名古屋市緑区にある市バスの終点風景をご紹介します.
名古屋市緑区 |
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緑区は市の東南部に位置しており,大府市,豊明市,東郷町等と隣接しています.
西部の天白川周辺の平地と北東部の丘陵地で形成され,旧東海道沿いなど古い街並みが残る一方,区画整理で造成された住宅街が広がっており,最も人口の多い区となっています.
区内には大高緑地公園など,緑地も多く残っています.
近年まで地下鉄路線はなく,南部を名鉄本線とJRが走るのみでした. 平成23年(2011年)3月に,待望の地下鉄桜通線が徳重まで開通し,市バス路線網も再編されました.
地下鉄駅に併設された鳴子北バスターミナル(天白区),徳重交通広場(3)を発着するバス路線が,鉄道網の空白を埋めるように区内を縦横無尽に走っています.
市バスに加え,名鉄バス路線も走っています.
緑区内には緑営業所(★印)が存在します.
緑区の市バス回転場(現役のもの) |
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緑区には,市バスのバスターミナルや回転場が13箇所あります.
発着系統:徳重12,徳重巡回(頻度:3本/h) 通過系統:平針11(頻度:2本/h)
施設:トイレ 駐車区分:4台 乗降停×2
緑区の東端,天白区や東郷町に隣接した市の端にある中規模回転場です.
丘陵地の坂の途中にあります.
回転場内に停留所があり,始発便が使用するほか,通過系統(平針11)の南行きも回転場に乗り入れ停車しています.
乗車場は1カ所ですがポールは2本立っており,後ろのポールの名称は変わった名前が付いています.
「白土(後)」画像
南行きの降車停は路上にあります.北行きは路上乗降停で降車扱いします.

▲丘陵地の中の回転場 |

▲道路と平行して縦長の回転場 |

▲駐車スペースは4両分 |

▲回転場内の停留所と乗務員用トイレ |
系統:原12 頻度:2本/h 施設:トイレ 駐車区分:4台 乗車停×1 降車停×1
みどりが丘公園は,名古屋市の都市計画墓園で,市東南部丘陵の住宅街のはずれに,緑に囲まれた墓地として建設されました.
周囲は墓地しかなく園内道路が夜間閉鎖されるため,19時以降のバス乗入れはありません.
近年,道路整備が進み,平成29年度より運行経路が大きく変更されると共に,回転場の出入口やバス停配置も変更されました.

▲平成29年以降の道路と運行経路 |

▲みどりが丘公園回転場 出入口側より |

▲回転場内 手前に乗降車場 奥に待機スペースとトイレ |

▲乗車停と離れた位置にある待合スペース かつてはスロープ部と待合スペース部に乗車停があった |

▲乗車停と並ぶ降車停 遠くに新設された道路が見える |

▲現在の回転場を旧出入口側より望む |

▲回転場を出発しアンダーパスへ進む |

▲新設道路から公園内道路へ進む |
平成28年までの園内の様子を紹介します.

▲平成28年までの道路と運行経路 |

▲旧出入口側より回転場を望む 回転場自体は変わりないが,取付道路と回転場出入口が真逆の位置にあった |

▲旧乗車停 上家は現在と変わらず |

▲L字形の乗り場 |
みどりが丘公園の北エリアにある「みどりが丘公園」バス停・回転場を発着するバスは,平成23年3月改正より公園の南エリアにある「みどりが丘公園会館」バス停にも立ち寄ります.
バス停は公園会館前の駐車場内に1基のみあり,往路&復路ともに敷地内に乗り入れ”くるり”と回転します.

▲会館駐車場内のバス停に向け進入する |

▲180度回転し園内道路へ戻る |

▲会館と駐車場・市バス停 |
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(3)地下鉄徳重 交通広場 (地下鉄桜通線 徳重駅) |
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発着系統:幹鳴子1,原11,平針11,新瑞12,徳重11,徳重12,徳重13,徳重14 頻度:9本/h
通過系統:原12,徳重巡回 頻度:8本/h
施設:― 駐車区分:4台 乗車停×3 降車停×2
平成23年3月の地下鉄桜通線,野並〜徳重間の延伸開業と同時に,終点駅に整備された真新しい交通広場です.
交通拠点として,また地域の拠点として,緑区役所徳重支所が併設され,ショッピングセンターと一体開発されています.
市バスのほか名鉄バス(前後駅〜地下鉄徳重〜赤池駅),JR夜行バスも乗り入れています.
交通広場内は,路線バス動線とタクシー動線,一般車動線が分離されています.

▲地下鉄徳重駅に隣接する複合施設
交通広場,公共施設,モールが一体配置されている |

▲1階は交通広場 2階は広場と商業施設 |

▲フロア図 |

▲交通広場 乗車停×3箇所,降車停×2箇所 |

▲交差点を右左折し,交通広場へ向かう |

▲交通広場出入口 |

▲交通広場の奥側が路線バスエリア 手前はタクシーと一般車エリア |

▲市バス2両と名鉄バスが到着 |

▲地下鉄徳重交通広場 全景 |

▲乗車停(1番2番のりば) |

▲降車停×2箇所 |

▲乗車停(1番のりば)名鉄バスも発着 |

▲乗車停(3番4番のりば) |
系統:幹鳴子1,相生11,出入庫 頻度:3本/h 施設:大型休憩所 駐車区分:4台
平成20年12月に,区画整理された地区への新規乗入れと共に整備された,比較的新しい回転場です.
大清水を発着する系統のほか,藤田病院発着系統も長時間休憩などの際はここまで回送され,利用しています.
回転場が開設される以前の大清水バス停については,当ページ最下段をご覧ください.

▲バス通りから眺める 出入庫専用停がある |

▲藤田病院系統も回送乗入れ休憩中 |
系統:鳴子16,徳重13,徳重巡回,緑巡回 頻度:6本/h 施設:なし 駐車区分:3台 乗降停×1
豊明市に位置する「藤田医科大学病院」(旧名称:藤田保健衛生大学病院)の敷地内に市バスが乗り入れています.
大学病院中央玄関・外来棟前の軒下に市バス停留所があり,ここで乗降車を行います. 名鉄バスや豊明市コミュバスの停留所もあります.
市バス車両の待機スペースは,敷地内道路の路肩部分に3台分が確保されています. (縦列駐車で詰めれば4台以上駐車できます).
食事休憩など長時間停車の場合は近くの(4)大清水回転場まで回送されることもあります.

▲一般道から大学病院へ続く道路 |

▲緑に囲まれた道を市バスと名鉄バスが走る |

▲大学病院内を発着する市バス |

▲バス停は乗降車兼用 |

▲路肩に設けられた市バス待機場所 |

▲路肩に設けられた市バス待機場所 |
平成25年以前は大学病院敷地内道路は一方通行の大回りルートとなっており,市バス待機場所の位置が異なっていました.

▲かつての大学内道路 中央に駐車場があり,周囲を一方通行の道路が囲んでいた |

▲外周道路上の路肩に設けられた待機スペース (平成22年以前の様子) |

▲外周道路上の路肩に設けられた待機スペース (平成23年頃の様子) |
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系統:鳴子12,有松13 頻度:2〜3本/h 施設:トイレ 駐車区分:2台
閑静な住宅地の中にある小型回転場です.2台分の駐車スペースがあります.
豊明市の名鉄中京競馬場駅にも近く,徒歩7分程度の距離にあります.

▲太子回転場 |

▲終点は閑静な住宅街 |
系統:有松13 頻度:1本/h 施設:トイレ 駐車区分:1台 降車停×1
かつて名鉄バスが乗入れていた鳴海団地に,平成23年3月に市バス路線が開設されました.
団地内の一角に小さな回転スペースが設けられています.
中型車限定の回転場です

▲団地内の一角にある小さな回転場 |

▲出口側より 中小型車1両分 (徳重14号系統乗り入れ時代) |

▲入口側より |

▲回転場内に降車停,トイレ,掲示板あり |
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(8)名鉄有松 交通広場 (名鉄名古屋本線 有松駅) |
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発着系統:徳重14,有松11,緑巡回,出入庫(鳴・有) 頻度:4本/1h
通過系統:有松13 通過頻度:2本/h
施設:トイレ 駐車区分:4台 乗車停×2 降車停×2
名鉄有松駅前に整備された交通広場です.
通過系統の立ち寄りが中心の交通広場でしたが,令和4年4月改正では有松地区の路線が再編され,発着系統が大幅に増えました.
バス待機枠も2両分から4両分に拡充されています.

▲有松駅南側の踏切より 踏切渋滞で有松路線は遅延しがち |

▲有松駅交通広場 |

▲有松駅交通広場 |

▲バス待機スペース 2台分から4台分に白線増設 |

▲降車停側 |

▲商業施設側に乗降停×2基あり |

▲交通広場に進入する市バス |
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かつては名鉄バスも発着していました.

▲かつては名鉄バスも発着していました |

▲小型バスが並んで休憩中 |
系統:鳴子13,鳴海12,(有松11) 頻度:3本/h
施設:休憩所 駐車区分:4台 乗車停×1 降車停×1(R4休止)
市バスで最も南東にあるバス停留所&回転場です.
回転場内に乗降場が設けられていますが,ここを使用するのは南方面に発着する有松11号系統のみです. (R3年までは1本/h,R4年からは1日1本のみ)
南方面に発着する系統と通過系統は,北へ200m〜300m離れた場所にある路上停留所を使用します.
路上停留所の所在地は名古屋市ですが,回転場と回転場内停留所は大府市に位置しています.

▲大府市に所在する回転場 周囲は区画整理されておらず雑然とした印象 |

▲回転場正面より 背後の鉄塔が印象的 |

▲回転場から北へ300mにある路上停留所 有松11以外はここを発着する |

▲(おまけ)回転場近くの側道 大府市コミュニティバスの停留所がある |
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(10)名鉄鳴海 交通広場 (名鉄名古屋本線 鳴海駅) |
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通過系統:新瑞12,鳴子15,鳴海11,鳴海12,出入庫(鳴・有) 通過頻度:7本/h
乗車停×2 降車停×1
名鉄鳴海駅の高架化に合わせ,駅南側に交通広場が整備されました. 市バスと名鉄バスが乗入れています.
市南部の主要駅であり利用者も多いため,駅北側(地上駅跡地)にも交通広場を整備し,機能分散させる計画がありますが,未だ事業化されていません.
このため,駅南側の交通広場は,路線バスに加えてタクシー,一般車が入り乱れており,常に混雑しています.
交通広場の大きさも狭く,バス乗降場は中型車を想定した設計となっているため、大型車での乗入れは非常に窮屈で,彼方此方に接触痕が残っています.運転士泣かせの交通広場です.
駅舎側の降車停は,名鉄バスと共用使用です.よく一般車に占拠されています. 乗車停は,市バス・名鉄バスともに2基ずつ設置されています.
バス待機スペースが無いこともあり,名鉄鳴海を起終点とする市バス路線はありません. 名鉄バスは複数路線の起終点となっており,待機スペースを駅西側の高架下に設置しています.

▲名鉄鳴海駅南口に整備された駅前広場 |

▲バス,タクシー,一般車が入り乱れる |

▲市バス乗車停 |

▲高架下の名鉄バス駐車場 |
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(11)大高駅 交通広場 (JR東海道線 大高駅) |
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発着系統:鳴子14 発着頻度:1本/h
通過系統:鳴海11,緑巡回 通過頻度:4本/h 施設:− 駐車区分:2台
乗車停×1 降車停×1
JR駅前の小さな交通広場に,ローカル系統が乗入れています.
1系統が起終点とするほか,巡回系統が通過します.
駅前広場の入口側に降車停が,出口側に乗車停が立っています.
駅前広場の中央部には2台分の駐車スペースが確保されています.

▲JR大高駅前広場 |

▲乗車停に停車中の旧大高12系統 |
<R4年度以降> 系統:なし 頻度:一日数本? 施設:休憩所 駐車区分:2台
<R3年度以前> 系統:高速1 頻度:1本/h 施設:休憩所 駐車区分:4台 降車停×1
昭和55年2月から令和4年4月まで,高速1号系統の終点として機能していた回転場です.
平成23年3月までは一般系統(73,74→野並17,野並18)も発着していました.
新幹線,JR東海道線の沿線(JR大高駅と南大高駅の中間)にあります.
北側には,平成25年3月まで市バス車両の車検整備を行う自動車工場がありました.
現在は,ドラッグストアと分譲マンションになっています.
令和4年4月の高速1号系統廃止により,回転場も閉鎖されると思われましたが・・・
南へ約1kmの場所にある南大高駅を発着する路線の予備の待機場所として,引き続き活用されている模様です.
(令和4年5月時点)

▲森の里団地回転場 周辺地図 |

▲休止された始発停留所(旧森の里団地3番停)
停留所の右側が回転場 |

▲回転場出入口より望む |

▲奥側(店舗駐車場側)より望む |
令和3年度以前(高速1号系統等が常時使用していた頃)の画像です.
隣接していた自動車工場(大高工場)の詳細は 別ページをご覧下さい.

▲始発停留所(旧森の里団地停) その奥は回転場出入口と自動車工場出入口 |

▲奥に広い回転場 |

▲降車停は回転場内にあり |

▲待機中の車両 |
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(13)南大高駅 交通広場 (JR東海道線 南大高駅) |
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系統:鳴子13,鳴海11,鳴海12 頻度:2〜3本/h 施設:トイレ 駐車区分:1台 乗車停×1 降車停×1
平成21年(2009年) 3月14日にJR東海道線の新駅「南大高駅」が開業しました.
交通広場も整備され,同日より市バスが乗入れました(野並18号→鳴子13号系統).
大型商業施設(イオンモール大高)や医療施設(南生協病院)にも隣接しています.
平成23年(2011年)に鳴海11号系統を新設,令和4年(2022年)に鳴海12系統が立ち寄るなど,路線拡充されています.
なお,南大高駅を挟んだ反対側(駅の東側)には,南大高駅東停留所(旧:大高町文久山)があります.
イオンモール大高の正面側には,名鉄バスが発着しています.

▲交通広場全景 その向こうはイオン大高店 |

▲乗車停×1,降車停×1のみ |

▲コンパクトな交通広場 |

▲待機車両は大型車1台分のみ (中型車はギリギリ2台縦列駐車可) |

▲JR南大高駅 |

▲駅前広場の反対側,南大高駅東停 |
発着系統:原12,出入庫 通過系統:平針11,徳重巡回,名鉄バス
地下鉄桜通線の徳重延伸による路線再編(徳重交通広場の開設)以前は,多くの路線が「緑車庫」停を発着していました.
現在では朝夕の支線系統が発着するのみです.
西方面の出入庫便は「緑車庫」停を,東方面の出入庫便は「神の倉」停を発着しています.
緑営業所の詳細は 営業所紹介ページをご覧下さい.

▲緑営業所 出入庫便の動き(緑車庫,神の倉) |

▲緑営業所と緑車庫停留所 |

▲営業所前にある緑車庫停留所 |

▲緑車庫停留所に停車中の出庫(始発)便 |
緑区の市バス回転場(閉鎖されたもの) |
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緑区にかつて存在した回転場,市バスの終点を紹介します.
かつては8台分の駐車スペースを持つ大型回転場として機能していました.
その後平成20年の大清水回転場供用開始と共に廃止となり,一部土地が売却されガソリンスタンドとなりました.
廃止後もしばらくは一部系統において篭山西止まりが残り,路上回転が行われていました.
周辺の地図(Google)
まるはち交通センター
www.maruhachi-kotsu.com |

▲北側に6台分,南側に2台分のスペース |
現在では主要終点停留所となっている藤田保健衛生大学病院は豊明市に位置するため,従来は市バスが乗り入れておらず,市境手前のここ諸ノ木停が終点となっていました.
道路と用水にはさまれた角地に,複数台の駐車スペースと降車停,乗車場を持つ中型回転場でした.
平成15年の大学病院乗入れと共に廃止され,土地はそのまま大型トラック駐車場として転用されました.
周辺の地図(Google)
まるはち交通センター
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▲北側に6台分,南側に2台分のスペース |
平成20年(2008年)に大清水回転場が新設される以前の大清水発着路線は,路上転回を行い,篭山西回転場を使用していました.

▲大清水付近ルート変更のお知らせ |
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