ガイドウェイバス探検隊!
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 名古屋ガイドウェイバス志段味線「ゆとりーとライン」の路線概要と,事業運営方式について

(1) ゆとりーとライン路線概要

 ガイドウェイバスシステム志段味線「ゆとりーとライン」の概要を紹介します.

 運営会社の概要(名古屋ガイドウェイバス株式会社)

 平成2年度のガイドウェイバスシステムの事業化決定を受け,大曽根から小幡緑地までの高架専用軌道区間における旅客運輸事業を担う第三セクターとして,平成6年4月に市,日本開発銀行(現:日本政策投資銀行),名鉄,JR東海バスなどの出資により「名古屋ガイドウェイバス株式会社」が設立されました.

 
 1名称  名古屋ガイドウェイバス株式会社
 2設立  平成6年 4月1日
 3資本金 30億円
 4株主  名古屋市(63.4%),政策投資銀行(11.7%),名古屋鉄道(10%),JR東海バス(10%),その他(5%)

 

 高架区間(ガイドウェイバス志段味線)と平面区間

 【高架区間:ガイドウェイバス志段味線】
 「ガイドウェイバス志段味線」は,名古屋ガイドウェイバス株式会社が建設・保有し,運行管理を行っている専用軌道区間の路線名称です.
 名古屋市東区の地下鉄線・JR線・名鉄線の結節点である大曽根駅から,守山区中部に位置する小幡緑地駅間の市街地地区を6.5kmの専用軌道で結んでいます.通称「高架区間」と称されます.

 
【平面区間:一般路線バス】
 小幡緑地から先は,一般道路を路線バスとして走行し,守山区北部の志段味地区を抜け,高蔵寺や瀬戸みずの坂まで路線が設定されていました.この区間は一般路線バスであり,通称「平面区間」と称されます.
  ※瀬戸みすの坂路線は現在廃止
  

 【高架区間+平面区間:ゆとりーとライン】
 名古屋のガイドウェイバスシステムでは,異なる2つの区間(高架区間+平面区間)を,乗換を必要とせず,1つの路線として一体的な運行を行っています.高架区間と平面区間あわせた路線の愛称を「ゆとりーとライン」といいます.
 愛称は「ゆとり」と「ストリート」を合わせた造語で,平成12年に公募で決定されました.

 

 

 ゆとりーとライン路線図

▼平成13年(2001年) 3月23日(開業時)
 「大曽根〜小幡緑地」(3社局共同運行)
 「大曽根〜中志段味」(3社局共同運行)
 「大曽根〜高蔵寺」(名古屋鉄道・JR東海バス共同運行)
 「大曽根〜瀬戸みずの坂間」(JR東海バス単独運行)

 

▼平成14年(2002年) 4月1日
 途中経由路線を新設「大曽根〜志段味スポーツランド経由〜中志段味」(3社局共同運行)

 

▼平成16年(2004年) 10月
 名古屋鉄道からバス分社化→名鉄バス運行へ(ロゴ張り替え)

 

▼平成18年(2006年) 9月
 「大曽根〜高蔵寺」JR東海バス撤退,名鉄バス単独運行へ
 中志段味〜高蔵寺/瀬戸みずの坂間減便ダイヤ改正

 

▼平成21年(2009年) 10月1日
 名鉄バス,JR東海バス全路線から撤退→交通局単独運行へ
 「大曽根〜瀬戸みずの坂間」廃止
 出入庫系統「印場〜高蔵寺」路線新設

 

▼平成25年(2013年) 4月1日
 守山市民病院駅を金屋駅に改称

 

▼令和5年 1月4日(→現在の路線図)
 藤塚停を志段味交通広場停に改称
 中志段味行きを志段味交通広場行きに延伸

 


▲大曽根駅の時刻表と路線図(運賃表)
 令和4年(2022年)時点のもの
 

 

 

(2) 路線運営・運行方式(事業主体と運行主体の役割)

 高架区間と平面区間で適用される法規や事業主体が異なっています.

 
運行区間 大曽根〜小幡緑地
【高架区間】
小幡緑地〜中志段味・高蔵寺
【平面区間】
適用法規 軌道法(軌道事業) 道路運送法(一般旅客自動車運送事業)
事業主体 インフラ部:名古屋市
インフラ外部:名古屋ガイドウェイバス(株)
バス事業者(名古屋市交通局)
(以前は名鉄バス,JR東海バスも)
運転方式 デュアルモード方式(軌道区間は案内機構で走行、一般道路区間は路線バスとして運行)
施設管理 名古屋ガイドウェイバス(株) バス事業者
車両所有 名古屋ガイドウェイバス(株) 名古屋ガイドウェイバス(株)より借用
車両整備 バス事業者に実務を委託 バス事業者
運行管理 名古屋ガイドウェイバス(株) バス事業者
運転実務 バス事業者に実務を委託 バス事業者
乗務員教育 名古屋ガイドウェイバス(株) バス事業者
必要免許 無軌条電車運転免許 大型自動車第二種免許

 

 適用法規と運行主体

 高架区間は道路と一体化した施設として「軌道法」を,平面区間は路線バスとして「道路運送法」の適用を受けます.

 高架区間で適用される「軌道法」には,鉄道事業における第三種事業者の制度がないため,名古屋ガイドウェイバス(株)が施設を保有するとともに,自らが運行主体となり,運行計画立案や運行管理を行っています.
 一方,運転実務は平面区間を運行するバス事業者に委託しています.

 平面区間では,一般の路線バスとして事業者が施設を保有し,運行主体として運行管理や運転を行っています.
 現在は名古屋市交通局に一本化されていますが,以前は名鉄バス,JR東海バスの民間バス会社も運行を行っていました.

 

 

 車両保有と維持管理

 ガイド車輪など特殊装置を持つ専用車両は,ガイドウェイバス(株)が全車両を保有しています.
 しかし,実際の運行実務を行うのは路線バス事業者のため,全車両をバス事業者に貸与しています.

 バス事業者は貸与を受けた車両を用いて,高架区間の運行を受託するとともに,平面区間を運行します.
 車両の点検整備はバス事業者が行います.

  

 

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