毎年10月に開催される「名古屋まつり」行列に参加する市バス車両等を紹介します．

名古屋まつり　概要

　名古屋まつりは，市内中心部において毎年10月上旬の土日に開催される祭りです．
　メインイベントとして，三英傑（織田信長・豊臣秀吉・徳川家康）らによる郷土英傑行列などが，市内中心部をパレードします．

　まつりを盛り上げるため，名古屋市電に飾り付けを施した「花電車」が，昭和30年(1955年)の第1回開催から昭和48年(1973年)の全線廃止まで運行されました．
　（参考画像なし）

　また，昭和41年(1966年)の第12回開催では「花バス」が初めて登場し，平成17年(2005年)まで運行されました．

　現在は，平ボディの大型トラックに飾り付けした「フラワーカー」がパレードを華やかに盛り上げています．

昭和30年〜平成17年「花電車」「花バス」パレード

　昭和30年〜昭和48年の「花電車」と，昭和41年〜平成17年の「花バス」は，
　名古屋まつりを彩る風物詩として長年，市民に親しまれてきました．

	「花バス」名古屋まつりパレード

　花バスは，用途廃止となった市バス一般営業車を，屋根を撤去するなど大規模改造した車両です．

　最後の花バス（2台）は，平成12年(2000年)に営業車から改造された車両です．
　エンジンが古く，翌年に排ガス規制が強化されたことで，平成17年の引退が決まりました．

　また，花バス末期はスポンサー不足も深刻でした．
　昭和41年(1966年)には市電とバスを合わせて12台がお目見えする賑わいを見せ，昭和48年(1973年)にはスポンサー7社が広告を出しました．
　しかし長引く不況と広告効果が薄いと見られたためスポンサーは年々減少．最終年はおにぎり屋（と市交通局）のみでした．

　当ページでは，の2年間（平成16年と平成17年）の模様を掲載します．

　その他「花バス」の画像は市バス車両＞その他貸切・事業用車＞オープンバスを参照．

▲平成元年の花バス 　（画像提供：市交のとも様）	▲平成17年の花バス 　最後のパレード
▲平成17年の花バス	▲平成16年の花バス

	「花バス」市内走行

　一般車両を改造した「花電車」と「花バス」は，名古屋まつりパレードだけでなく，まつりＰＲのため市内全域（主要市電路線，主要市バス路線）でも巡回走行しました．
　参考として，最終年（平成17年）の市内走行ダイヤを掲載します（別ページ）．

近年　フラワーカーパレード

　現在は，平ボディの大型トラックに飾り付けした「フラワーカー」が，「フラワーカーパレード」として，まつり行列に参加しています．
　花バスのような市内巡回走行はありません．

	令和4年　名古屋アニバーサリー号

　令和4年(2022年)の「フラワーカーパレード」では，3台のフラワーカーが登場しました．
　このうち1台は「名古屋アニバーサリー号」として，同年に100周年を迎える市営交通，30周年の名古屋港水族館，20周年のオアシス21を祝う装飾が施されました．

▲フラワーカー「名古屋アニバーサリー号」	▲同左　はち丸と市営交通100周年ロゴ等
▲まつり開催に伴う交通規制により迂回運行する都心ループバスとの並走	▲フラワーカー「名古屋めし大集GO」

その他　市バス車両の特別参加

　（交通局ではなく）名古屋市の施策として，車体装飾・ラッピング広告を掲出した市バス車両が，同じく名古屋市の施策をＰＲするために名古屋まつりパレードに参加する事例があります．

	平成26年　トリノラッピングバス

　名古屋市の姉妹都市であるイタリア・トリノ市との国際交流の一環として，トリノの学生がデザインした「トリノラッピングバス」が，平成26年(2014年)10月17日から平成27年(2015年)4月18日まで運行されました．
　詳しくは市バス車両＞トピックス＞トリノラッピングバスを参照．

　運行開始直後の10月19日に行われた「第60回名古屋まつり」では，姉妹友好都市親善パレードにおいて，トリノラッピングバス3両が登場しました．
　トリノ市代表と共に，市中心部をパレードしました．

▲平成26年10月「第60回名古屋まつり」 　姉妹友好都市親善パレード

▲パレードに参加した市バス3両 　市役所本庁舎を背景に

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