地下鉄上飯田線 4両組成×2編成=8両在籍 配置:日進工場(名鉄犬山検査場に常駐)
組成:7100-7200-7300-7600
電気:架空線式 DC1500V 軌間:1067mm(狭軌) 車長:20m(大型)
上飯田線 7000形 コンテンツ |
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車 両 概 要 |
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上飯田線7000形は,平成15年3月27日の上飯田連絡線(地下鉄上飯田線)開業に合わせて,名古屋市営地下鉄車両としては鶴舞線3050形以来10年ぶりとなる新形式の新型車両として登場しました.
平成15年に4両組成×2編成=計8両が導入されています.
地下鉄上飯田線では、当初計画段階から名鉄小牧線と相互直通運転を予定していたことに加え,地下鉄線の営業キロはわずか0.8kmしかなく,車両保守は名鉄に全面委託することが効率的であり,また製造コスト縮減のため,名鉄の上飯田連絡線(名鉄小牧線)向け新型車両300系と共同設計されることになりました.
車体の基本仕様や運転機器,床下機器など主要機器の仕様が統一されています.
このように当時の最新技術を取り入れながら,名鉄側と歩調を合わせつつ設計が進められた一方で,従来からの交通局車両としてのアイデンティティ・オリジナル要素を多く盛り込んだために,最終的に名鉄300系とも異なる,従来の交通局車両とも異なる,全くのオリジナル車両が誕生することとなりました.
なお,名鉄300系の方が約1年早く竣工し,先行して営業投入されていたことから,その運転実績が7000形にもフィードバックされています.
外見上は,正面のピンク帯グラデーションが優しい印象を持ちつつも,つり目のような4灯ヘッドライトと車体側面のビートが鋭い印象を与えます.
また正面上部半分はブラックで統一,下部は尾灯を含んだ大型銀色バンバーを備えるなど,洗練されたデザインとなっており,歴代交通局車両の中で最もイケメンであるという評価もあります.
屋根上にはシングルアームパンタが乗ります.
車内は地下鉄車両としては珍しいセミクロスシートが採用されています.
平成15年登場の上飯田線7000形は,車体は平成元年の名城線2000形より続く「ステンレス&ビード外板車体」が特徴の第3世代車両に当たりますが,足回り主要機器は交通局車両で初めてVVVF制御にIGBT素子を採用するなど,現・第4世代車両の特徴も持ち合わせる過渡期にある車両です.
車体も機器も経年が浅いため,当面は大きな改造もなく,現状のまま運用されるものと推測されます.
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