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 2005年愛知万博開催時に運行された市バスシャトルバス4種類を紹介します.

2005年「愛・地球博」と市バス臨時輸送

 平成17年(2005年)3月25日から9月25日まで,2005年日本国際博覧会「愛・地球博」が開催されました.

 会場は名古屋市から東へ約6km先の東部丘陵地帯です.
 メイン会場の「長久手会場」とサブ会場の「瀬戸会場」が設けられ,主要交通手段として磁気浮上式リニアモーター「リニモ」が整備されました.
 名古屋市内では,笹島地区に万博サテライト会場が設けられました.

 これら会場へのアクセス手段として,市バスによる4種類のシャトルバスが運行されました.

Seq 名称 区間 運行日
(1) 瀬戸会場シャトルバス 万博八草駅〜瀬戸会場 毎日
(2) 長久手会場臨時バス 藤が丘駅→長久手会場(片道) 多客日のみ
(3) ささしま・名城シャトルバス 名古屋駅〜ささしま〜名古屋城 土日祝のみ
(4) ものづくりと文化のルートバス 名古屋駅〜名古屋城〜徳川園 土日祝のみ

 上記以外の万博アクセス交通については,別コンテンツにて特集予定です(作成中).

 

 

(1)万博八草駅〜瀬戸会場シャトルバス

 万博会場最寄り駅の一つ「万博八草駅」と,万博瀬戸会場を結ぶシャトルバスを紹介します.

 運行概要

 愛知万博「愛・地球博」のサブ会場である「瀬戸会場」は,愛知環状鉄道&リニモ「万博八草駅」から北へ約1kmの位置にあり,アクセス手段はバスのみです.

 「愛・地球博」は自然の叡智をテーマにした環境博であり,バス輸送計画にあたっては,当初から燃料電池バスやCNG(圧縮天然ガス)バスによる運行が計画されていました.

 名古屋市交通局は,名古屋圏でCNGバスを最多保有しており,博覧会協会からの要請を受け,万博八草駅と万博瀬戸会場間のシャトルバスを貸切運行(博覧会協会による借り上げ)しました.

 会期中185日と内覧会3日間の計188日間において,最大17両のCNGノンステップバスを使って,延べ4万回を超える運行を行い,約64万人を輸送しました.

路線愛称 シャトルバス 運行形態 貸切
運行区間 万博八草駅〜瀬戸ターミナル 運行主体 名古屋市交通局
運行期間 万博会期中毎日 輸送実績 約64万人

 料金は1回大人160円で,ターミナル券売機で乗車券を購入し,乗車時に地上係員が回収しました.


▲万博八草駅(東口)〜万博瀬戸会場
 シャトルバス運行経路


▲愛環万博八草駅(降車口)正面に設置された大型看板
 リニモとシャトルバスの待ち時間を表示


▲長久手会場行リニモ40分待ち・バス25分待ち
 瀬戸会場行バスは10分待ち


▲万博八草駅〜瀬戸ターミナルシャトルバス
 市バス車両が専属で運用された


▲鳴尾営業所所属の日野製CNGノンステップバスを使用
 平成16年式のほか14年式も


▲車体側面にシャトルバスステッカーを掲出
 広告は東邦ガスとのタイアップ


▲シャトルバス運転席の様子


▲瀬戸ターミナルの券売機


▲シャトルバス乗車券 大人160円

 

 

 走行風景

 万博八草駅〜瀬戸会場シャトルバスの走行風景を紹介します.

 愛知環状鉄道万博八草駅の東側に,仮設のバスターミナルが設置されました.
 常時,瀬戸会場行きの市バスシャトルバスが発着したほか,多客日(リニモ滞留発生予測日)は長久手会場行きのシャトルバス(東海地方各社の路線バスを総動員)も運行されました.

 瀬戸会場シャトルバスは,万博アクセス交通の中でも空いている穴場ルートでした.


▲万博八草駅バスターミナル
 各会場行きシャトルバスが発着する

▲左側は待機中の瀬戸会場行市バス車両
 右側は長久手会場行シャトルバス
 東海地方各社の路線バスを総動員


▲低公害車(市バスCNG/JRハイブリッド)
 各社とも比較的新しい車両が運用された


▲万博八草駅ターミナル
 瀬戸会場行バスのりば


▲万博八草駅バスターミナルを発車する

 


▲新たに整備された万博八草駅(東側)アクセス道路
 左上はリニモ終端部(折返し線)


▲道路脇で待機する市バス車両群

 

 万博瀬戸会場に隣接して「瀬戸ターミナル」が仮設されました.
 万博八草駅(八草ターミナル)行き市バスシャトルバスのほか,長久手会場シャトルバス,瀬戸市内回遊バス,貸切バスが発着しました.


▲瀬戸ターミナルの様子

▲万博八草駅行きシャトルバスのりば


▲博覧会協会による借り上げ運行(貸切)


▲博覧会協会が運行する会場間(長久手会場行き)シャトルバスは燃料電池バスにて運行


▲会場間シャトルバスは「会場内」扱いのため専用ゲートにて取扱い


▲瀬戸ターミナル内の待機スペース


▲市バスCNGバスと燃料電池バス


▲モリゾーゴンドラ(会場間ロープウェイ)を背景に

 

 

(2)藤が丘駅〜長久手会場 臨時バス

 多客時限定の万博アクセス補助手段の一つとして,藤が丘駅と万博長久手会場の間を走った,リニモ輸送力を補完する臨時バスを紹介します.

 運行概要

 平成17年3月6日に愛知高速鉄道東部丘陵線「リニモ」が開業し,地下鉄東山線終点の藤が丘と長久手会場を結ぶ重要な観客輸送手段となりました.

 しかし,地下鉄とリニモの輸送能力の差から,藤が丘に多数の滞留者が出るのではないかという懸念がありました.
 そこで博覧会協会が藤が丘駅前(リニモ広場)に滞留施設を整備するとともに,藤が丘へ過度に集中させない方策として,藤が丘でのリニモ乗換状況や乗車待ち時間を地下鉄全駅の改札口に案内掲示するなど,JR中央線&愛知環状鉄道ルートへの誘導が行われました.

 

 さらに,リニモ乗車待ちの混雑緩和を図るため,多くの来場者が予想される日には,交通局による臨時バスが運行されました.

 この臨時バスは,藤が丘から万博長久手会場へ直行するものです(片道運行のみ).
 ゴールデンウイークやお盆,会期末の土日祝など13日間,計354本運行し,約2万人を輸送しました.
 特に会期中で最多入場者数を記録した9月18日には60本の運行を行い,約60分の滞留緩和につなげました.

路線愛称 臨時バス 運行形態  
運行区間 藤が丘駅→長久手会場東ターミナル 運行主体 名古屋市交通局
運行期間 多客日のみ(計13日間) 輸送実績 約2万人

 

日時 運行本数 乗客数
5月3日(火祝) 24本 1,390人
5月4日(水祝) 30本 1,542人
8月15日(月) 14本 383人
9月3日(土) 34本 1,768人
9月4日(日) 23本 1,191人
9月10日(土) 36本 2,293人
9月11日(日) 29本 1,419人
9月17日(土) 14本 475人
9月18日(日) 60本 3,337人
9月19日(月祝) 31本 1,967人
9月23日(金祝) 20本 1,142人
9月24日(土) 14本 813人
9月25日(日) 25本 1,217人
合計 354本 18,837人

 臨時バスの料金は,リニモ運賃(藤が丘駅→万博会場駅)と同じ大人340円です.
 乗車時に地上係員が清算しました.


▲シャトルバス路線図(藤が丘駅→長久手町内経由→万博長久手会場東ターミナル)


▲駅から徒歩5分の地下鉄藤が丘工場内に臨時設置された臨時バスのりば


▲臨時バスのりば全景


▲待機中の車両群


▲方向幕は「名古屋市交通局」表示で運行


▲各車両満員


▲臨時バス後部より


▲市内各営業より動員


▲輸送力に優れたツーステップ車を使用


▲多様な車種,年式の車両が起用された


▲側面にステッカー掲出


▲運転士用ダイヤ

 

 

 走行風景

 藤が丘〜長久手会場臨時バスの走行風景を紹介します.

 臨時バス運行日は,藤が丘駅前に整備された滞留施設において,リニモ待機列とは別に臨時バス待機列が作られました.
 1両分ごとに警備員の誘導で,滞留施設から臨時バスのりば(藤が丘工場内)まで徒歩移動しました.


▲藤が丘駅前に整備された滞留施設

▲リニモ混雑を緩和するため臨時バスへ誘導


▲(参考)リニモ待機列とリニモ入場専用出入口


▲臨時バス待機列 1両分ずつ待機列を形成


▲待機列で整理券を受け取る(乗車時に回収)


▲警備員の誘導で駅からバスのりばへ移動

 

 地下鉄藤が丘工場内の空地を利用して臨時バスのりばが設置されました.


▲藤が丘工場内の臨時バスのりば

▲待機中の臨時バス車両群


▲臨時バスのりば テントが乗車場所


▲リニモと同額340円


▲乗車前に係員(局職員)が料金収受


▲出発待ちの長久手会場行き臨時バス


▲乗客満載で藤が丘工場を出発


▲工場内の脇道を南下


▲常時閉鎖されている南門から公道へ


▲藤が丘工場を出発するとすぐに長久手町へ
 復路回送バスとの離合

 

 藤が丘工場→長久手町内→万博長久手会場東ターミナルまでの前面展望です.


▲藤が丘工場内臨時バスのりばを出発

▲工場内の脇道を走り,工場南門から公道へ


▲復路回送バスとの離合の様子


▲長久手町内を走る


▲はなみづき通付近でリニモと交差する


▲芸大通付近からリニモに沿って走る
 万博会場までは1本道


▲右手に大観覧車が見えてくると万博会場
 シャトルバス,観光バスが多い


▲臨時バスは万博会場を右手に見ながら東ターミナルまで走る


▲万博会場付近を走る市バス臨時バス


▲万博パビリオンを背景に走る市バス臨時バス

 

 終点は万博長久手会場の東ターミナルです.
 周辺駅からのシャトルバス,全国各地からの直行バスが集結する巨大ターミナルです.


▲東ターミナルに到着した臨時バス

▲係員の誘導で降車場所へ向かう


▲多種多様な観光バス(シャトルバス)と共に


▲降車扱い後,回送で藤が丘へ戻る

 

 

(3)ささしま・名城シャトルバス

 万博のサテライト会場と,主要観光施設である名古屋城を結ぶシャトルバス(期間限定の市バス路線)を紹介します.

 運行概要

 旧国鉄笹島貨物駅跡地(現在のささしまライブ24)にて,平成17年3月18日から9月25日まで,万博のサテライト会場「デ・ラ・ファンタジア」が開催されました.
 また名古屋城では,平成17年3月19日から6月19日まで,シンボルの金のシャチホコを地上に降ろして展示するイベント「新世紀・名古屋城博」が開催されました.

 名古屋駅とこれら2会場をノンストップで結ぶ交通手段として,「ささしま・名城シャトルバス」,通称「ささしまシャトル」が運行されました.

 名古屋駅0番のりばを発車し,名古屋駅(毎日ビル前)→ささしまサテライト会場→名古屋城へ進み,復路は逆ルートを辿る往復同一経路の1方向循環路線でした.
 3月18日〜9月25日の土日祝日のみの運行(合計65日間)です.

路線愛称 ささしま・名城シャトルバス 系統記号 万博1号系統
路線略称 ささしまシャトル 運行主体 名古屋市交通局
運行期間 3月18日〜9月25日の土日祝 輸送実績 約5万1千人


▲シャトルバス路線図

▲車内掲出の路線図 運行は稲西営業所担当


▲ささしま・名城シャトルバス
 (通称ささしまシャトル)


▲恐竜博の装飾車を使用
 ノンステップバス(水色のデ・ラ・ファンタジア広告ラッピング車)も起用された


▲運転士用時刻表 系統記号は「笹島A」表記


▲ささしまサテライト会場停留所(復路)
 20分毎の運行

 

 

 走行風景

 ささしまシャトルの走行風景を紹介します.


▲名古屋駅BT 0番のりばを発車

▲前面・側面方向幕(途中で切替)


▲ささしまサテライト会場停留所(往路)


▲ささしまサテライト会場停留所(復路)
 案内員を各停留所に配置


▲ささしまサテライト会場
 「デ・ラ・ファンタジア」の様子


▲名古屋城停留所

 

 

(4)ものづくりと文化のルートバス(ものバス)

 万博を機に名古屋を訪れた方々に,市内の歴史文化観光や産業観光を楽しんでいただくことを目的とした,観光ルートバス(期間限定の市バス路線)が運行されました.

 運行概要

 名称は「ものづくりと文化のルートバス」,通称「ものバス」です.

 名古屋駅0番のりばを発車し,名古屋城→市役所→文化のみち二葉館→徳川園→文化のみち二葉館→市役所→名古屋城→明道町→ノリタケの森→産業技術記念館を経由して名古屋駅に戻る1方向循環路線でした.

 万博期間中の土日祝日のみの運行(合計61日間)です.
 専用の1日乗車券「ものバス1DAYチケット」(大人500円,小児250円)も発売されました.

路線愛称 ものづくりと文化のルートバス 系統記号 万博3号系統
路線略称 ものバス 運行主体 名古屋市交通局
運行期間 3月26日〜9月25日の土日祝 輸送実績 約2万2千人


▲交通局発行のパンフレット
 


▲ものづくりと文化のルートバス(通称ものバス)


▲市バス一般車両を使用
 この他にリフトバスも起用された


▲ものバス車内路線図
 運行は浄心営業所担当


▲運転士用時刻表
 「産業観光」系統と表示されている

 

 

 走行風景

 ものバス発車式の模様,走行風景を紹介します.


▲3月26日第1便と見送りに駆けつけたハッチー

▲ものバス発車式と須田氏挨拶


▲名古屋駅BT 0番のりばを発車


▲名古屋駅BT 0番のりば停車中


▲バス正面にバスマスクを掲出


▲前面・側面方向幕(途中で切替)


▲産業技術記念館ヨコを走る


▲徳川園駐車場内のものバス停

 

 

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