高速度鉄道第1号線(高畑〜藤が丘間) 駅数:全22駅 営業キロ20.6km
所要時間40分 ATOワンマン運転 15.5m車×6両組成 ラインカラー:黄色
seq |
目次 |
01 |
ダイヤ・運行形態(基本) |
基本運行形態と運行本数 |
運行間隔(平日昼間/土休日昼間) |
運行間隔(平日朝・夕ラッシュ時) |
始発列車/終発列車/区間運転 |
定期回送列車 |
02 |
近年のダイヤ改正履歴 |
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別 |
不定期回送列車・試運転列車 |
「特別ダイヤ」ページ掲載 |
特別ダイヤ(特定日) |
臨時ダイヤ(臨時/増発) |
東山線のダイヤ・運行形態(基本) |
 |
東山線は,令和7年(2025年)3月29日にダイヤ改正されました.
(ダイヤ番号/平日163/土休日164)
東山線は,高畑から名古屋・栄を経由して藤が丘までの,全長20.6kmの路線です.
乗車人員は,名古屋・栄を境に東西で明確な差があります.
都心3駅(名古屋・伏見・栄)間は,圧倒的に利用者が多く,終日混雑しています.
栄より東部は,都心3駅ほどではありませんが乗車人員が多く,藤が丘まで1万人超えの駅が続きます.
名古屋より西部は,比較的乗車人員は少ないです.
このように西側・都心・東側で乗車人員に大きな差がありますが,早朝深夜を除き途中駅折り返し列車は設定されておらず,全列車が高畑〜藤が丘間の全線通し運転を行います.
早朝深夜を除き途中駅折り返し列車はなく,全列車が高畑〜藤が丘間の全線通し運転を行います.
岩塚〜池下間の運行本数は,平日271往復,休日は221往復です.
区間 |
運行本数(平日) |
運行本数(土日休日) |
下り |
上り |
下り |
上り |
H01高畑〜H03岩塚 |
270本 |
270本 |
220本 |
220本 |
H03岩塚〜H14池下 |
271本 |
271本 |
221本 |
221本 |
H14池下〜H18星ヶ丘 |
271本 |
270本 |
221本 |
220本 |
H18星ヶ丘〜H22藤が丘 |
270本 |
269本 |
220本 |
219本 |

▲離合する藤が丘行きと高畑行き |

▲5050形・N1000形行先表示の例 |

▲高畑行き(5050形) |

▲藤が丘行き(N1000形) |
東山線の全線時刻表です.(車両運用表ページに掲載しているPDFと同じものです)
データ作成協力/松尾さま,多賀さま
昼間帯の利用者も多い東山線は,昭和35年(1960年)6月より,平日昼間は4分間隔で運行されてきました.
経営健全化のため平成16年(2004年)10月改正では平日4〜5分間隔となりました.
コロナ禍後の利用者減少にかんより一時期,平日6分間隔・休日5分間隔に減便されましたが,令和7年(2025年)3月改正では,平日5分間隔・休日4分30秒間隔に戻りました.
運行間隔 |
東山線 |
名城線(西側) |
名城線(東側) 名港線 |
鶴舞線 |
桜通線 |
上飯田線 |
平日昼間 |
5分 |
5分 |
10分 |
10分 |
10分 |
15分 |
土休日昼間 |
4分30秒 |
5分 |
10分 |
10分 |
10分 |
15分 |

▲東山線時刻表 (1番線下り/藤が丘方面) |

▲東山線時刻表 (2番線上り/高畑方面) |

▲(参考)過去の時刻表 5分間隔にて運転 |

▲昼間時間帯の時刻表 平日5分間隔・休日4.5分間隔にて運転 |
東山線は,開業時より高頻度で運行されています.
昭和35年(1960年)6月より,平日朝間ラッシュは2分間隔の超高頻度で運行されてきました.
平成27年(2015年)9月改正では,可動式ホーム柵導入に伴いドア開閉時間(駅停車時間)を+5秒し,2分5秒間隔となりました.
令和4年(2022年)9月改正では,最多運用本数削減のため,さらに+5秒した2分10秒間隔となりましたが,
令和7年(2025年)3月改正にて,2分5秒間隔に戻っています.
【2分5秒間隔運転時間帯(栄駅基準)】
下り(藤が丘方面)/7:36〜9:41
上り(高畑方面) /7:41〜9:04
朝7時台になると,起点の高畑車庫及び終点の藤が丘工場から多数の列車が連続出庫し,東山線の朝間ラッシュが上下線同時に始まります.
朝間ラッシュ後は主に終点の藤が丘工場に入庫するため,藤が丘行きは9時台まで高頻度運行が継続されます.
平日夕間ラッシュは,開業時から現在まで,最短3分間隔で運行されます.
【3分間隔運転時間帯(栄駅基準)】
下り(藤が丘方面)/16:06〜19:24
上り(高畑方面) /15:28〜18:52
夕ラッシュは主に終点の藤が丘工場から出庫&入庫するため,3分間隔運行時間帯は(藤が丘出庫)高畑行きから先に始まり,藤が丘行き(藤が丘入庫)が遅くまで続きます.
平日 運行間隔 |
東山線 |
名城線(西側) |
名城線(東側)
名港線 |
鶴舞線 |
桜通線 |
上飯田線 |
朝ラッシュ |
2分5秒 |
3〜3.5分 |
5〜7分 |
4.5分 |
4分 |
8〜10分 |
夕ラッシュ |
3分 |
3.5分 |
6〜7分 |
6分 |
6分 |
10分 |

▲平日朝間ラッシュ時は2分5秒間隔で運行
時刻表上は2分間隔×11本と3分間隔×1本 |

▲平日夕間ラッシュ時は3分間隔で運行 |
東山線の運行上の課題として,朝ラッシュ時は約2分間隔の超高頻度運行が行われているものの,小型規格の車両の乗車定員が少ないため,輸送力が慢性的に不足している点が挙げられます.
下り列車(藤が丘方面)は,名古屋駅で小型車両に乗車しきれない滞留客がホームから溢れ,4月を中心に改札止めが発生することがあります.
上り列車(高畑方面)は,各駅での乗降に手間取り,ノロノロ運転による遅れが発生することがあります.

▲平日朝の名古屋駅改札口 列車に乗り切れない乗客がホームから溢れてコンコース階まで待ち列が続く |

▲上り列車は栄駅を先頭にノロノロ運転が続く (ホーム柵設置前の様子) |
沿線に繁華街や行楽地を多数抱える東山線は,土休日の利用も多く,列車も高頻度で運行されます.
土休日朝間時間帯は,4分間隔で運行されます.
土休日昼間時間帯は,他路線が10分間隔で運行される中,東山線のみ4分間隔で運行されます.
他路線では昼間時間帯の運行間隔が夜まで続きますが,土休日の東山線は午後の利用者が多く, 土休日夕間時間帯は3分30秒間隔で運行されます.
運行間隔 |
東山線 |
名城線(西側) |
名城線(東側)
名港線 |
鶴舞線 |
桜通線 |
上飯田線 |
土休日朝間 |
4分 |
5分 |
10分 |
7分30秒 |
7分30秒 |
10分 |
土休日昼間 |
4分30秒 |
5分 |
10分 |
10分 |
10分 |
15分 |
土休日夕間 |
3分30秒 |
5分 |
10分 |
10分 |
10分 |
15分 |

▲(参考)過去のダイヤ 土休日の東山線は午後の運行本数が多い |

▲現行ダイヤ 朝間は以前より4分間隔 昼間〜夕間を増発し最短3.5分間隔で運行 |
東山線(含む地下鉄各路線)では,始発列車及び終発列車において区間列車が設定されています.
始発区間列車は, 下り列車は岩塚発藤が丘行きが, 上り列車は池下発高畑行き,星ヶ丘発高畑行きが運転されます.
終発区間列車は, 下り列車は高畑発星ヶ丘行きが, 上り列車は藤が丘発岩塚行きが運転されます.
終発区間列車は,上下方向ともに栄駅を24時16分(※)に発車します.
(※終車延長日を除く.)

▲栄駅24時16分 終電が同時発車する |

▲同左 栄駅の時刻表 |
東山線は車庫が起終点にあるため,出入庫のための区間列車の運転はありません.
東山線では,毎日1本の定期回送列車が走ります.
定期回送【藤が丘→池下駅留置線への送り込み回送】
池下駅には留置線が2本あります.夜間は1編成が停泊し,翌朝の池下駅始発列車に充当されます.
この列車の送り込みのため,上り回送列車が1本運行されます.
平日ダイヤの場合は40記号です.
藤が丘20:14着の営業列車が,折返し藤が丘20:23発の回送列車として運行され,池下20:37着後に池下駅留置線に収容されます.
土休日ダイヤの場合は26記号です.
藤が丘21:01着の営業列車が,折返し藤が丘21:09発の回送列車として運行され,池下21:24着後に池下駅留置線に収容されます.
ダイヤ |
高畑 |
池下 |
星ヶ丘 |
藤が丘 |
平日 |
= |
20:37着 |
←← |
20:23発 |
休日 |
= |
21:24着 |
←← |
21:09発 |
以下の画像は,ホーム柵設置前の古い画像です.

▲夜間送り込み回送 東山線東部で毎晩見る事のできる回送表示 |

▲夜間送り込み回送 池下駅に到着した定期回送列車 |

▲夜間送り込み回送→池下駅留置線に格納 進路を現示する池下駅入換信号機 |

▲翌朝 池下駅始発列車仕立て 早朝5時25分頃に留置線からホームに逆入線 折り返し高畑行き始発列車となる |
近年のダイヤ改正履歴 |
 |
東山線のダイヤ改正履歴は次の通りです. (記載漏れがあるかもしれません)
開始日 |
平日の運転間隔(分) |
事由,列車組成など上り |
朝 |
昼 |
夕 |
S32年11月15日 |
3 |
5 |
3 |
名古屋〜栄町間開業・2両組成 |
S35年6月15日 |
2 |
4 |
3 |
栄町〜池下間開業・休校期ダイヤを設定 |
S38年3月26日 |
2.5 |
4 |
3 |
4/1池下〜東山公園間開業・3両組成化 |
S40年12月6日 |
2 |
4 |
3 |
3両組成・4両組成混成運転 40年11月〜42年3月で4両組成化 |
S42年3月18日 |
2 |
4 |
3 |
3/30東山公園〜星ヶ丘間開業 |
S44年3月20日 |
2 |
4 |
3 |
4/1中村公園〜名古屋,星ヶ丘〜藤ヶ丘間開業 中村公園〜星ヶ丘:中村公園〜藤ヶ丘=3:1 44年3月〜46年11月で5両組成化 |
S46年11月15日 |
2 |
4 |
3 |
中村公園〜星ヶ丘:中村公園〜藤ヶ丘=2:1 48年10〜12月で6両組成化 |
S50年3月21日 |
2 |
4 |
3 |
中村公園〜星ヶ丘:中村公園〜藤ヶ丘=1:1 |
S53年8月15日 |
2 |
4 |
3 |
終電を24時30分に延長 |
S57年9月11日 |
2 |
4 |
3 |
9/21高畑〜中村公園開業 全列車が高畑〜藤ヶ丘運転 |
H3年4月8日 |
2 |
4 |
3 |
夜間帯増発 |
H6年4月2日 |
2 |
4 |
3 |
土曜ダイヤ導入 |
H8年9月2日 |
2 |
4 |
3 |
夜間帯増発 |
H14年4月6日 |
2 |
4 |
3 |
土曜ダイヤ廃止 |
H16年10月6日 |
2 |
4〜5 |
3 |
昼間・夕間時間帯削減 |
H22年11月1日 |
2 |
4〜5 |
3 |
平日のみ 昼間削減,夜間増発 |
H27年9月1日 |
2 |
4〜5 |
3 |
可動式ホーム柵設置,ATO運転実施 |
R2年5月25日 |
2 |
4〜5 |
3 |
ダイヤ修正(早朝列車の一部) |
R4年9月17日 |
2 |
6 |
3.5 |
ラッシュ時以外の時間帯削減 |
R7年3月29日 |
2 |
5 |
3 |
増便(R4.8以前の水準に戻し) |
最近のダイヤ改正内容は次の通りです.
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 |
 |
令和7年(2025年)3月29日 ダイヤ改正 |
 |
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令和4年9月ダイヤ改正で全体的に減便したものの,乗客数は増え続けており,特に土休日の夕間時間帯では,コロナ禍前よりも混雑していました.
これら混雑緩和を目的に,利用者の戻り・増加に対応したダイヤ改正が行われました.
【令和7年ダイヤ改正の概要】
・始発時刻および終発時刻の変更なし
・コロナ禍以前(H27)の運行本数に戻す(深夜以外)+土休日夕間はさらに増便
運転間隔 |
旧ダイヤ
(R4.9) |
新ダイヤ
(R7.3) |
増減 |
平日 |
朝間 |
2分10秒 |
2分5秒 |
増便 |
昼間 |
6分 |
5分 |
増便 |
夕間 |
3分30秒 |
3分 |
増便 |
深夜 |
10分 |
10分 |
ー |
土休日 |
朝間 |
4分 |
4分 |
ー |
昼間 |
5分 |
4分30秒 |
増便 |
夕間 |
5分 |
3分30秒 |
大増便 |
深夜 |
10分 |
10分 |
ー |
これらにより,1日の運行本数は平日で44本,土休日で48本増加しました.
最多運転編成数も土休日では4編成増加しています.
|
|
旧ダイヤ
(R4.9) |
新ダイヤ
(R7.3) |
増減 |
運行本数 |
平日 |
498本 |
542本 |
+44本 |
土休日 |
394本 |
442本 |
+48本 |
最多運転 編成数 |
平日 |
42編成 |
43編成 |
+1編成 |
土休日 |
22編成 |
26編成 |
+4編成 |
※一部推定値あり |
令和4年9月17日ダイヤ改正まで見受けられた,東山線特有の特殊な運用について紹介します.
【高畑駅留置線から高畑車庫への本線を経由した回送(入庫)】
平日ダイヤのみ,高畑駅留置線から高畑駅構内を経て高畑車庫まで回送列車が運行されていました.
(以下の記述は平成27年改正ダイヤに基づくものです.)
朝ラッシュ後に高畑にて運用を終える車両は,基本的に高畑駅2番線到着後に高畑車庫に入庫しますが,平日ダイヤ21記号は9:54に高畑駅1番線に到着後,高畑駅1番線奥の留置線に留置されます.
日中は予備車という位置づけで,万が一車両故障等が発生した場合は,故障車を高畑駅留置線(中線)に入庫させ,代走を努める役割があります.
何もなければそのまま留置されるのですが,23時台に高畑に到着する入庫列車に留置線を譲るため,元21記号の列車は22:10頃に留置線から高畑駅1番線に転線し,22:16に高畑車庫に入庫していました.

▲高畑駅奥に12時間留置される予備編成 |

▲22時に高畑駅1番線に進入する回送列車 |
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