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 名古屋市環境局が取り組む「燃料電池バス試行導入事業」を紹介します.

名古屋市の燃料電池バス導入構想・計画

 名古屋市の燃料電池バス導入構想・計画は次の通りです.
 環境局事業(環境政策)と住宅都市局事業(総合交通政策)があります.
 当ページでは
環境政策「燃料電池バス試行導入」を紹介します.

seq 事業名 車両 運行年月
(環境万博) 愛・地球博シャトルバス FCHV-BUS H17年
環境政策 燃料電池バスの体験試乗 FCバス H29年7月
総合交通政策 SRT社会実験 SORA R2年10月
環境政策 燃料電池バス試行導入 SORA R5年4月〜
総合交通政策 SRT運行開始 開発?

 

 (1)愛・地球博シャトルバス(参考)

 平成17年(2005年)開催の愛知万博(愛・地球博)では,長久手会場と瀬戸会場を結ぶシャトルバスとして「FCHV-BUS」が,博覧会協会により運行されました.
 万博閉幕後は,一時的に知多乗合等に貸し出され,中部国際空港周辺で走りました.

 (2)環境政策(名古屋市環境局)

 平成29年(2017年)6〜7月に,名古屋市内において走行デモンストレーションや体験試乗会が開催されました.
 使用車両は「FCバス」です.詳しくは
レポート「H29燃料電池バス」をご覧ください.

 令和5年(2023年)4月より,燃料電池バス「SORA」1両が市バスに試行導入されました
 同車両は,県内では豊田市が導入済みです.
 市バスとして運用されますが,事業主体は環境局で,6年間のリース契約です.
 令和4年度に市バス仕様への改造,試験走行,水素ステーション補給確認,車両整備が行われました.
 令和5年4月から,市バス鳴尾営業所にて,主に基幹1号系統にて運行されています.
 詳しくは下記に掲載しています.

 (3)総合交通政策(名古屋市住宅都市局)

 総合交通政策を所管する住宅都市局では,将来に向けて導入を模索する新たな交通機関として,タイヤベースの「新たな路面公共交通システム(SRT)」を検討しています.
 従来の路線バスをベースした,新しい概念・高機能化したシステムとなる予定です.
 車両についても,自動運転システムや燃料電池システムなどの先進的なシステムを段階的に導入していくことを目指しています.

 これに向けた機運醸成のため,令和2年10月に燃料電池バス「SORA」を使用した市内試験走行が行われました.
 詳しくは
レポート「SRT社会実験」をご覧ください.

 

 

令和4年〜 燃料電池バス試行導入

 令和4年度(2022年度)から名古屋市環境局が取り組む「燃料電池バス試行導入事業」を紹介します.

 試行導入事業の概要

 名古屋市の環境政策「低炭素都市」推進のため,水素を燃料として走行時に温室効果ガスや大気汚染物質を排出しない燃料電池バスが試行導入されました.
 本件は交通局の取り組みではなく,環境行政を担う環境局主体の事業です.

 

 第1弾 市バスへの導入

 令和5年(2023年)4月,トヨタ自動車製の燃料電池バス「SORA」1両が市バスに試行導入されました.
 環境局が,6年間の車両リース契約を結び,交通局が車両運行を担います.
 鳴尾営業所に配置され,主に基幹1号系統にて運行されます.

 導入目的は次の通りです.
 (1)市バスとして実走行,水素充填,車両整備の運用確認を行う.
 (2)車体ラッピング施工,イベント等での展示や外部給電実演等により,水素エネルギー広報を行う.
 (3)災害時に避難所等での非常用電源として活用する.

 

 第2弾 観光ルートバスへの導入

 令和6年度(2024年度),燃料電池バスが1両追加で導入されます.
 なごや観光ルートバス「メーグル」仕様となる予定です.

 導入目的は次の通りです.
 (1)国内外の観光客を始めとした多くの方に,市の水素社会実現に向けた取組みをアピールする.
 (2)水素エネルギーの啓発普及を図るとともに,市内運輸部門からの温室効果ガス排出量削減に繋げる.
 (3)災害時等の非常用電源として活用する.

 なお,同様の目的で市消防音楽隊車両への燃料電池マイクロバス導入も予定されています(R5年度).

 

 

 第1弾 市バスへの試行導入(時系列)

 事業は令和4年度(2022年度)に始まりました.
 令和4年度は準備期間です.

 令和4年11月30日に,(株)三菱UFJフィナンシャル・グループ各社から当事業に対し,5,000万円の寄附がありました.
 寄付金は,ランニングコスト含め,当事業に充てられます.

 名古屋市報道資料「燃料電池バス試行導入事業に対する寄附」R4年11月30日

 

 燃料電池バスはトヨタ自動車のみが販売しており,その方法はリース販売のみです.
 令和5年(2023年)1月23日に,名古屋市環境局と,燃料電池バスのリース販売を取り扱う唯一の業者であるMOBILOTS(モビロッツ)(株)との間で契約が締結されました.契約金額は57,356,640円です.

 

 FC-1号車は,令和5年1月下旬に市バス鳴尾営業所に車両が到着しました.
 鳴尾営業所において,市バス仕様への改造,試験走行,水素ステーション補給確認,車両整備が行われました.


▲鳴尾営業所にて整備中の燃料電池バス
 

 

 令和5年(2023年)3月28日に,4月からの運行開始を記念して,記念式典が開催されました.
 式典後には,関係者・報道陣を対象に試乗会も行われました.

 「燃料電池バス運行開始記念式典」
  式典場所/名古屋市公館正門玄関前
  式典出席/(株)三菱UFJ銀行,トヨタ自動車(株),名古屋市副市長,環境局長,交通局長
  式典内容/挨拶・祝辞・テープカット・報道向け試乗会


▲式典会場の名古屋市公館にて
 (画像提供:TBCNM様)

▲運行開始記念式典テープカット
 (画像提供:TBCNM様)


▲外部給電の実演
 (画像提供:TBCNM様)


▲同左
 (画像提供:TBCNM様)


▲関係者・報道向け試乗会の模様
 (画像提供:ちゃりぽ様)


▲試乗会にて市役所前を通過するFC-1
 (画像提供:TBCNM様)

 

 令和5年(2023年)4月1日より,名古屋市として初導入となる燃料電池バスが,市バスとして路線運行を開始しました.
 鳴尾営業所をベースに,主に基幹1号系統にて運行されています.
 詳細は下記「運用」をご覧ください.

 

 令和5年度以降,市バスとしての運行だけでなく,各種環境イベント等への車両展示が行われます.

 令和5年(2023年)8月1日,イオンモールナゴヤドーム前店にて開催された交通局主催ミニイベント「名古屋市交通局なつやすみイベント」において,車両展示と燃料電池バスをデザインした啓発物品の配布や燃料電池バスからの外部給電の実演等が行われました.


▲イオンモール駐車場にてバス車両展示の様子

▲燃料電池バスPR 外部給電の実演


▲燃料電池自動車の解説パネル


▲頒布された環境局ノベルティ

 

 令和5年(2023年)9月16日,久屋大通公園にて開催された環境局主催イベント「環境デーなごや2023中央行事」において,車両展示されました.
 当日は猛暑日となり,空調の効いた車内で涼む来場者で賑わいました.


▲環境デーなごや2023中央行事

▲燃料電池バスPRコーナー

 

 

 第2弾 観光ルートバスへの試行導入(時系列)

 令和6年度は,なごや観光ルートバス「メーグル」専用車へ導入されます.

 令和5年(2023年)12月11日に,名古屋市観光文化交流局と,MOBILOTS(モビロッツ)(株)との間でリース契約が締結されました.
 リース期間は令和6年1月25日から令和12年1月24日の6年間で,契約金額は61,182,000円です(月額849,750円).

 

 第2弾の車両は,令和6年1月下旬に市バス浄心営業所に車両が到着しました.
 浄心営業所において,メーグル仕様への改造,試験走行,水素ステーション補給確認,車両整備が行われる予定です.


▲令和6年1月下旬 浄心営業所に納車

▲登録番号は「名古屋200あ8」

 

 

燃料電池バス 車両概要

 燃料電池バス試行導入事業に使用される車両は,トヨタ自動車製「SORA」です.
 型式認証もされており,平成30年3月から国内で市販されています.
 県内では豊田市が導入済みです.

▼車両概要
メーカー トヨタ自動車 車両名 SORA
定員 車体寸法 全長10.525m×幅2.49m×高さ3.35m
型式 ZBC-MUM1NAE 車体重量 11.61t(総重量15.955t)?
軸距 5.3m 床仕様 ノンステップ
モーター 型式4JM×2個 燃料 水素

▼車両リスト
局番 登録番号 営業所 備考
FC-1 名古屋230え758 鳴尾 R4年度導入→R5年度運行開始
主に基幹1にて運用
MUFGカラー
2両目 名古屋200あ8 浄心 R5年度導入→R6年度運行開始
メーグルにて運用

 

 FC-1号車 令和5年度〜/市バス(基幹1号系統)仕様

 試行導入事業第1弾となる車両は,令和5年1月に納車され,同年4月1日より運行開始しました.
 局番は「FC-1」号車です.

 車体は,寄付者であるMUFGカラー(紅白)にラッピング装飾されました.


▲FC-1号車 基幹1号系統星崎行き

▲FC-1号車 後部より


▲正面より
 (画像提供:TBCNM様)


▲正面より
 (画像提供:TBCNM様)


▲屋根上より


▲右側面
 (画像提供:TBCNM様)


▲「市営」「Hydrogen」
 (画像提供:TBCNM様)


▲後部 外部給電の様子
 (画像提供:TBCNM様)

 

 車内は,燃料電池バスSORA標準仕様です.
 これに交通局仕様のステッカーやワンマン機器等を取り付けています.

 以下,車内の画像はイベント時に撮影したものです.


▲FC-1号車 車内の様子
 (画像提供 Gさま)

▲最前部座席


▲右側 折りたたみ座席×3席


▲左側 前向き優先席×3席


▲車内後方の様子 床に2段差あり


▲車内後方座席×4列


▲座席


▲車内掲出の補助事業ステッカー
 (画像提供 Gさま)


▲車内 天井の様子


▲ノンステエリアのつり革は黄色△
 車内モニターは2ヶ所設置


▲基幹1号系統の案内
 冷房吹出口横のロゴ「FUEL CELL BUS」


▲運転席周辺の様子


▲運転席上部


▲前扉より


▲FC-1号車 運転席の様子


▲シフトレバー周辺
 (画像提供 Gさま)

 

 

 次期導入車 令和6年度〜/メーグル仕様

 試行導入事業第2弾として,なごや観光ルートバス「メーグル」仕様の燃料電池バスが導入されます.

 

 

 

燃料電池バス 車両運用

 令和5年度(2023年度)から市バスとして,令和6年度(2024年度)から観光ルートバス「メーグル」として運用されます.

 FC-1号車 令和5年度〜/市バス(基幹1号系統)仕様

 試行導入事業第1弾として導入された車両「FC-1」号車は,市バスとして運行するため,令和4年度に鳴尾営業所に配置されました.
 令和5年(2023年)4月1日より,主に基幹1号系統(基幹バス東郊線)(栄〜鳴尾車庫)にて運用されています.

 車両運用は原則として固定で,運行ダイヤは交通局ウェブサイトにて公開されています(令和5年4月現在).
 平日ダイヤ,土休日ダイヤともに1日5往復です.


▲R5年4月現在

▲R5年4月現在

 

 以下,基幹1号系統の走行風景です.


▲基幹1 鳴尾車庫行き
 始発の栄停にて テレビ塔を背景に

▲同左


▲栄を走る燃料電池バスFC-1号車


▲基幹1 栄行き 終点の降車停に到着

 

 昼間,基幹1号系統運用の合間に,「イワタニ水素ステーション名古屋鳴海」もしくは「エア・リキード名古屋大高水素ステーション」に燃料充填に行くスケジュールが組まれています.
 (定休日があるため,2つのステーションを利用.)


▲水素ステーション名古屋鳴海
 (画像提供 ちゃりぽ様)

▲燃料充填中の燃料電池バスFC-1号車
 (画像提供 ちゃりぽ様)

 

 

 次期導入車 令和6年度〜/メーグル仕様

 試行導入事業第2弾として,なごや観光ルートバス「メーグル」専用車仕様の燃料電池バスが導入されます.
 令和6年1月に浄心営業所に配置されました.
 「メーグル」での運用開始は,令和6年度(2024年度)の予定です.

 

 

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 (C) まるはち交通センター製作委員会名古屋市交通局ファンサイト