名古屋市港区にある市バスの終点風景をご紹介します.
名古屋市港区 |
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名古屋市港区は,名古屋市の南に位置しており,その名の通り名古屋港に面しています.
区南部の海に面した臨港地区では,大規模工場や倉庫が立ち並んでおり,大型トラックが頻繁に往来しています.
区北部はのどかな住宅街が広がっています.
区西部は住宅街のほか,一部田園も残っています.
このように,広大な港区には様々な表情を持っています.
交通機関は,鉄道は区を縦断する地下鉄名港線と名古屋臨海高速鉄道あおなみ線が走っています.
市バス路線は,地下鉄駅を発着する路線のほか,中川区の高畑駅や市中心部からバス路線が延びており,多くの終点が区内にあります.
港区の市バス回転場(現役のもの) |
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港区には,市バスの終点が多数あります.
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(1)名古屋港 バスターミナル (地下鉄名港線 名古屋港駅) |
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系統:幹築地1,名港11,名港16 頻度:5本/h 施設:休憩所 駐車:9台
乗車停×2 降車停×1 ※この他に飛島バス乗り入れ
地下鉄名古屋港駅2番出入口に隣接する市バスターミナルです.市営入船荘と一体となっています.
名古屋港水族館などの観光施設が集まる名古屋港駅南側と異なり,バスターミナルのある名古屋港駅北側は港関係のオフィスが中心で,人の往来は多くなく,ひっそりとした雰囲気です.
かつては4のりば以上あるなど,あおなみ線ができる以前は,野跡・ポートメッセ方面など臨海地区へ向かうバス路線の起点として,急行バスが発着するなど賑わっていました.
現在では空いたスペースを利用して三重交通(飛島バス)が乗り入れています.
周辺の地図(Google)

▲バスターミナル入口 |

▲市営住宅1階部分にのりばがある |

▲ターミナル内全景 バス駐車エリアをコ字形にプラットホームが囲む |

▲ターミナル反対側より 青い建物が地下鉄駅舎出入口・バス乗務員休憩室 |

▲旧3番のりばを発車する飛島バス |
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(2)港区役所(ららぽーと名古屋みなとアクルス交通広場) (地下鉄名港線 港区役所駅) |
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系統:幹築地1,金山25,高畑13,名港13 頻度:5本/h
施設:特になし(商業施設を利用) 駐車:2台
乗車停×1,降車停×1
平成30年(2018年)9月26日に,大型ショッピングモール「ららぽーと名古屋みなとアクルス」内に交通広場が設置され,港区役所停留所を発着する市バスのうち,南方面へ向かう4系統が乗入れました.
北方面へ向かう6系統は,従来通り,路上停を発着すると共に港区役所回転場(港明営業所)を使用しています.
周辺の地図(Google)

▲広域図 港区役所停留所 |

▲港区役所停留所 案内図 ※南が上です |

▲港区役所停留所付近拡大図(ららぽーと交通広場/港明営業所) |
ららぽーと施設内の交通広場(バス乗降場)を紹介します.

▲ららぽーと出入口(南) バス出口側 |

▲ららぽーと内の交通広場(バス乗降場) |

▲乗車停×1基,降車停×1基,予備停×1基分 待機スペースは2台分あり |

▲乗車停(港区役所1番のりば) |

▲ららぽーと内の北側道路からアプローチする |

▲タクシー乗降場横を通過してバス乗降場へ |
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★ 港区役所回転場→港明営業所 (地下鉄名港線 港区役所駅) |
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系統:名駅19,栄22,高畑18,東海11,東海12,港巡回
頻度:13本/h 施設:大型休憩所 駐車:4台分(回転場機能分)
港区役所停留所のある大通りから路地に入った先,高速道路の東側にある回転場です.
(2)「ららぽーと交通広場」開設前は,港区役所停留所を発着する全10系統(毎時約18本)が乗入れ,敷地内に降車停も設置されている大規模な回転場でした.
この場所には,平成16年(2004年)まで市バス「港営業所」がありました.
営業所廃止後もバス折り返し機能を確保するため,敷地の一部を利用して「港区役所回転場」が設置されました.
当初は駐車スペースが24台分あるなど,市バス最大級の大型回転場でした.
その後,広い敷地を活用して営業所機能を復活させることになり,平成31年2月に港明営業所として営業所機能が復活しました.
昼間時間帯は,4両ほど他営業所車両の留置スペースが確保されています.
港明営業所の詳細は 営業所(車庫)をご覧下さい.

▲(〜H29)工事着手前のレイアウト |

▲(H31〜)現在のレイアウト |
出入口は裏道に面した東側と南側の2カ所あります.
当初は両方から出入りしていましたが,現在は南側が入口で東側が出口として運用されています.
周辺の地図(Google)

▲港明営業所 南側入口より |

▲港明営業所 東側入口より |
系統:金山19,新瑞14 頻度:3本/h 施設:トイレ 駐車:4台分
中部電力の火力発電所の一角にオープンした庭園「ワイルドフラワーガーデン」と同時に整備されました.
庭園とは道路をはさんで反対側にある三角形の回転場です.
周辺の地図(Google)

▲ワイルドフラワーガーデン回転場 全景 庭園とは横断歩道橋でつながる |

▲三角形の形が特徴的 |
系統:金山19 頻度:朝夕のみ1本/h 施設:トイレ 駐車:無区分
名古屋港のど真ん中,人工島「潮見ふ頭」の中央を貫いて走る道路の行き止まりにある終点です.
堤防の手前,ガードレルが途切れ道幅が広くなっている箇所に,停留所が立っており,ここで文字通りの「路上回転」して折り返します.
写真奥の防波堤を越えると,そこは一面海!(立ち入り禁止です)
周辺の地図(Google)

▲終点の先、堤防の向こうは海 |

▲工場が建ち並ぶ道路の行き止まり |
系統:幹名駅2 頻度:2本/h 施設:トイレ 駐車:3台分 降車停×1
運河沿いのバス通り脇にある小さな回転場です.
東西方向の東海橋バス停より北に200m離れた場所にあり,他系統との乗換には不便です.
周辺の地図(Google)

▲狭いが3両分の駐車枠が準備されている |

▲降車停はこちら |
通過系統:幹築地1 通過頻度:2本/h 施設:なし 駐車:1台分
かつて当停留所を発着する路線が設定されていましたが,平成26年4月改正で通過(寄り道)停留所になりました.
バスは旧降車停て乗降扱いしたのち,北に100mほどの場所にある回転場で乗客を乗せたまま方向転換し,旧乗車停で2回目の乗降扱いを行います.
周辺の地図(Google)

▲木々に囲まれた一方通行道にある降車停
回転場はさらに先にある |

▲施設の一角にあるミニ回転場 |
系統:幹名駅2,幹築地1,金山25,高畑13 頻度:7本/h 施設:トイレ 駐車:4台
乗車停×2 降車停×1
平成16年のあおなみ線「野跡駅」開業時に整備された交通広場です.
東西に長く,手前(駅寄り)をタクシー用,奥を市バス用として使用しています.
周辺の地図(Google)

▲のりば側 |

▲おりば側 手前タクシー 奥が市バス |
系統:幹築地1 頻度:1本/h 施設:なし 駐車:1台分
乗車停×1 降車停×1
名古屋港と仙台港,苫小牧港を結ぶ太平洋フェリーが発着する「名古屋フェリー埠頭」ターミナルビル前のロータリー内に,自家用車駐車場とともに市バス乗車停と降車停,待機スペースが設けられています.

▲ロータリー内 左が乗車停 右奥が待機スペース(車両あり) |
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▲乗車停とターミナルビル |

▲ロータリー内にあるバス用待機スペース |
系統:幹高畑1,幹神宮1,高畑12,名港13,東海11,港巡回 頻度:10本/h
施設:休憩所 駐車:7台分
道路に沿って横に長い中型回転場です.
閑静な住宅街の中にありますが,多数の系統が発着しています.
神宮寺小学校停留所にも近く,徒歩で乗り継ぎも可能です.
周辺の地図(google)

▲横長の中規模回転場 |

▲多加良浦停留所の様子 乗車停は2つ |
系統:東海12,三重交通 頻度:1本/h(三交:1本/h) 施設:トイレ
駐車:3台分 乗車停×1 降車停×1
自家用車用駐車場と並んで,日光川公園の敷地の一角にバス回転場があります.
市バスのほか,名古屋駅へ向かう三重交通の路線バスと共同使用です.
周辺の地図(Google)

▲道路の突き当たり、日光川公園内にある回転場 |

▲回転場内に停留所あり 三重交通と共同使用 |
系統:高畑14,高畑15,東海11,東海12,春田11,(南陽巡回)
頻度:発着4本/h,通過5本/h 施設:休憩所(施設内) 駐車:6台分(交通局4)
乗車停×3(交通局2) 降車停×2
平成26年6月22日に誕生した新しい交通広場です.
大型ショッピングセンター「イオンモール名古屋茶屋」内に併設され,南陽地区を走る市バス各路線(平日1日平均約230本)が乗り入れるほか,三重交通が運行する高速バス(〜栄)も乗り入れるなど,地域の交通結節点として期待されています.
市バスの停留所名は,施設名そのままの「南陽交通広場(イオンモール名古屋茶屋)」となります.三重交通の停留所名は市バスとは異なり,「イオンモール名古屋茶屋」です.
周辺の地図(Google)

▲付近地図 |

▲交通広場付近 拡大図 |

▲交通広場全景 大型店舗東側に隣接している |

▲交差点と交通広場出入口 |

▲交通広場南側・出入口より望む |

▲交通広場内 降車停×2と待機バース |

▲乗車停(市バス×2,三重交通×1) |

▲乗車停 通過系統は降車停→乗車停のW停車する |

▲交通広場全景(北側より) |
系統:幹神宮1,高畑16,東海12,南陽巡回 頻度:5本/h
施設:休憩所 駐車:6台分 乗車停×1 降車停×1
市バス最西端のバス停と回転場です.
回転場内に乗車停と降車停があります.
回転場正面に大型商店がありますが,付近は平坦な農地で,広々としたのどかな空間が広がります.
周辺の地図(Google)

▲河合小橋回転場 |

▲正面より望む |

▲S570号車と |
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系統:新瑞14
新瑞14号系統(新瑞橋〜大江町〜ワイルドフラワーガーデン)の区間便として大江町発着便が設定されています.
大江町行きは,交差点を右折し(本線は左折),北行き停で降車扱いします.その後,泉楽通四丁目回転場もしくは鳴尾営業所まで回送されます.
港区の市バス回転場(閉鎖されたもの) |
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野跡駅交通広場(4)が開設されるまで,市南部の主要終着点として機能した回転場です.
T字交差点に面しており,バス8台分の駐車スペースがありました.

▲交差点に面した大型回転場 |
まるはち交通センター
www.maruhachi-kotsu.com |
金城ふ頭のメイン施設「名古屋国際展示場」通称ポートメッセなごやへのアクセスバスの終点として整備されました.
かつての市バス路線最南端の地でした.
三角形の敷地の南端に「ポートメッセなごや(南)」のりばがあり,ここに市バス専用の回転場があり,乗務員トイレや駐車スペースが設けられていました.
第3展示館前の交通広場には「ポートメッセなごや」乗車停やシャトルバス用臨停,降車停がありました.
イベント時には多くの市バスシャトルバスや名鉄バスも乗入れてきたため,広々とした駐車スペースが用意されていました. |
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▲交通広場 入口側より見る 定期路線バスが停車中 |

▲交通広場 出口側より見る イベント時,多くのシャトルバスが発着した |

▲南端にあった市バス専用回転場 |
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平成26年6月の(11)南陽交通広場への機能移転まで,市南西端の終点として6系統が乗り入れていました.
周囲に人家は少なく,田園に囲まれたのどかな風景の中規模回転場でした.
周辺の地図(Google)

▲両茶橋回転場
回転場内に乗車停,降車停,乗務員トイレあり |

▲田園に囲まれた回転場 駐車枠は大型用×4,中型用×3 |

▲初夏の風景 |
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▲晩秋の風景 |

▲晩秋の風景 |
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