まるはち交通センター
 トップページ名古屋のりもの探検隊広報施設探検隊東山公園モノレール
名古屋の乗り物
探検隊
 
コンテンツTOP
交通局探検隊
 交通局広報施設
▼直営・市営施設
  交通資料センター
  レトロでんしゃ館
  駅構内ミニ展示
  名古屋市科学館
  都市センター他
▼保存車両
  市電保存車両
  地下鉄保存車両
  東山モノレール
▼その他施設
  レジャー施設
  飲食店等
  
 イベントレポ
 交通局グッズ
次世代探検隊
 都市・交通計画
 


 東山動植物園にある保存車,遊覧のりものの変遷を紹介します.

東山公園モノレール(S39〜S49)

 東山動植物園は,昭和12年に開園した歴史ある動植物園です.
 60haの敷地には約500種の動物と約7000種の植物が展示されており,全国でも有数の規模を誇っています.
 また鉄道,自動車アクセスにも恵まれていることから,年間200万人を超える入園者数があり,上野動物園に次ぎ全国第2位となっています.
 広大な敷地がゆえに,古くから園内交通が整備されてきました.

 

 昭和39年(1964年),世界で初めての本格的なサフェージュ式懸垂型モノレールが,将来の都市の新たな交通機関として,三菱重工らによって実験的に建設されました.
 場所は東山公園内で,現在のトラ舎あたりにあった動物園駅と,植物園前駅(現存)とを結ぶ全長471mの区間を運行していましたが,昭和49年(1974年)に運休,廃止されました.
 当時使用されていた車両が,植物園前駅舎,橋脚の一部とともに保存されています.

 サフェージュ式は,箱型レールの中にある台車から垂直に車体をぶら下げる方式であり,分岐がしやすく大規模路線にも対応可能です.
 東山公園モノレールで得られた各種データや設計思想などの技術は,後の湘南モノレールや千葉都市モノレールの建設に生かされています.

 公園内のみの運行ですが,地方鉄道法に基づく鉄道として運行されました.
 運営は,名古屋市交通局の外郭団体「社団法人名古屋市交通局協力会」が担いました.


▲現在の園内モノレールから見下ろした保存車両
 旧植物園駅舎と共に保存されている

▲園内陸橋から望む


▲側面より望む


▲上空より
 脇を園内モノレールが通過する


▲旧植物園駅舎自体は未活用
 周辺は休憩スポットとなっている


▲旧植物園駅舎と保存車両


▲銀色の丸みを帯びた車体と赤帯が特徴的
 通称ウルトラマン


▲ウルトラマンを下から見上げる


▲旧植物園駅舎に埋め込まれた銘板


▲紹介文

 

 【建設の経緯】
 昭和30年代後半,全国的に高速度交通機関として「モノレール」に対し深い関心が寄せられ,各地で建設計画が上がっていました.この地方では犬山市において,アルヴェーグ式モノレール(犬山モノレール)が建設され,好評を博していました.
 昭和37年に東山公園地内の使用許可が下りたこと,実験線の建設場所を探していた日本エアウェイ開発等民間会社の協力を得られることになったことから,従来の東山子供湖畔電車に替えて本格的なモノレールを建設することになりました.

 【民間協力会社と事業スキーム】
 鉄道施設,車両等付帯設備などは民間5社が「未来の交通機関の実験線」として建設し,軌道部分471m(建設費113,450千円)は名古屋市に寄付.車両等付帯設備(建設費201,385千円)は民間5社と名古屋市交通局協力会が賃貸借契約を結び,地方鉄道法による事業免許を取得して営業を行いました.

 しかしながら当初の2ヶ年度のみ黒字で昭和41年度以降は赤字運営となったことから,借入金利棚上げや車両等付帯設備を名古屋市に寄付して賃貸借料の軽減を図るなど,運営会社の負担軽減策が行われました.

 ※民間協力5社
  三菱重工:軌道及び車両の製作
  三菱電機:電気品及び変電所の製作
  八幡製鉄,富士製鉄,日本鋼管:使用鋼材製作
  →これらが設立した会社「日本エアウェイ開発」

 【経緯】
 昭和37年5月16日 協力会第16回通常総会にて建設・営業の承認
 昭和37年10月31日 日本エアウェイ開発とモノレール建設契約
 昭和38年5月8日 モノレール建設許可(陸運局)
 昭和38年7月12日 モノレール工事認可(陸運局)
 昭和38年12月19日 モノレール工事認可(運輸省)
 昭和39年2月7日 モノレール開通式
 昭和39年2月8日 モノレール営業開始
 昭和46年3月31日 モノレール諸全物件を3社から市に寄付
 昭和49年5月27日 市へ営業運転休止を申請
 昭和49年8月9日 運輸省へ営業休止許可申請(8月14日〜)
 昭和49年12月9日 市へモノレール事業廃止届を提出
 昭和49年12月11日 地方鉄道廃止許可申請書を提出
 昭和49年12月18日 事業廃止許可(廃止実施日は昭和50年1月1日)

 昭和39年2月8日に開業し,471m区間を所要時間1分,乗車定員120名,運賃大人往復70円,片道50円で営業しました.
 開業当初は物珍しさをあって年間35万人もの利用者があり,昭和39〜40年度は黒字を計上しましたが,41年度以降は赤字に転落し事業継続が厳しい状況となりました.
 前述の通り運営費の負担軽減策も行われましたが,地方鉄道法に基づく駅配置人員の確保が困難になったこと,鉄道がゆえに幼児料金が無料であること,運転区間が短いこと,動植物園の入園者数が減少したことが重なり,開業から約12年後の昭和50年1月1日に幕を閉じました.
 累積欠損金は39,263千円でした.


▲当時の交通局内誌の表示

▲画像出典 開業当時のパンフレット


▲レトロでんしゃ館に模型がある


▲同左

 

 平成28年(2016年),東山動植物園リニューアルの一環で,モノレール車両が再塗装され,運行当時のカラーリング(銀色赤帯)が復活しました.
 それ以前は,銀色一色の状態でした.


▲復刻塗装前の様子 銀色一色

▲同左


▲駅舎は売店として使用されていた
 

 

 

スカイビュートレイン(S62〜現在)

 園内モノレール(通称スカイビュートレイン)は,東山動植物園開園50周年を記念し,昭和62年に東山公園協会が設置し,運営している園内乗り物です.
 正門・動物園と植物園を結ぶ移動手段として,また遊覧施設として親しまれています.
 前述のモノレールとは異なり,正式な鉄道ではありませんが,走路約2q,駅2箇所,1周約20分,5両3編成を有する比較的大規模な乗り物です.


▲東山動物園正門より望む

▲(動物園)正門駅


▲終点はループ状になっており,常に一方向に走る


▲案内看板


▲上空より 動物園・正門駅付近


▲上空より 植物園駅付近


▲植物園駅


▲植物園駅周辺 右側は温室前館


▲乗車券の例


▲乗車券の例

 

 車両は5両編成で3編成が在籍しています.
 利用者数によって稼働編成数(1本or2本)は変わります.


▲第1編成は青帯

▲第1編成


▲新幹線のような顔つき


▲正門駅と桜,第1編成


▲かつての塗装

 


▲第2編成は緑帯


▲新緑の中を進む第2編成


▲第2編成


▲客扉は片側のみ


▲第3編成は赤帯と動物イラスト


▲第3編成


▲客室内の様子


▲手動冷房装置を完備


▲運転席の様子
 


▲連結部分に走行車輪と案内車輪がある


▲正門駅近くの車庫の様子

 

 

東山湖畔電車(S25〜S38)

 東山湖畔電車(子供電車)は,昭和25年3月20日から同年5月31日まで東山動物園で開催された「子供天国名古屋博覧会」にあわせて建設,営業を開始しました.
 博覧会期間中は博覧会事務局直営でしたが,閉会後も半永久的施設として引き続き営業することになり,交通局と交通局協力会にて運営を受託することになりました.

 利用状況は良好でしたが,老朽化が進み,代替手段を検討した結果,前述のモノレールを建設することになり,湖畔電車は昭和38年6月23日に廃止となりました.

 

 

その他画像

 その他,東山公園(東山動植物園)内で撮影した画像を紹介します.

 過去の保存車両

 広大な敷地を持つ東山動物園内には,かつて鉄道車両が保存展示されていました.
 最も有名なのが蒸気機関車C62の17号車です.昭和29年に行われた速度試験で時速129km/hという,狭軌鉄道蒸気機関車の世界最速記録を樹立した機関車です.
 その功績が称えられ,現在は「高速鉄道技術の進歩」がコンセプトのJR東海が運営する「リニア・鉄道館」シンボルゾーンに展示されています.

 その他,名古屋市電2両(1400型1475号車,無蓋貨物電車2号車)も保存展示されていました.
 路面電車廃止後,地下鉄藤ヶ丘工場内に留置されていた車両のうち2両が移設されたものです.
 残念ながら長くは持たず,2両とも解体されました.
 現在は無蓋貨物電車のフロント部分のみがレトロでんしゃ館に展示されています.


▲かつての保存車両

▲最速蒸気機関車C62-17


▲紹介パネル


▲保存車両移設後の様子


▲かつての保存車両(名古屋市電)
 

 

 

 斜行エレベーター

 高低差の激しい東山動物園内には,長い階段,上りエスカレーターと共に斜行エレベーターが設置されています.
 現在では栄地下街(サカエチカマチ)に設置されるなど徐々に普及してきましたが,当初は物珍しいものでした.


▲屋根部に上りエスカレーターと斜行エレベーターがある

▲斜行EV入口 通常EVと変わりなし

 


▲斜行エレベーター内部より

 

 

 植物園内バス(電気自動車)

 高低差のある東山植物園内の移動手段として,令和3年(2021年)7月28日より園内バスの運行が始まりました.
 使用車両は電気自動車(12人乗り)です.


▲植物園内のバス停の例
 

 

 

 象列車記念碑

 戦後,象を見たいと願う子どもたちのために,国内各地から名古屋に向けて走った特別列車,通称象列車を記念するモニュメントが像舎に設置されています.(像を列車に乗せて運んだものではありません.)


▲説明板

▲モニュメント

 

 

 東山スカイタワーからの眺望

 東山公園内には鉛筆型の展望塔「東山スカイタワー」があります.高さは地上134m,標高では214mです.
 名古屋市内や東部丘陵地帯を見渡すことができます.


▲西(市中心部)方面を望む

▲都心部(名駅・栄)アップ


▲東(東部丘陵地)方面を望む


▲南方面を望む

キーワード:東山動物園,東山植物園,東山公園,東山総合公園

 

▼もどる 

 (C) まるはち交通センター製作委員会