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名古屋市交通局東山線N1000形(まるはち交通センター)

 1号線(東山線)  6両組成×4編成=24両在籍   配置:藤が丘工場
 N1100-N1200-N1300-N1400-N1500-N1600
 電気:第3軌条600V  軌間:1435mm(標準軌)   車長:15m(小型)

概 要

 名古屋の地下鉄開業から50周年という節目を迎えた平成19年秋.名古屋の大動脈である東山線に新型車両N1000形が登場しました.

 この車両の走る東山線の電化方式は第3軌条が用いられています.これによりトンネル断面を小さくすることで建設コストの削減に寄与しましたが,一方で車両断面も小さくなり,特殊な床下構造による走行装置の経年劣化という問題を抱えていました.東山線で活躍する車両のうち,5000形は昭和55年の登場から25年以上が経過し,特に走行中の横ゆれがひどいなど,老朽化が進んでいました.
 そこで5000形を置き換えると共に,名古屋市の重要課題である「安心・安全で快適なまちづくり」の推進を図るため,新しい車両「N1000形」が誕生しました.N1000形は火災対策など安全対策,省エネ,乗り心地向上,段差解消によるバリアフリーなど,「地球環境に優しい」「人に優しい」車両を目指しています.形式名頭文字の「N」には,次世代の名古屋の地下鉄を担う車両として,「New」「Next」「Nagoya」の意味合いが込められています.

 平成18年に策定された「市営交通事業経営改革計画」(H18〜H22)の中で,まず始めに4編成の導入がうたわれ,平成19年度より平成22年度まで毎年1編成ずつ増備され,5000形を置き換えました.
 第一編成は平成19年10月末に日本車両から藤が丘工場に搬入された後,長期の試運転が重ねられ,平成20年3月26日より営業運転を開始しています.

 今後,東山線では平成27年のホーム柵設置が予定されており,これに向けて残る5000形の置き換えるため,急ピッチでN1000形の導入が進んでいくものと考えられます.

 

車 体

 車体構造は日車式ブロック工法を用いたオールステンレスで,この地方では名鉄300系やあおなみ線1000形と同じ構造となっています.
 正面は従来の丸みを帯びたデザインから直線を多用したデザインになり,黒で塗装され,ラインカラーの黄色のドット模様が入ります.貫通扉はプラグ式外開き戸でオフセット配置され,運転台スペースを確保しています.
 側面の塗装はステンレス無塗装に,上下にイエローラインが入ります.ガラスは熱線吸収ガラスを採用し,カーテンレスとしています.
 車外の行先表示器は,名古屋の地下鉄では初めてLED式(単色)を採用しています.


 ▲試運転中のN1101編成


 ▲藤が丘方先頭車 N1101号車


 ▲高畑方先頭車 N1601号車

 ▲車両側面LED式行先表示器

 

車 内
 

 車内は片持式オールロングシートで,シートモケットはエンジ系柄入りのものが採用されています.簡易バケットタイプで,従来通り7人掛けと3人掛けで構成されています.

 天井と壁面は明るい化粧板,床は茶系石目調で乗降口は黄色とし,識別性を高めています.つり革は三角タイプのものが採用されています.


▲車内の様子 

 
 バリアフリー化推進のため,従来は先頭車のみ設置だった車椅子スペースを全車両に増設しています.

 


 ▲車端部の車椅子スペース(初期) 

 全車両の車端部にある優先座席は紫色となっています.

 また,優先席前のつり革は黄色に着色されています.
1次車登場時は他のつり革と同様に白色でしたが,翌年の2次車登場を機に交換されました.


 ▲優先座席と着色つり革 

 
 
 さらに現在は,透明な通路扉への衝突防止策として,新しく銀色のシールとハッチーステッカーが貼付けられています.

 ▲追加された中扉の衝突防止対策 

 車内案内装置は出入口上部に千鳥配置で1両あたり3台設置されています.32×256の2段表示で,多くの情報を表示することが可能になりました.
 またドア開閉予告チャイムが全扉に付いています.

 ホームと車両床面との段差解消のため,床面高さを従来の車両より60mm下げた900mmとし,段差を50mmとすることで車椅子での乗降が容易になっています.


 ▲ホームとの段差が50mm以下に 


 ▲車内LED式案内表示器 

 

運 転 設 備

 運転台はデスクタイプであり,主幹制御器は右手ワンハンドルマスコンです.
 運転台正面にはアナログ式速度計とATC表示器などの他に,タッチパネル式液晶表示器があります.


 ▲運転台
 

主 要 諸 元 表

←藤が丘
 

高畑→

形式
N1100形
N1200形
N1300形
N1400形
N1500形
N1600形
車種
Tc1制御車
M1電動車
M2電動車
M2'電動車
M1'電動車
Tc2制御車
重量
21.5t
25.0t
23.8t
23.8t
25.0t
21.5t
定員(座席)
97(31)
106(37)
106(37)
106(37)
106(37)
97(31)
寸法(mm)
長さ
15,580
2,548
高さ
3,440
床面高
軌条面上900mm
台車

 

ボルスタレス式空気バネ台車
形式
ND-740T
ND-740
ND-740
ND-740
ND-740
ND-740T
車輪
一体圧延防音車輪
基礎ブレーキ
空気圧式ディスクブレーキ
主電動機
(kW×個)
-
三相かご形誘導電動機
(75×4)
三相かご形誘導電動機
(75×4)
三相かご形誘導電動機
(75×4)
三相かご形誘導電動機
(75×4)
-
主制御機
-
回生ブレーキ付VVVFインバータ制御
-
-
回生ブレーキ付VVVFインバータ制御
-
制動装置
遅れ込め制御付電気指令式電空併用ブレーキ
補助電源装置
静止形三相インバータ90kVA
-
-
-
-
静止形三相インバータ90kVA
空気圧縮装置
-
-
CP
CP
-
-
冷房装置
天井集約分散形(14.6kW×2台/両)

 制御方式はPGセンサレスのVVVFインバータベクトル制御を採用し,空転滑走などに対し即応性を向上させています.1C4M×2群を1ユニットとし,M1,M1'に搭載されます.主回路素子はIGBTが採用されています.また停止ブレーキ制御は純電気ブレーキ機能を備えています.

 車輪は,従来の東山線車両は路面電車時代から続く音低減効果のある弾性車輪が用いられてきましたが,N1000形では同様の効果が見込まれるゴムサインドイッチ形防音リングを備えた一体圧延防音車輪となりました.

 

編 成 表

年度 竣工日 製造 備考
1 H19年 H19.11 日車 N1101−N1201−N1301−N1401−N1501−N1601  
2 H20年 H21.02 N1102−N1202−N1302−N1402−N1502−N1602  
3 H21年 H21.12 N1103−N1203−N1303−N1403−N1503−N1603  
4 H22年 H22.10 N1104−N1204−N1304−N1404−N1504−N1604  
5 - 未登場 N1105−N1205−N1305−N1405−N1505−N1605  
未登場 N1106−N1206−N1306−N1406−N1506−N1606  
未登場 N1107−N1207−N1307−N1407−N1507−N1607  


 現在,第一期計画分(1次車〜4次車)の4編成の導入が完了し,営業運転を行っています.
 今後,平成27年の東山線ホーム柵導入に向けてN1000形の増備が加速していくと考えられます.
  ※第5編成〜第7編成までは予算化済み

 

 

画 像 フ ァ イ ル

 平成19年11月11日  藤が丘工場一般公開イベント

 第一編成は,製造元の日本車輌豊川工場から藤が丘工場に搬入されたのち,11月11日に藤が丘工場で開催された地下鉄開業50周年記念イベントで一般公開されました.その時の様子を紹介します.



N1101号車の車内が公開されました


中間車車内はまだ保護シートで覆われていました


床下装置の見学もできました
これは中間車の台車[ND-740形]です


ATC装置


インバーター装置


遮断器

 

 平成20年3月26日  営業運転開始日

納車後,第一編成の試運転が長きに渡り繰り返し実施されました.

営業運転は3月26日から始まり,当日の藤が丘10:45発の一番列車では記念式典が執り行われました.

写真は岩塚駅にて

 

記念式典に関連して,営業運転初日のみ,
高畑側にヘッドマークシールが貼られました.

 

車内広告はすべてN1000形登場をPRするポスターで埋め尽くされていました.

 

 平成22年7月1日  ラッピング列車(N1101H) 初登場

 N1000形にとって初めてとなる全面ラッピング列車が登場しました.
 画像は別ページに掲載しています.

  N1000形ラッピング電車(別ページ)

 

 

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