名古屋市北区にある市バスの終点風景をご紹介します.
名古屋市北区 |
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北区は,名古屋市の北部に位置しており,春日井市や豊山町と接しています.区の中央部を庄内川・矢田川が横断します.
南部エリアに地下鉄名城線が走っており,名城公園駅,黒川駅,志賀本通駅,平安通駅,大曽根駅が設けられています.平安通駅からは北へ地下鉄上飯田線と名鉄小牧線が伸び,上飯田駅,味鋺駅があります.
南東部の大曽根には,地下鉄のほかJRや名鉄,ゆとりーとラインも乗り入れます.
バスターミナル及び交通広場は,黒川駅(1)と大曽根駅(2),上飯田駅(2)に設置されており,市中心部の名古屋駅や栄とこれらを結ぶ市街地路線と,ここから北の庄内川・矢田川を越えた地区との間を結ぶ路線との結節点として機能しています.
平成23年には西部医療センター(4)が開院し,バスが乗入れました.
北部には如意営業所と楠営業所(★印)も所在しています. |
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北区の市バス回転場(現役のもの) |
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北区には,市バスのバスターミナルや回転場,終点が12箇所あります.
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(1)黒川バスターミナル (地下鉄名城線 黒川駅) |
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系統:幹栄1,名駅15,黒川11,黒川14,北巡回 頻度:8本/h 施設:休憩所 駐車:8台
乗降場×5 降車場×1
地下鉄黒川駅に隣接して設けられたバスターミナルです.
市営住宅の1階には地下鉄出入口と店舗があり,その北側と交通局施設の間にバス専用駐車場エリアが広がっています.
バス専用エリアは一方通行となっているため,バスは駅裏の小さな路地を走り,北側の入口より入る必要があります.
南側は市道環状線に面してバス停が並んでいます.
かつては名鉄の一般路線バスや空港バスも発着していました.現在はとよやまタウンバスが乗入れています.
▲黒川バスターミナル付近図 薄いグレーが市バス専用エリア 周辺の地図(Google) |
▲ターミナル南側のりば 歩道と一体化しているが,ビルから大屋根が伸びており雨をしのぐことができる |
▲ターミナル北側のバス専用エリア(出口側より) |
▲ターミナル北側(入口側より) |
▲バス専用エリア内 駐輪場下の待機スペース |
▲ターミナルに入るため裏路地を走る市バス |
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(2)大曽根 交通広場 (地下鉄,JR,名鉄,ガイドウェイバス 大曽根駅) |
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系統:幹名駅1,名駅14,栄15,曽根11,吹上11,東巡回,北巡回,楠巡回 頻度:約19本/h
施設:トイレ 駐車:4台
駅前広場内:乗降場×3 降車場×1
周辺路上 :乗降場×7 降車場×2
北区と東区をまたぐ大曽根駅の西側に新しく整備された駅前広場です.
これまでの分散するバス停をまとめ,路上転回を解消しました.
▲名鉄ホームより見下ろす |
▲シンプルにまとめられた駅前広場 |
▲地下は駐車場と雨水貯留池として活用 |
▲駅から屋根が繋がっています |
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(3)上飯田バスターミナル (地下鉄上飯田線・名鉄小牧線 上飯田駅) |
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系統:幹名駅1,名駅13,栄14,鶴舞11 頻度:12本/h 施設:大型休憩所 駐車:11台
乗降場×3 降車場×2
発着系統:幹栄1,名駅15 頻度:2本/h 施設:なし 駐車:1〜2台
通過系統:栄11,北巡回 頻度:8本/h
駅前広場内:停留所×2
平成23年5月2日の外来受付開始に合わせて,新規に乗り入れを開始しました.
付近を走る栄11系統や北巡回が立ち寄るほか,新規に幹栄1系統と名駅15系統が路線延長されています.
バス乗り入れは外来診療時間の昼間のみです.
▲敷地南側に交通広場が併設された |
▲停留所×2 |
系統:栄12,栄13,黒川14 頻度:4本/h 施設:大型休憩所 駐車:5台分
(3)中切町回転場のすぐ近く,国道41号から東へ少し入ったところにあります.
出入口のある北側から見ると普通の回転場ですが,周辺の土地に高低差があるため南側は斜面になっており,駐車するバスのお尻が浮いて見えます.
周辺の地図(Google)
▲道路(北側)より |
▲南側より 斜面になっている |
系統:名駅13,黒川12 頻度:2本/h 施設:大型休憩所 駐車:6台分
乗降場×1 降車場×1
賑やかな国道41号から西へ少し入ったところにある静かな転回場です.
平成24年に停留所が路上から回転場内に移設されました. 周辺の地図(Google)
▲中切町回転場(現在の様子:停留所設置後) |
▲以前の様子(路上停と停留所設置前) |
系統:曽根13 頻度:1本/h 施設:トイレ 駐車:(1台分)
新川中橋〜味鋺住宅間にある,支線系統が折り返す回転場です.
複数台数が駐車できるスペースがありますが,使用頻度は少ないため,駐車枠はありません.
令和5年度(2023年度)に古いトイレが撤去され,ユニットハウス(休憩室+トイレ3器)が設置される予定です.
周辺の地図(Google)
▲味鋺住宅回転場 |
▲曲線道路に面している |
系統:幹栄1 頻度:1本/h 施設:休憩所 駐車:3台分
乗降場×1 降車場×1
名前の由来となった橋からはかなり離れた場所にある回転場です.
同名のバス停留所も周辺に広く分散しています.
平成30年度に休憩所とトイレが更新されました.
▲水分橋回転場(東側より望む) |
▲水分橋回転場(西側より望む) |
▲降車停 |
▲乗降停(西行) 路上,回転場内の2箇所から乗車できるようになっている |
▲味鋺東誘導員常駐時代の休憩所 |
▲配置図
周辺の地図(Google) |
系統:曽根13 頻度:1本/h 施設:なし 駐車:なし
曽根13系統は,終点の「喜惣治一丁目」で降車扱いを行った後,そのまま直進し,一方通行の道をぐるりと大回りする形で再び戻ってくるが,そのまま通過して東にある如意車庫へ向かう.
出発便は車庫から来てぐるっと回ってから出発する. |
▲転回のため比良新橋を通過する曽根13系統 |
系統:名駅12,栄11,黒川11,小田11,楠巡回,山田巡回 頻度:9本/h
名古屋市の最北端に位置する直営営業所です.
6系統がここを終点としており,営業所内で回転・待機を行います.
詳しくは営業所(車庫)>如意営業所をご覧下さい.
系統:幹栄1,栄11,小田11 頻度:5本/h 施設:休憩所(R1新設)
駐車:3台分 降車場×1
県営名古屋空港にほど近く,北区の北東端に位置しています.
周囲は住宅街ですが,一部に畑も残るのどかな回転場です.
令和元年度に休憩所が新設されました.
▲如意住宅停と回転場の位置図 |
▲如意住宅回転場(東側より望む) |
▲如意住宅回転場(正面より望む) |
▲如意住宅バス停と道路終端(西側より望む) |
▲【過去の様子】休憩所設置前 トイレのみ |
▲【過去の様子】休憩所設置前 トイレのみ |
系統:黒川11 頻度:1本/h 施設:なし 駐車:1台分
名古屋中央卸売市場北部市場は,愛知県豊山町に位置する名古屋市の公設市場で,主に青果と水産を扱っています.
市外ですが名古屋市の施設であり,市バスが乗り入れています.
北部市場の敷地内に降車場と回転場が設けられており,市バスが市場内を走ります.
乗車停は市場外の路上に設置されています.
周辺の地図(Google)
▲到着バスはそのまま市場内に進入する |
▲市場内の降車場 木々に隠れているが降車停がある |
▲車路形状を生かした半円状の市バス専用転回・駐車スペース |
▲市場内を通り乗車停に向かう |
▲市場がら出てきた市バス車両 |
▲市場外の乗車停(路上) |
2014年(H26年)4月に開設された委託(三重交通)営業所です.
営業所を発着する路線は設定されていません.
詳しくは営業所(車庫)>楠営業所をご覧下さい.
北区の市バス回転場(閉鎖されたもの) |
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平成15年の上飯田線開業前は,「上飯田」の停留所名は「上飯田町」でした.
名鉄小牧線の終点として,乗り換え客を満載したバスがここから多く発車していました.
朝ラッシュ時には名鉄から市バスへの乗換客の利便性を考え,幹名駅1,栄14系統についてはバスターミナルから少し離れた名鉄駅前に臨時停留所を設けて対応していました.
このため,折返しのバスはターミナルを経由せず,三階橋南の三角形道路を利用した路上転回が行われていました.
▲三階橋から新堀町までの3車線道路の左端
臨時のバス待機場所として使用(2台分) |
▲朝ラッシュ時のみ名鉄駅前に臨停が立った
2系統のみBTではなくここを起点とした |
幹栄1系統の終点の一つで,現在の終点である水分橋のさらに東,名鉄踏切を越えた先にありました.
交差点角地の非常に狭い三角形の土地で,方向転換を行うための必要最低限のスペースしかありませんでした.
このため誘導員が水分橋回転場の休憩所に待機しており,味鋺東行きのバスに乗ってきては終点でバック誘導を行っていました.
平成15年の上飯田連絡線開業とともに廃止されています.
▲交差点角の狭いスペース
誘導員の笛の合図を頼りに方向転換した |
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