します.

 名古屋駅(起点・終点)

 C-758号系統は,名古屋駅を発車し,目抜き通りの広小路通・大津通を往復走り,人気の繁華街大須地区を循環し,再び名古屋駅に戻る一方向循環の路線です.

 起終点の名古屋駅は,名古屋駅バスターミナルを発着しています.
 乗車停は,9番のりばです.土地勘のない観光客の利用も多いことから,タッチパネル操作の市バス案内板付近にメーグルのりば(11番)とともに配置されています.

 名古屋駅バスターミナルを発車したバスは,名駅前通を南下し,ミッドランドスクエア前の路上停(21番のりば)にも停車します.(復路は名鉄百貨店前の22番のりばに停車.)


▲名古屋駅BT付近経路図

▲名古屋駅バスターミナル内


▲駅に近い9番のりばを使用
 近くに総合情報板もあり


▲9番のりば
 C-758の運行は9時30分から


▲名駅BTを発車したC-758号系統


▲ミッドランド前 21番路上のりば

 

 

 笹島町〜広小路栄(広小路通)

 往路は笹島交差点を左折し広小路通に入ります.
 復路は笹島交差点で右折できないため,柳橋→笹島町(復路のみ停車)間は錦通を経由します.
 笹島交差点(復路は柳橋交差点)から栄交差点までは,広小路通を走ります.

 広小路通は,名古屋駅地区と栄地区をつなぐ,名古屋を代表するメインストリートです.
 冬季にはイルミネーションも行われます.

 納屋橋付近は,近年,都心部の貴重な水辺である堀川や近代建築物を活用したまちづくり(かつての「広ブラ」に象徴された賑わいの再生)が行われています.
 伏見付近は金融機関やオフィスが多く,沿道にはオフィスワーカー向け店舗が連なります.
 伏見から栄に近づくにつれ,オフィス街から繁華街に変化していき,人通りも一段と多くなります.
 広小路栄停の前には,かつて老舗百貨店「丸栄」があり(平成30年閉店)あり,大勢の買い物客の乗降がありました.

 このようにオフィス,商業施設等が多数集積する広小路通に,C-758号系統は約200m〜300m間隔で停留所を設置しており,オフィスワーカーや買い物客のチョイ乗り需要に応えています.
 朝ラッシュ時を中心に通勤利用も多いことから,広小路通区間は,C-758号系統と並行して一般系統「名駅16号」系統が運行されています.


▲名駅〜広小路栄 路線図

▲柳橋交差点を右折する復路便


▲納屋橋付近を走る往路便


▲納屋橋付近を走る復路便


▲広小路通を走るC-758


▲広小路伏見停


▲広小路本町停付近


▲広小路栄停付近
 右側が丸栄百貨店跡地

 

 

 栄大津〜矢場町(大津通)

 バスは栄交差点を右折し,大津通に入ります.
 栄交差点から矢場町交差点まで(復路は上前津交差点から)は,大津通を走ります.

 C-758号系統の走る区間は,南大津通と呼ばれ,百貨店などの大規模商業施設やおしゃれなカフェやショップが連なる,商業の中心地区です.冬季にはイルミネーションも行われます.

 春季と秋季の毎週日曜日には歩行者天国も行われ,C-758号系統は久屋大通に迂回運行します.
 
迂回運行>南大津通歩行者天国


▲栄大津〜矢場町〜大須地区 路線図

▲栄交差点を右折 広小路通から大津通へ


▲大津通から南へ向けて走る
 栄大津停に停車中のC-758


▲栄大津停


▲大津通を南下する往路便


▲同左
 矢場町交差点を左折してフラリエへ向かう

 

 

 フラリエ(旧 ランの館)

 道の両側にビルが立ち並ぶ大津通を抜けると,C-758号系統は「フラリエ」に立ち寄ります.
 フラリエは庭園公園で,以前はミニテーマパーク「ランの館」でした.

 大須地区への路線延伸前は,ここが折返し地点でした.
 停留所名「フラリエ」を名乗るのはC-758号系統のみで,市バス一般路線の停留所名は「矢場町(3番のりば)」です.


▲フラリエ付近経路図

▲テレビ塔を背景に走る

 

 

 大須・上前津地区(左まわり循環)

 フラリエを発車したバスは,若宮大通を西へ進みます.
 ここから大きく左回りで一周,老若男女で賑わう大須商店街の東地区を7つの停留所で巡ります.
 C-758号系統は,名古屋駅と観光地としても人気の大須地区を乗換なし&高頻度運転で結ぶ路線として,多くの観光客にも利用されています.
 (地下鉄利用と比べ,乗換なしで,料金も30円安いですが,所要時間がかかります.)


▲栄大津〜矢場町〜大須地区 路線図

▲大須地区 経路図


▲緑豊かな若宮大通(若宮停付近)


▲若宮大通本町交差点を左折し本町通(大須地区)へ進む


▲本町通を南下するC-758


▲大須本町通停付近
 買い物客で賑わうアーケード街が続く


▲大須交差点付近のアーチ


▲大須交差点付近を左折して上前津に向かう


▲大須万松寺通停


▲大須地区は一般停と名称が異なるので注意
 上前津停(4番のりば)=大須万松寺通停


▲上前津交差点からは大津通を北上する


▲同左 矢場町交差点にて

 

 

バス車両・乗り方

 都心ループバス(栄758→C-758号系統)は,市バス一般系統より多くの停留所に小まめに停車します.
 一般系統と区別するため,平成10年の運行開始以来,基本的に専用車両で運用されています.
 (当初は小型車で,更新後は中型車.)
 (一般車によるC-758号系統の代走あり.C-758号系統専用車が一般車運用に就くこともあり.)

 

 専用車両の塗装は赤・白・灰色で,色使いも塗装パターンも一般車と大きく異なり,一目で判別できます.

 車内は,当初の座席モケットは外装と同じ赤・灰色でしたが,現在は一般車と同じ(青色)です.

 観光客も多い路線のため,LCD式車内案内表示器は2基設置されています(一般車は1基のみ設置).
 平成29年から車内無料Wi-Fi「NAGOYA Free Wi-Fi」サービスが提供されていましたが,利用が少なく令和6年3月末でサービス終了しています.
 一部メーグル専用車にあるUSB充電ポートは設置されていません.

 都心ループバス専用車両の詳細は,
 
市バス車両>特定路線専用車を参照してください.


▲C-758号系統の専用車両

▲同左 車内の様子

 

 市バス路線の一つであり,料金制度は市バス一般路線と同じです.
 料金は大人210円です(H26年9月現在).
 交通系ICカード,マナカによる乗継割引,一日乗車券や敬老パス等も使えます.
 乗り方も同じく,前乗り・中降り,料金前払い方式です.

 令和4年(2022年)7月12日からは,「メーグル1DAYチケット」でもC-758号系統に乗車できるようになりました.
 (メーグル運行日に限る)

 

 バス停も,専用車両と同じく一般路線との区別するため,当初は全停留所に専用標識が設置されました.
 現在は一般停留所との共用化が進められています.
 観光客対応として,メーグルとともに停留所ナンバリング(C○○)が行われています.

 都心ループバス専用バス停の詳細は,
 
バス停図鑑>特定系統用バス停を参照してください.


▲都心ループバス専用停留所の例

▲停留所ナンバリングの例

 

 

これまでの変遷

 平成10年の運行開始以降,現在までの路線変遷を紹介します.

 平成10年5月 栄758号系統運行開始

 都心ループバスは,平成10年(1998年)5月6日に,系統名「栄758」として運行を開始しました.
 専用車両として小型ワンステップ車両11両が用意されました.
 (小型車に代えて中型車2両を運用していた時期もあり.)
 (その後専用小型車10両体制に.)

 起終点は旧名古屋駅バスターミナル(旧テルミナビル2階)です.
 ランの館停(現在のフラリエ停)までの経路は,現在と同じです.

 平成15年12月の那古野営業所の閉所に伴い,運行担当が那古野営業所から浄心営業所に変更されました.
 なお浄心営業所は,平成21年4月より三重交通に管理委託されています.


▲H10年頃 都心ループバス路線図

▲運行開始当初の専用車(小型ワンステ車)


▲駅前ロータリーを走る小型車


▲更新後の中型ノンステ車


▲旧名駅BT 4番のりばを使用


▲中間地点となる「ランの館」停で時間調整


▲一般大型車による代走
 

 

 

 平成22年4月 那古野町路線延伸(暫定)/車両中型化

 平成22年(2010年)12月23日,ビルの建替えによるバスターミナル閉鎖に伴い,バスターミナル内に設置されている市バス停留所が名古屋駅周辺の道路上へ分散移設されました.

 都心ループバス(栄758号系統)と名駅16号系統については,起終点を回転場のある那古野町発着に変更(1区間路線延長)して対応しました.


▲H22年頃 都心ループバス路線図

▲那古野町〜名古屋駅〜ランの館


▲一般大型車による代走


▲車体側面ステッカーも経由地を追加

 

 

 平成26年4月 ランの館閉鎖に伴う案内変更

 ミニテーマパーク「ランの館」が平成26年(2014年)3月末で閉館したため,都心ループバスの停留所名が市バス一般停と同じ「矢場町」に変更されました(※).

 「ランの館」停は,折返し地点(事実上の終点)であり,バスの行先表示(方向幕)等の案内にも表示されていたため,方向幕等の案内の変更も行われました.
 専用バス車両の車体側面に掲出されていた経由地名ステッカーも,この機に撤去されました.

 (※)「ランの館」の後継施設として庭園公園「フラリエ」が開業したことから,平成27年4月1日改正で停留所名が,「矢場町(3番のりば)」から「フラリエ」(一般停は「矢場町(フラリエ)」)に再度変更されました.


▲H26年頃 都心ループバス路線図

▲テレビ塔を背景に走る


▲名称変更を機に側面ステッカーを撤去


▲大津通を南下する栄758


▲フラリエで折り返し再び名古屋駅方面へ向かう


▲都心ループ 栄758号系統

 一般車による代走の模様です.


▲正月等多客時は大型車も起用

▲中型車による代走


▲方向幕車


▲方向幕車(後面と側面表示の例)

 

 

 平成29年4月 系統名「C-758」変更/大須地区路線延伸

 平成29年(2017年)4月1日,新しい名古屋駅バスターミナル(現ターミナル)完成に伴い,起終点が那古野町から名古屋駅BTに戻りました(1区間短縮).

 また都心部の回遊性を高めるため,大須地区への路線延伸が行われました.
 (路線延伸に伴い新車3両増備し,専用車は13両体制に.)

 同時に系統名を「C-758号系統」に改めると共にロゴマークを制定し,車体やバス停に掲出したほか,バス停ナンバリングも開始されました.
 起点となる名古屋駅バスターミナルには案内板を設置し,車内には大型液晶モニタを搭載して多言語案内を行うほか,Wi-Fiサービスも開始し,外国人など観光客の利便性向上が図られています.


▲H29年改正 都心ループバス路線図

▲専用車は新たに「C-758」を前面に掲出


▲C-758路線図 英語表記も


▲停留所ナンバリングを導入

 一般車による代走の模様です.



 

 

その他画像

 その他画像を紹介します.

 平成29年8月 「観光ルートマップ」を発行

 平成29年(2017年)8月3日,地域の活性化と観光に関する情報サービス拡充を目的とした「観光ルートマップ」が発行されました.
 マップには,C-758系統の沿線観光施設や史跡・旧跡等の紹介,大須地区の拡大図などが掲載されています.
 発行部数は5万部で,地下鉄駅や市バス営業所等にて配布し,C-758系統車内にも掲出されました.


▲地下鉄駅に配架された観光ルートMAP
 

 

 

 平成12年(2000年)から平成15年(2003年)まで運行されていた「なごや城ループバス」は,
 
急行・臨時バス>名古屋城増発をご覧ください.

 

 

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