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 名古屋市営地下鉄の特徴の一つであるドア横の「車内の鏡」を紹介します.

車内の鏡

 名古屋市営地下鉄の特徴の一つとして,車内の乗降扉横に設置された「車内鏡」が挙げられます.
 市営地下鉄のほとんどの車両に設置されていますが,他都市の地下鉄では見かけません.

 縦15.5cm×横10.5cmの鏡が,1両あたり4枚,床面から高さ約1.5mの位置にあります.

 「車内鏡」の登場は昭和42年ごろ.当時の黄電から,最新型車両まで続く伝統の装備品です.


▲黄電車内の鏡

▲側面扉横に設置されている


▲東山線N1000形の事例


▲鶴舞線N3000形の事例

 

 

車内に鏡が取り付けられた理由

 取付位置によっては「鏡」単独で設置されている場合もありますが,基本は広告とセットで設置されています.

 開業当時,美観を損なうという理由で認められていなかった車内広告が解禁されたのが昭和42年ごろ.
 以後,定番の中吊り広告や額面広告に加え,名古屋独自の広告枠として「鏡付き広告」が登場しました.
 現在も「乗降扉横鏡付き広告」として広告枠が販売されています.

 発案者は広告代理店の「街美社広告」です.
 アイデアのきっかけは「銭湯」で,洗い場の鏡周りに地元商店等の広告が張り付けられた様子から着想したとのこと.

 さらに当時は地下鉄車内に冷房が無い時代で,窓を開けて走っていたため,風で乱れた髪型や服装を直すのにも大いに役立ちました.
 車内冷房が当たり前で窓が開かなくなった現代でも,鏡の前で髪型や化粧を直す方々をたまに見かけます.
 時代が変わっても,「鏡」として「広告」として,現役で地下鉄利用者の役に立っています.


▲「乗降扉横鏡付き広告」
 広告とセットが基本
 

 

 

 

 【参考文献】
 中日新聞(平成19年7月9日)「なごや特走隊」

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