車両番号表記や各種記号について解説します.
地下鉄車両解説 車両形式称号と車両番号について |
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地下鉄車両・編成を識別するために付与される各種番号のルールについて紹介します.
鉄道車両は,その種類や機能によって分類され,それぞれグループごとに車両形式が与えられます.
名古屋市営地下鉄では,現在9形式が運用されています.
地下鉄開業当初の車両(黄電)は,東山線はx00形,名城線は1x00形という命名方法でした.
(xは登場順)
その後出場した新形式車両(昭和52年製の3000形)からは,次の法則で命名されています.
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車両形式は数字4桁+αです.
千位には号線番号が入りますが,東山線のみ1000形が黄電形式として存在したため,「5」が採用されています.
【号線番号】
1:1号線(東山線)
2:2・4号線(名城線・名港線)
3:3号線(鶴舞線)
6:6号線(桜通線)
7:上飯田線(元7号線) |
「x000形」の次に登場した形式は,+50番され「x050形」となりました.
その次に登場した形式は,頭にNの文字を付した「Nx000形」となりました.頭文字Nには,次世代の名古屋の地下鉄を担う車両として「New」「Next」「Nagoya」の意味合いが込められています.
地下鉄車両は,路線によって6両もしくは5両,4両の固定編成を組み,運用されています.
この固定編成を識別するための番号を編成記号(編成番号)といい,JRではアルファベットと通し番号で,近鉄では電算記号等で表記されます.
名古屋市営地下鉄と名鉄では,先頭車両の車両番号に編成を示す記号を付けることで,編成記号としています.
地下鉄では「H」,名鉄では他私鉄でも一般的なFormationの「F」を使用しています.
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当ウェブサイトでは,地下鉄車は○○Hもしくは○○編成,名鉄車は○○Fもしくは○○編成と表記しています. |
車両番号は,車両1両ごとに付与される固有の番号のことです(通称:車番).
黄電時代は,100形なら1xx,1200形なら12xxと,形式数字+下2桁が通し番号となっていました.
4桁数字に統一された現在でも下2桁が通し番号となっている点は同じですが,百位に号車表記が入ります.
号車表記とは,その編成が想定する最大長さとなった場合に,前から何両目なのかを示すものです.
鶴舞線の場合は想定8両に対し現状6両なので,5号車と6号車が欠番となっています.
また鶴舞線3000形については,想定8両に対し4両で登場した編成を,さらに6両に組み替えたため,前後4両と中間2両が異なる番号の組み合わせで組成されています.
【表記例】
2222号車・・・名城線2000形の2号車,第22編成
6753号車・・・桜通線6050形の7号車,第3編成
N1111号車・・・東山線N1000形の1号車,第11編成
N3804号車・・・鶴舞線N3000形の8号車,第4編成
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