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 かつて活躍したディーゼル機関車や,現役の車両移動機(通称:アント)を紹介します.

入替用ディーゼル機関車

 昭和52(1977)年頃から平成28(2016)年まで,地下鉄鶴舞線の日進工場内の車両入替用として,ディーゼル機関車が1両在籍していました.(車籍なし:機械扱い)

 35t液体式ディーゼル機関車「DD351」

 地下鉄鶴舞線は,昭和52(1977)年に伏見〜八事間で開業しました.この区間に車庫はなく,八事駅に仮設のピットを作り車両検査を行いました.
 また,同区間には地上区間が無いため,車両搬入は荒畑〜御器所間のトンネル上の道路に搬入口を設け,道路上から門型クレーンで車両を吊り下げて約11m下の本線レールに載せました.
 このようにトンネル内に搬入された車両を,車両整備が行われる八事駅の仮車庫まで牽引する役割を担ったのが,ディーゼル機関車「DD351」(ディ・ディ・サン・ゴー・イチ)です.

 昭和53(1978)年4月に日進工場が完成し,車両検査機能が移転した後は,先に完成した八事〜赤池間の上りトンネルを使って,ディーゼル機関車による車両回送が行われました

 昭和53年10月に八事〜赤池間の営業運行が始まって以降は,自走による出入庫が可能になったため,ディーゼル機関車が本線トンネルに出る機会は少なくなりました.
 以降は,平成28(2016)年2月26日に廃車されるまでの約40年間,日進工場内の車両入替業務や,新車搬入時の赤池駅→日進工場間の牽引などに活躍しました.

 

 【ディーゼル機関車「DD351」主要スペック】
  全長:約11.1m
  重量:約35t
  動力:液体式ディーゼル機関
  製造:昭和51年製造/日本車両
  連結器:自動密着連結器/棒連結器に対応
  車籍:なし(機械扱い)


▲DD351 赤池方(海側)

▲上小田井方(海側)
 足回りカバーなど各種防音構造が特徴的


▲上小田井方(山側)


▲海側の側面


▲キャブの様子


▲先頭車と中間車に対応した連結器


▲車両を牽引して日進工場内を走行した


▲「市バス地下鉄応援寄附金」返礼品DVD作品
 引退したDD351の映像が収録されている

 

 

入替用電車

 東山線 藤ケ丘工場 牽引車300形(329+330)

 平成8(1996)年頃から平成13(2001)年頃まで,地下鉄東山線の藤ケ丘工場内の車両入替用として,廃車となった黄電300形先頭車2両(329+330)を連結した牽引車が存在しました.(車籍なし:機械扱い)

 

 

 

車両移動機(アント)

 地下鉄車両の全般検査や重要部検査(4年に1回程度の頻度),修繕作業を行う施設である修車工場内には,架線や第三軌条などの電車線が敷設されていません.
 そこで使用されるのが,車両移動機こと通称「アント」です.
 小さい車体ですが,6両組成の車両を牽引する能力があります.

 東山線 藤が丘工場

 東山線車両の大規模検査を担当する藤が丘工場では,黄色の車両移動機(アント)が使用されています.


▲旧型アント
 


▲更新後の新型アント


▲藤が丘工場用アントとN1000形

 

 

 名城線・名港線 名港工場

 名城線車両の大規模検査を担当する名港工場では,橙色の車両移動機(アント)が使用されています.


▲名港工場用アント

▲名港工場用アント

 

 

 鶴舞線・桜通線 日進工場

 鶴舞線車両と桜通線車両の大規模検査を担当する日進工場では,昭和53年の開設時から平成28年2月まで,前述のディーゼル機関車DD351が使用されてきました.
 機関車の引退後は,他工場と同じように車両移動機(アント)が導入されました.
 黄色塗装に加え,鶴舞線用らしく水色の帯が入ります.


▲日進工場用アント

▲日進工場用アント

 

 

 

 【参考文献】
 保育社カラーブックス「日本の私鉄 名古屋市営地下鉄」(昭和57年11月)
 交通局「市バス地下鉄応援寄附金 返礼品オリジナルDVD」(平成28年4月)DVD

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