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 【高松琴平電気鉄道】志度線,長尾線
  「600形」×24両  「700形」×4両  計28両移籍

概要

背景

 売却先の一つ,高松琴平電気鉄道(通称:ことでん,琴電)では現在28両もの元市交車が活躍しています.
 ことでんは琴平線,志度線,長尾線の3路線から構成されており,このうち志度線と長尾線は,施設やカーブなどの制約で大型車(18m以上)が入れず,小型車で運行されてきました.このため大型車の多い他鉄道からの中古車購入による車両更新が進まず,この2線では旧型車が取り残されることとなり,早急な車両の置き換えが求められていました.

車両譲渡

 そこで白羽の矢が立ったのが名古屋市交通局の”黄電”です.車両譲渡は平成10年から3年間行われました.
 車両は京王重機整備北野工場にて改造工事を受けました.軌間は1435mmで同じですが,集電方法が異なるため,台車から集電靴を撤去し,新たにパンタグラフが搭載されました.昇圧(600→1500V)も行われています.
 また,新たに冷房装置が1両あたり3機搭載されました.この冷房装置は,中央のそれと両端のそれで異なったものを組み合わせて使用しています.
 このようにグレードアップ改造が行われた一方,旧型車と連結運転を行う必要性から,マスコンは自動加速車用のものから手動加速車用のものに,ブレーキは電磁直通から直通空気へと,制御装置はダウングレードされました.
 客室は床からシートまで全て一新されました.

塗装変更と移籍

 改造を受けた車両は,当初は全て同じ塗装(白とエメラルドグリーン)となり,志度線と長尾線にぞれぞれ12両,14両が導入され,旧型車の一部を置き換えました.
 ことでんの鉄道事業は順調かと思われましたが,その1年後の平成13年に,百貨店事業失敗のあおりを受け,ことでん本体も倒産.地元企業の支援を受けて再生計画がスタートしました.この再生計画の一環で,各路線にカラーが制定され,車両も塗り替えられました(志度線は赤,長尾線は青緑).また,平成14年に長尾線に2両追加導入されました.
 さらに再生計画では,全線で旧型車を置き換え,完全冷房化を行うことになりました.その内容は,長尾線に大型車対応工事を施し,大型車を大量導入することで,旧型車を一掃.余剰となった元”黄電”を志度線に移籍させて,志度線の旧型車も置き換えるというものです.この計画は平成18年から19年にかけて行われました.この際,志度線の増結用単行車両の置き換えのため,旧長尾線車両4両に増結車改造が行われています.

 

車両

ことでん
形式
交通局
元車番

 

 

登場時

 

 

現在
路線
車両番号
竣工年月
路線
車両番号
備考

600形
251
長尾線
601
H10.7
長尾線
601

 

252
602
602

 

1615
603
H11.6
603

 

1901
604
604

 

1617
605
H11.11
605

 

1902
606
606

 

752
607
H12.7
志度線
801
H18
改造移籍
753
608
802
725
609
H12.7
803
726
610
804
1809
611
H12.11
631
H19
移籍
1810
612
632
1702
613
H14
長尾線
613

 

1905
614
614

 

261
志度線
621
H10.7
志度線
621

 

262
622
622

 

265
623
H10.7
623

 

266
624
624

 

1801
625
H11.6
625

 

1802
626
626

 

1803
627
H11.6
627

 

1804
628
628

 

255
629
H12.7
629

 

256
630
630

 


700形
313
長尾線
701
H10.11
723
H19
移籍
314
702
724
1209
志度線
721
H12.11
721

 

1210
722
722

 

 

 600形


 元東山線250形,700形,元名城線1600形,1700形,1800形,1900形から改造された形式で,以前は中間車です.
 東山線グループと名城線グループで車体断面が異なります.
 運転台がオフセット配置された元東山線250形の前面形状が特徴です.


▲志度線632←長尾線612(←名城線1810)
 800番台を増結して3両で運転

 


▲志度線804←長尾線610(←東山線726)
 増結用片側運転台単車

 


▲志度線625(←名城線1801)
 ことちゃん源平号

 


▲元東山線803と元名城線625
 車体断面が異なります

 


▲志度線624(←東山線266)
 屋島水族館ラッピング

 

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まるはち交通FC


▲長尾線602(←東山線252)
 長尾線ラインカラーは青緑

 


▲長尾線605(←名城線1617)
 全労協ラッピング

 


▲長尾線613(←名城線1702)
 ことちゃん遍路号

 


▲長尾線のドアステップ
 長尾線大型車対応工事に伴い取り付けられました

 


▲601運転台(元先頭車)
 元からある運転台を改造したタイプ
 ひさしが丸みを帯びてます

 


▲632運転台(元中間車)
 運転台を新設したタイプ
 左にくらべ,若干大きくなっています

 


▲2両編成車内の様子
 移籍改造時に全面的にリニューアルされています
 幅の広い連結部に面影が残ります

 


▲増結車(800番台)の車内
 600形の前面形状が連結には適さないことから,貫通路は塞がれています

 


▲元先頭車の乗務員室
 右側の窓が銀枠で大きめです
 

 


▲元中間車の乗務員室
 右側の窓が黒枠で小さめです
 車両を製造した日本車輌と,改造を施した京王重機の銘板が見えます

 

 

 700形


 元東山線300形,元名城線1200形から改造された形式で,以前からの先頭車.
 丸みを帯びた形状と丸目のライトが特徴です.


▲志度線723←長尾線701(←東山線313)
 方向幕は後付け

 


▲志度線722(←名城線1209)
 軽自動車協会広告

 


▲志度線722車内
 600形と同様の内装

 


▲志度線722乗務員室
  

 


▲志度線722運転台
  

 

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旧カラーリング画像ギャラリー


 ここでは平成15年頃撮影した,白とエメラルドグリーンの旧塗装の画像を紹介します.


▲長尾線603(←名城線1615)
 


▲長尾線607(←東山線752)
 


▲志度線626(←名城線1802)
 


▲長尾線701(←東山線313)
 


▲志度線722(←名城線1210)
 


▲このような旧型車と一緒に活躍していました
 

 

 

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