高速度鉄道第2号線(大曽根〜金山〜名古屋港間)・4号線(金山〜新瑞橋〜大曽根間)
駅数:全34駅 営業キロ32.4km 所要時間(環状線)60分,(名港線)12分
ATOワンマン運転 15.5m車×6両組成 ラインカラー:むらさき色
名城線・名港線建設史(路線の成り立ち) |
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名城線・名港線(2・4号線)の計画から建設・開業までの経緯. (解説図表は追って修正します.)
※戦前の計画は省略します. 詳しくは「地下鉄建設史」ページをご覧ください.
【第三次計画(昭和22年)】
戦後,具体的な動きがあったのが,昭和22年の「名古屋市高速度鉄道協議会」による6路線約55Kmの路線網計画です.この計画を元に都市計画決定と鉄道事業免許取得が行われ,名古屋市は名古屋〜田代(現在の池下駅の南)間,市役所裏〜金山間の早期開業に邁進します.
昭和32年には名古屋初の地下鉄として1号線名古屋〜栄町間が開業しました.
【都市交通審議会(昭和36年)】
昭和36年の交通審議会では路線計画の変更が行われ,名城線の環状線化が初めて答申されました.

▲第三次計画(昭和22年) |

▲都交審(昭和36年) |
【開業(昭和40年)】
昭和40年には2号線市役所〜栄町間が先行開業しました.
当初,名鉄は瀬戸線との相互直通運転を行うよう要望しましたが,市は将来的に2号線は4号線とあわせて環状運転を行う予定でしたので,線路に空き容量がないことを理由に断りました.
これにより名鉄が用意していた栄町〜市役所裏の経路ではなく,栄町〜市役所(前)のルートをとります.
またこの後の延長では,当初の瀬戸線沿いに進むのではなく,黒川経由の大回りルートをとることになりました.
1年半後の昭和42年には,残っていた栄〜金山間と東山公園〜星ヶ丘間が開通し,地下鉄網は栄を中心に東西南北に結び,名古屋の大動脈となってゆきました.
その後,昭和44年に地下鉄の営業キロが20kmを越えたのを記念して,路線の愛称を募集し1号線(中村公園〜藤が丘)を「東山線」,2号線(市役所〜金山)を「名城線」と呼ぶようになりました.
昭和46年3月29日には浸水対策に苦労した2号線の金山〜名古屋港間が開通.さらに12月20日には名鉄瀬戸線を避けて建設された2号線市役所〜大曽根間が開通し,2号線は全通しました.
続いて昭和49年3月30日には,宅地化が急速に進んだ市東南部に4号線(金山〜新瑞橋間)が開通しました.
【都市交通審議会(昭和47年)】
昭和47年と平成4年に交通審議会答申が行われましたが,名城線の計画に大きな変更はありませんでした.
次に名城線路線網に変化があったのは,平成10年代に入ってからです.
平成12年1月19日に4号線大曽根〜砂田橋間が開業したのに始まり,平成15年12月に名古屋大学延伸,平成16年10月に名古屋大学〜新瑞橋間開業によって,日本の地下鉄初の環状運転開始が始まりました.
名城線・名港線 年表 |
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ダイヤ改正は最近のものを記載.
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昭和40(1965)年10月15日 |
2号線市役所〜栄町間(1.3km)開業/ATC・単線閉塞・地上信号式 |
同上 |
2両組成/名城車庫開設 |
昭和41(1966)年6月1日 |
2号線栄町駅を栄駅に改称 |
昭和42(1967)年3月30日 |
2号線栄〜金山間(3.0km)開業/3両組成化/ATC・車内信号式に切替 |
昭和43(1968)年7月26日 |
駅自動停止装置の試運転を実施 |
昭和44(1969)年5月1日 |
2号線の愛称として「名城線」使用開始 |
昭和46(1971)年2月25日 |
4両組成化 |
昭和46(1971)年3月29日 |
名城線金山〜名古屋港間(6.0km) 開業/名港車庫開設 |
昭和46(1971)年12月20日 |
名城線大曽根〜市役所間(4.6km)開業(2号線全線開業) |
昭和49(1974)年1月27日 |
5両組成化 |
昭和49(1974)年3月30日 |
4号線金山〜新瑞橋間(5.7km)開業 |
昭和49(1974)年3月31日 |
路面電車全廃 |
昭和53(1978)年8月15日 |
ダイヤ改正(終電を24時30分に延長) |
平成元(1989)年6月10日 |
2000形営業運転開始(冷房化)/順次6両組成化 |
平成元(1989)年7月9日 |
金山総合駅使用開始 |
平成元(1989)年9月10日 |
名城線市役所〜栄間に久屋大通駅開業(桜通線開通と同時) |
平成6(1994)年4月1日 |
ダイヤ改正(朝ラッシュ運行間隔3分→2.5分) |
平成7(1995)年9月〜 |
デザイン列車運行(1109編成) |
平成8(1996)年10月〜 |
デザイン列車運行(1201編成) |
平成11(1999)年12月 |
LED式旅客案内表示器を導入 |
平成12(2000)年1月19日 |
4号線砂田橋〜大曽根間(1.7km)開業 |
平成12(2000)年9月11日 |
東海豪雨(浸水)区間運休(翌日まで) |
平成13(2001)年12月22日 |
全面ラッピング広告列車第1号運行開始(2120編成) |
平成15(2003)年12月13日 |
4号線砂田橋〜名古屋大学間(4.5km)開業 |
平成16(2004)年10月1日 |
大曽根管区を廃止,名古屋大学管区を新設 |
同上 |
名城工場廃止,名港車庫を名港工場に改称 |
平成16(2004)年10月6日 |
4号線名古屋大学〜新瑞橋間(5.6km)開業 (これにより2号線と4号線をあわせた環状線が完成,環状部の愛称を名城線,金山〜名古屋港間を名港線とする) |
同上 |
駅番号導入/多言語表記を導入 |
平成17(2005)年2月15日 |
金山駅「ループ金山」オープン |
平成17(2005)年10月6日 |
メロディサイン試行導入 |
平成18(2006)年3月13日 |
ドラゴンズトレイン(〜平成23年まで毎年実施) |
平成19(2007)年3月19日 |
メロディサイン本格導入 |
平成23(2011)年3月27日 |
駅業務委託(日比野,六番町,港区役所,築地口) |
平成27(2015)年5月1日 |
名古屋港駅を駅務区から運転区に移管 |
平成28(2016)年4月1日 |
ダイヤ改正(早朝夜間帯の時刻修正) |
平成28(2016)年7月4日 |
女性専用車両導入(平日始発〜9時まで) |
平成29(2017)年7月1日 |
ナゴヤドーム前矢田駅を駅務区から運転区に移管 |
平成31(2019)年4月1日 |
瑞穂運動場東駅を駅務区から運転区に移管 |
令和2(2020)年5月23日 |
ダイヤ全面改正(環状部一周50分から60分に) |
令和2(2020)年5月25日 |
ATO運転開始 |
令和2(2020)年5月25日 |
可動式ホーム柵稼働開始(〜令和3年3月15日まで各駅順次設置) |
令和3(2021)年7月1日 |
平安通駅を駅務区から運転区に移管 |
令和4(2022)年7月1日 |
ワンマン運転開始(運転士1人乗務) |
同上 |
市役所駅・新瑞橋駅を駅務区から運転区に移管 |
令和5(2023)年1月4日 |
市役所駅を名古屋城駅に,伝馬町駅を熱田神宮伝馬町駅に,神宮西駅を熱田神宮西駅に改称 |
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