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 一般大型車
 一般中小型車
  ▼中型 いすゞ製
  MS H10〜H12
  ▼中型 日野製
  MH H1〜H12
  ▼中型 ふそう製
  MF H10〜H12
  NMF H15年式
  ▼中型 UD製
  MN H3〜H12
  NMN H14年式
 
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 ツーステップ&ワンステップバス/平成10年式/全車両引退済み

概 説

 平成10年に新設された地域系統と都心ループ系統に小型車両を新たに投入するため,同年3月に日野車(SH)10両とともに三菱ふそう車が16両購入されました.このうち7両は日野車同様,地域系統用として小型車両専用(SF)の塗装となり,9両はループ系統専用(TF)の塗装となり活躍しました.
 その後SF車は一般車塗装に塗り替えられ,地域系統のほか需要の少ない一般系統で運用されました.またループ系統専用車両の減車に伴い,TF車のうち1両も一般車塗装に塗り替えられ,SF車に改番・編入されました.
 全車,平成22年春までに廃車となっています.

 

車両ラインアップ

 平成10年式が2車種あります.
 当初から一般系統用として投入されたツーステップ車7両と,ループ系統専用車から転用されたワンステップ車1両です.

 平成10年3月式 KC-MJ218F改(ツーステップ) 7両

 三菱ふそう製  三菱自動車バス製造架装「エアロミディMJ」ツーステップバス
          機関:6D17  排気量:8,200cc  軸距3,490mm
          座席定員:17人  ・MT車 ・ISS装置なし

 平成10年3月の当初から一般系統用として導入されたツーステップの車両で,SF1〜SF7の7両が在籍していました.
 登場時は小型車専用塗装で,後に一般系統色に変更されています.

 同時購入の日野車(SH)が交通局標準のエアサス仕様なのに対し,ループ系統車(TF)とともにリーフサス仕様で導入されました.
 軸距は3,490mmとなっており,ループ系統ワンステ車(TF)より20mm短くなっています.

 前中2枚折戸の2扉車で,銀色サッシのメトロ窓を備えます.
 方向幕は前部が小型車専用一体型小型サイズのものを,側面と後面は大型車と同じサイズの方向幕を搭載します.
 リアランプは腰部3連型,冷房装置は屋根上設置型でデンソー製です.


▲巡回系統に就くSF4

▲SF5 側面
 

▲SF4
 

▲SF4 後部

 車内は一般系統車標準のデザインとなっています.
 右側の座席は,運転席直後から横向き座席となっています.
 左側の座席は全て1人掛けとなっており,日野車より座席定員が1名少なくなっています.
 
 運転席のシフトレバーは長いロッド式のものとなっています.
 早い時期からフィンガーシフトを導入した交通局にとって,SF車とSH車の運転席床から伸びるロッドシフトは異色の存在でした.


▲車内の様子 後方

▲車内の様子 前方
 

▲ロッド式シフトが特徴的な運転席
 

 

 

 平成10年3月式 KC-MJ218F改(ワンステップ) 1両

 三菱ふそう製  三菱自動車バス製造架装「エアロミディMJ」ワンステップバス
          機関:6D17  排気量:8,200cc  軸距3,510mm
          座席定員:17人  ・MT車 ・ISS装置なし

 平成10年3月の当初はループ系統専用車として導入されたワンステップの車両で,同型車はTF1〜TF9の9両が在籍していました.
 このうち7両は「都心ループ系統」用として,2両は「なごや城ループ系統」用として活躍しましたが,利用の低迷に伴い「なごや城ループ系統」は平成15年に廃止されました.残った専用車2両のうち,TF8号車は「都心ループ系統」用に転用されましたが,TF9号車は一般系統用に塗装変更が行われ,局番も新しくSF8号車となり,SFグループに編入されました.

 このような経緯から,同じSFと名乗る車両でもSF8のみワンステップ仕様であり,軸距も若干長い3,510mmとなっています.

 車両前面の行灯はバンパーと同色(銀色)に塗りつぶされた後に,車体色に塗られました.
 前中2枚折戸の2扉車で,大型固定窓となっています.
 車体側面に経由地を記入していた元ループ系統用のため側面方向幕は持っていません.一般系統転用後も側面方向幕の追加設置は行われず,経由表記は紙貼りにて対応していました.
 方向幕は前部が小型車専用一体型小型サイズのものを,後面は大型車と同じサイズの方向幕を搭載します.
 リアランプは腰部3連型,冷房装置は屋根上設置型でデンソー製です.


▲元ループ系統TF9→SF8 固定窓が特徴的

▲前面行灯は塗りつぶされた
 

▲SF8 後部
 

 ワンステップ車のため,中扉以後の床面が1段高くなっています.
 また,元ループ系統らしく,木製ベンチシートがそのまま残っていました.
 
 運転席のシフトレバーは交通局標準のフィンガーシフトです.


▲車内の様子

▲運転席の様子(フィンガーシフト)

 

 

車両配置表

 当初より複数営業所に分散配置されていました.全車とも平成22年3月までに廃車となっています.
 廃車となった後は,売却され,地方で引き続き活躍しています.

車両番号
登録番号
配置営業所
廃車後…
初期
H15.4
H15.12
H16.10
現在
▼ツーステップ車
SF-1
名古屋22か7786
那古野
鳴尾
稲西
廃車
 
→西鉄バス二日市
SF-2
名古屋22か7787
鳴尾
稲西
→堀川バス
SF-3
名古屋22か7788
鳴尾
稲西
→堀川バス
SF-4
名古屋22か7789
稲西
鳴尾
如意
→加美町住民バス
SF-5
名古屋22か7790
稲西
鳴尾
如意
→秋北バス
SF-6
名古屋22か7791
如意
鳴尾
野並
→京福バス
SF-7
名古屋22か7792
如意
鳴尾
→京福バス
▼ワンステップ車
SF-8
名古屋22か7785
TF-9
鳴尾
廃車
→メイハン

 日本全国の自治体でコミュニティバスの導入が広がっている影響か,お手軽な小型路線中古車の国内需要は大きく,ほとんどの車両が廃車後に譲渡され,第二の活躍を始めています.

 

 

画像ファイル

 新旧塗装を紹介します.

 お絵かきバスの画像

 野並営業所所属のSF-6号車は,会場の狭い瑞穂区民まつり会場で「お絵かきバス」として重宝されました.


▲3年間にわたりお絵かきバスになったSF6

▲SF6 サイドビュー

 

 登場時の画像(小型車専用色)

 導入当初のカラーリング(小型車両専用塗装)です.


▲SF5

▲SF7
 

▲SF1 ラッピング広告車もありました
 

 

 SF8転用前の画像(なごや城ループ系統)

 SF8号車の転用前,TF9号車として「なごや城ループ系統」を走っていた時の画像です.


▲SF5
 

 

 

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