ツーステップバス/平成10年式〜12年式/全車両引退済み
概 説 |
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平成10年の路線再編の際に,他社製中型車両とともに三菱ふそう製中型バス10両が導入されました.以後,平成12年まで3年連続で導入されるとともに,平成14年からはノンステップ車で三菱ふそう車が選ばれるなど,かつて日野車が最多勢力であった交通局において,中型車&小型車部門では三菱ふそう「エアロミディ」シリーズが代表的な顔でした.
同じMFグループでも,当初から一般系統車として導入されたツーステップ&エアサス仕様の車両と,都心ループ系統専用として導入されたワンステップ&リーフサス仕様の車両の2タイプがあります.
平成29年3月に全車引退しました.
車両ラインアップ |
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三菱ふそう製中型路線バスシリーズ「エアロミディMK」です.
平成10年から平成12年にかけて,合計17両が導入されました.
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平成10年3月式 KC-MK619J 10両 ×廃車 |
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三菱ふそう製 三菱自動車バス製造架装「エアロミティMK」ツーステップバス(エアサス)
機関:6D17 排気量:8,200cc 軸距:4,390mm
座席定員:22人 ・MT車 ・ISS装置付き
平成10年3月路線再編に伴う中型車・小型車の大量導入の際に,三菱ふそう車も10両が購入され,当時ふそう車がメインだった那古野,稲西,鳴尾営業所に配置されました.局番はMF1〜MF10です.
その後,転属を経て平成16年からは稲西,鳴尾営業所に集中配置されました.
平成22年春のいすゞ中型ノンステップ車の大量導入に伴い全車廃車となっています.
KC-規制(平成6年排出ガス規制)に対応した6D17エンジンで,MT仕様です.ISS(アイドリングストップ&スタートシステム)装置を搭載しています.サスペンションはエアサスです.
2扉中引戸仕様で,側面には銀サッシのメトロ窓が並びます.
車体前面バンパーは半分まで車体色で塗装されています.前面行先表示器は2分割の幕式方向幕です.
車体後部は,銀色の大きなリヤバンパー内のテールランプに加え,腰部にも追加設置した特徴的なテールランプ配置となっています.
冷房ユニットは三菱重工製で,屋根上設置タイプです.
後年の改造内容として,平成15年の後面広告枠取付,平成20年のタイヤホイール色変更(青色→シルバー)があります.

▲MF-7(H10年式) |

▲MF-7 後部より 特徴的なテールランプ配置 |
座席は青色モケットの樹脂製ローバックシートが並びます.
車両前方は前向き1人掛け座席を配置し,中扉以降は前向き1人掛け+2人掛け配列となっています.
優先席は横向き座席,中扉前は跳ね上げ式ベンチシートを設けています.

▲車内の様子 |

▲運転席の様子 |
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平成11年3月式 KC-MK619J 3両 ×廃車 |
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三菱ふそう製 三菱自動車バス製造架装「エアロミティMK」ツーステップバス(エアサス)
機関:6D17 排気量:8,200cc 軸距:4,390mm
座席定員:22人 ・MT車 ・ISS装置付き
平成11年3月に3両が追加導入されました.局番はMF11〜MF13です.
全車,平成23年3月までに廃車となっています.
車体後部の屋根上に丸形換気扇が1基追加されました.
また平成11年式のみ,前面以外の局番表示がハイフン記号なしで表記されています.
後年の改造内容として,平成15年の後面広告枠取付,平成20年のタイヤホイール色変更(青色→シルバー)があります.

▲MF-12(H11年式) ※拡大画像なし |

▲MF-13 後部より(広告枠なし) |
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平成12年3月式 KK-MK25HJ 2両 ×廃車 |
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三菱ふそう製 三菱自動車バス製造架装「エアロミティMK」ツーステップバス(エアサス)
機関:6M61 排気量:8,200cc 軸距:4,390mm
座席定員:22人 ・MT車 ・ISS装置付き
平成12年3月にも2両追加導入されました.局番はMF14とMF15です.
18年延長使用対象となるKK-規制(平成10年排出ガス規制)に対応しており,エンジンも6M61型になりました.
平成29年3月に廃車となっています.
車体外観もマイナーチェンジしており,側面窓はメトロ窓から銀サッシの逆T字型窓になり,前面方向幕も系統一体型になりました.
その他は変化なく,2扉中引戸で,テールランプは腰部+裾部設置,冷房装置は屋根上設置形です.
後年の改造内容として,平成15年の後面広告枠取付,平成20年のタイヤホイール色変更(青色→シルバー),平成22年のLEDデイランプ装着があります.

▲MF-15(H12年式)ツーステ仕様 |
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車内・内装は平成10年式や平成11年式と大きな変化はありません.

▲車内の様子(前方より) |

▲車内の様子(後方より) |

▲車内の様子(中扉以後) |

▲運転席の様子 |
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平成12年2月式 KK-MK23HH 2両 ×廃車 |
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三菱ふそう製 三菱自動車バス製造架装「エアロミティMK」ワンステップバス(リーフサス)
機関:6M61 排気量:8,200cc 軸距:4,375mm
座席定員:23人 ・MT車 ・ISS装置付き
上記車両(平成12年式一般系統車)とほぼ同時期に,都心ループ系統専用車として初となる中型車が2両導入されました.
一般系統車と異なり,ワンステップのリーフサス仕様でした.当時の局番はTF12とTF13でした.
しかし都心ループ系統での活躍期間は短く,2年後の平成14年には一般車化改造され,それぞれMF16とMF17に編入されています.
KK-規制(平成10年排出ガス規制)です.
平成29年3月に廃車となっています.
車体外観は,一般系統車と同じく銀サッシの逆T字型窓の前面一本幕です.
「都心ループ」を表示していた前面行灯部分は車体色に塗りつぶされ,現在でも跡が残っています.
テールランプも腰部+裾部配置で,冷房装置も同じです.
後年の改造内容として,平成15年の後面広告枠取付,平成20年のタイヤホイール色変更(青色→シルバー),平成22年のLEDデイランプ装着があります.

▲MF-17(H12年式)ワンステ仕様 |

▲MF-17 後部より |
車内はワンステップのため,出入口ステップが少ない分,中扉以降に段差が発生しています.
座席は一般車転用後もしばらくは都心ループカラーの赤色&灰色のモケットが使用されていましたが,平成20年頃に一般系統車と同じ青色モケットに更新されています.
車両配置表 |
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導入当初は旧ふそう車主力営業所(那古野,稲西,鳴尾)に投入されましたが,しばらくして稲西,鳴尾営業所に集められました.その他,如意営業所で活躍した車両もあります.
局番
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登録番号
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配置営業所 |
備 考 |
初期配置 |
最終配置 |
▼平成10年式 KC-MK619J ツーステップ 10両 |
MF-1 |
名古屋22か7706 |
那古野/H10 |
鳴尾/H22 |
→海外 |
MF-2 |
名古屋22か7707 |
那古野/H10 |
鳴尾/H22 |
→沖縄バス |
MF-3 |
名古屋22か7708 |
稲西/H10 |
鳴尾/H22 |
→沖縄バス |
MF-4 |
名古屋22か7709 |
稲西/H10 |
稲西/H22 |
→備北バス |
MF-5 |
名古屋22か7710 |
稲西/H10 |
稲西/H22 |
→沖縄バス |
MF-6 |
名古屋22か7711 |
稲西/H10 |
稲西/H22 |
→沖縄バス |
MF-7 |
名古屋22か7712 |
鳴尾/H10 |
稲西/H22 |
→沖縄バス |
MF-8 |
名古屋22か7713 |
鳴尾/H10 |
稲西/H22 |
→沖縄バス |
MF-9 |
名古屋22か7714 |
鳴尾/H10 |
稲西/H22 |
→備北バス |
MF-10 |
名古屋22か7715 |
鳴尾/H10 |
稲西/H22 |
(元貸切) →沖縄バス |
▼平成11年式 KC-MK619J ツーステップ 3両 |
MF-11 |
名古屋200か131 |
鳴尾/H11 |
稲西/H23 |
→ミヤコーバス |
MF-12 |
名古屋200か132 |
鳴尾/H11 |
稲西/H23 |
→ミヤコーバス |
MF-13 |
名古屋200か133 |
鳴尾/H11 |
稲西/H23 |
(元貸切) →ミヤコーバス |
▼平成12年式 KK-MK25HJ ツーステップ 2両 |
MF-14 |
名古屋200か319 |
鳴尾/H12 |
鳴尾/H29 |
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MF-15 |
名古屋200か320 |
鳴尾/H12 |
鳴尾/H29 |
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▼平成12年式 KK-MK23HH ワンステップ 2両 |
MF-16 |
名古屋200か297 |
元TF-12 |
鳴尾/H29 |
平成14年編入 |
MF-17 |
名古屋200か298 |
元TF-13 |
鳴尾/H29 |
平成14年編入 |
平成14年度以降の車両移動履歴の詳細は 別PDFファイルをご覧ください.
(元貸切)・・・平成15年12月〜平成16年10月の間,貸切兼用車として登録
画像ファイル |
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MF車の画像を何点かご紹介します.
MF-16号車とMF-17号車の導入当初のカラーリング画像です.

▲TF-12→MF-16(H12年式) |

▲TF-13→MF-17(H12年式) |

▲一般車転用直後のMF-16 一時期,如意営業所に配置された |

▲車内の様子 都心ループ用座席モケットのまま使用されていた |
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