日本で唯一の中央走行式バスレーンを運用する基幹バス出来町線を紹介します.
概要 基幹2号系統「新出来町線」/名鉄バス「本地ヶ原線」 |
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基幹2号系統「新出来町線」及び名鉄基幹バス「本地ヶ原線」は,昭和60年4月30日に運行開始しました.
基幹バス第一号となった東郊線では路側走行方式が採用されましたが,新出来町線では昭和54年に提唱された「基幹バスシステム」構想通り,道路中央部に専用車線を有し,乗降は交通島で行う中央走行方式が採用されました.
運行は名古屋市交通局と,名古屋鉄道(その後名鉄バスに分社化)による共同運行です.
対距離制運賃の名鉄バスに合わせた中乗り・後降り(料金後払い)方式となっています.
運行速度向上のための施策として,桜通大津(大津通停付近)〜引山間の道路中央にカラー舗装のバスレーンが設置されています.平日と土曜の朝7時〜9時は基幹バス専用レーンとして運用されています.
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走行方式 |
中央走行方式 |
運行事業者 |
名古屋市交通局,名鉄バス |
運行開始 |
昭和60年(1985年)4月30日 |
区間(本線) |
栄〜引山 10.21km |
乗降方式 |
中乗り・前降り(料金後払い) |
バスレーン |
桜通大津〜引山 9.20km |
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路線図/運行概要 |
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基幹2号系統の本線は,栄〜引山間です.副本線(イ号系統)として名古屋駅〜猪高車庫間の路線も設定されています.
地下鉄名城線(環状線)開業以前は,栄〜猪高車庫方面の路線も設定されていたなど,現在よりも運行系統・運転本数も多くありました.
これらに加えて,本線(栄〜引山)の出入庫便として四軒家発着便(ロ号系統)が設定されています.
本線の運行頻度は,朝間ラッシュ時は5分間隔,昼間は10分間隔です.
副本線(イ号系統)の運行頻度は,朝間ラッシュ時は6分間隔,昼間は20分間隔です.
合計の運行本数は,朝間ラッシュ時は25本/h,昼間は9本/hです.
名鉄バスの起点は名鉄バスセンターです.
ここから三軒家までの路線と,名古屋市外まで足を伸ばす中長距離路線が6路線設定されています.
市バスと名鉄バスの合計の運行本数は,朝間ラッシュ時は36本/h,昼間は14本/hです.
(令和2年4月現在)
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系統記号 |
起点 |
経由 |
終点 |
路線長 |
所要時間 |
基幹2 |
栄 |
茶屋ヶ坂 |
引山 |
10.7km |
44分 |
基幹2イ |
名古屋駅 |
茶屋ヶ坂 |
猪高車庫 |
11.1km |
52分 |
基幹2ロ |
栄 |
茶屋ヶ坂 |
四軒家 |
13.0km |
54分 |
名鉄バス |
名鉄BC |
栄・茶屋ヶ坂 |
三軒家方面 |
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系統記号 |
平日 |
日曜休日 |
備考 |
往路 |
復路 |
往路 |
復路 |
基幹2 |
99本 |
99本 |
81本 |
81本 |
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基幹2イ |
78本 |
78本 |
64本 |
64本 |
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基幹2ロ |
33本 |
33本 |
19本 |
19本 |
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名鉄バス |
102本 |
102本 |
88本 |
88本 |
名鉄BC〜三軒家間の総数 |
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運行担当営業所は,市バスは開業当初は那古野営業所と猪高営業所でしたが,那古野営業所閉鎖に伴い,浄心営業所(三重交通委託)と大森営業所(名鉄バス委託)が加わりました.
名鉄バスは,名古屋中央営業所と名古屋営業所が担当しています.
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担当営業所 |
浄心,猪高,大森 |
営業係数(H30) |
98 |
H10再編前 |
基幹2 |
名鉄バス担当 |
名古屋中央,名古屋 |
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