高速度鉄道6号線(桜通線) 5両組成×20編成=100両在籍 配置:日進工場
編成:6100-6200-6300-6700-6800
電気:架空線式DC1500V 軌間:1067mm(狭軌) 車長:20m(大型)
台車・走行機器 |
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6000形の台車等走行機器を紹介します.
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←徳重 |
中村区役所→ |
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形 式 |
6100形 |
6200形 |
6300形 |
6700形 |
6800形 |
車 種 |
Mc制御電動車 |
T1付随車 |
M'電動車 |
M電動車 |
Tc制御車 |
連 結 器 |
先頭車:自動密着連結器,その他の車両間:棒状連結器 |
緩 衝 器 |
補助ゴム付き丸形ゴム緩衝器 |
台 車 |
ボルスタレス式空気バネ台車 固定軸距2,100mm |
車体支持 |
車体直結ボルスタレス空気バネ方式 |
軸箱支持 |
(〜2次)ミンデン方式,(3次)ゴム支持方式 |
車 輪 |
一体圧延波打車輪 φ860mm |
基礎ブレーキ |
片押式踏面ブレーキ |
駆動装置 |
WN平行軸カルダン駆動(6100,6300,6700) |
歯車比 |
歯車比99:16 |
主電動機 |
三相かご形誘導電動機 開放自己通風式
170kW(6100,6300,6700) |
台車は構造の簡素化,軽量化,省力化のためボルスタレス空気バネ台車としています.
製造時期やメーカーによって違いがあります.
1次車・2次車(〜6113H)は住友製SUミンデン台車のSS108(M車),SS008(T車)です.
3次車では軸箱支持方式が変わりました.
2社が製造しており,日立製作所製造(6114H〜6118H)のものは住友製SS136(M車),SS036(T車)を,日本車輌製造(6119H,6120Hや中間増備車)のものは3050形と同じ日車製ND721(M車),ND721T(T車)となっています.
基礎ブレーキは,片押し式踏面ブレーキです.

▲2次車用 SS008台車(住友製) |
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▲3次車用 SS136台車(住友製) |

▲3次車用 ND721台車(日車製) |
車輪は一体圧延波打車輪で,車輪径860mmです.
6000形の足回り電気機器類のメーカーは,東芝・三菱・日立と3社の製品が混在しています.
このため,途中で中間電動車を組込んだ6000形は,多くの編成が2社以上の異なるメーカーの機器を搭載しています.
主電動機も,3社の製品が採用されています.
自己通風式,1,100V,容量170kWの三相かご形誘導電動機(1両×4台)で,速度センサーは電磁誘導形無電源方式,フィルターは遠心分離効果を利用したリファイン式です.
屋根上機器 |
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6000形の屋根上に搭載された主要機器について紹介します.
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←徳重 |
中村区役所→ |
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形 式 |
6100形 |
6200形 |
6300形 |
6700形 |
6800形 |
車 種 |
Mc制御電動車 |
T1付随車 |
M'電動車 |
M電動車 |
Tc制御車 |
電気方式 |
DC1,500V 架空線式 |
集電方式 |
パンタグラフ |
冷房装置 |
屋根上集約分散形 10,500kcal/h×3 + 熱交換器 |
列車無線装置 |
誘導無線(発報信号,デッドマン通報機能付) |
登場時,桜通線の車両と鶴舞線の車両は,電動車1両あたり2基のパンタグラフを設置していました.
平成16年から20年にかけて撤去工事が行われ,現在では電動車1両あたりパンタグラフ1基となっています.
冷房装置は屋根上集約分散型ユニットクーラーを3台/両搭載しています.
列車無線装置は,誘導無線方式です.ワンマン対応として,非常発報機能のほか,防護発報機能,デットマン通報機能,車内非常通報器の指令室への無線中継機能を有しています.
本体・送受信アンテナ共に中村区役所方(6800形)に搭載されています.
主要電気機器 |
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6000形の主要な床下機器について紹介します.
平成24年(2012年)から令和4年(2022年)にかけて,機器更新が行われました.
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←徳重 |
中村区役所→ |
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形 式 |
6100形 |
6200形 |
6300形 |
6700形 |
6800形 |
車 種 |
Mc制御電動車 |
T1付随車 |
M'電動車 |
M電動車 |
Tc制御車 |
制御装置 |
VVVFインバータ制御(6100,6300,6700)
すべり周波数制御orベクトル制御,応荷重演算制御機能付き |
ブレーキ装置 |
NSC遅れ込め制御付きATC連動電気指令式電空併用ブレーキ
応荷重式,回生ブレーキ付 |
補助電源装置 |
三相GTOインバータ140kVA(6200,6800) |
信号保安装置 |
車内信号式ATC |
制御装置はVVVFインバータ制御で,電動車全て(計3両)に搭載されます.
機器更新前はGTOサイリスタ素子で,東芝・三菱・日立の3社が製造しています.
装置1台で4台の三相誘導電動機を制御しています.
機器更新後はIGBT素子で,三菱の製造です. (詳細は下記,主要電気機器更新も参照)

▲更新前の制御装置(日立製) |

▲更新後の制御装置(三菱製) |
1編成に2台搭載し,将来の8両編成まで対応できるよう,容量を140KVAとしています.

▲補助電源装置SIV(三菱製) |
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NSC遅れ込め制御付きATC連動電気指令式電空併用ブレーキ方式です.

▲制動装置と台車 |
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信号方式は,鶴舞線に合わせて無絶縁軌道回路,連続誘導方式の車内信号ATC装置としています.
主要電気機器更新 平成24年(2012年)〜令和4年(2022年) |
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平成5年より自動運転を開始した桜通線6000形のATO装置は,最新機器と比較するとブレーキ精度が悪く,停止位置の誤差がやや大きいという課題がありました.
この誤差がホーム柵を設置するにあたり問題となり,平成23年までに精度を高めるための小規模改修工事が行われました.これによりホーム柵に対応することができましたが,停車位置を優先するあまり制動が急になってしまうなど,乗り心地の面で新たな課題が出てきました.
これら問題を根本的に解決するため,また登場から20数年経過し老朽化してきた機器の若返りを図るため,主要電気機器の更新が平成24年から令和4年の10年間(3期施行)かけて実施されました.
今回の改造工事によって更新される機器は,制御装置,制動装置,補助電源装置,ATC,ATO,車上検査装置などです.
最新鋭の機器になるとともに,ブレーキ段数を現在の7段から20段以上へと増加させることで,きめ細やかなブレーキ操作の実現を図っています.
平成24(2012)年に始まった主要電気機器更新は,令和4(2022)年3月までに,全20編成の改造が完了しました.
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■ 第一期施行分(完了) |
seq |
改造出場月 |
改造編成 |
当初計画 |
実際 |
当初計画 |
実際 |
1 |
H24年3月 |
← |
6104H |
← |
2 |
H25年3月 |
← |
6113H |
← |
3 |
H25年11月 |
← |
6111H |
← |
4 |
H26年12月 |
← |
6112H |
← |
5 |
H27年1月 |
← |
6101H |
← |
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■ 第二期施行分(完了) |
seq |
改造出場月 |
改造編成 |
当初計画 |
実際 |
当初計画 |
実際 |
6 |
H28年12月 |
← |
6106H |
6108H |
7 |
H29年3月 |
← |
6107H |
6110H |
8 |
H29年5月 |
← |
6105H |
← |
9 |
H29年10月 |
H30年3月 |
6102H |
← |
10 |
H30年5月 |
H30年7月 |
6109H |
6106H |
11 |
H30年7月 |
H30年10月 |
6103H |
6109H |
12 |
H30年11月 |
← |
6108H |
6107H |
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■ 第三期施行分(完了) |
seq |
改造出場月 |
改造編成 |
当初計画 |
実際 |
当初計画 |
実際 |
13 |
R1年11月 |
← |
6114H |
← |
14 |
R2年3月 |
← |
6103H |
← |
15 |
R2年5月 |
R2年6月 |
6115H |
← |
16 |
R2年7月 |
R3年3月 |
6116H |
6117H |
17 |
R3年8月 |
R3年6月 |
6117H |
6118H |
18 |
R3年10月 |
R3年8月 |
6118H |
6119H |
19 |
R3年12月 |
← |
6119H |
6120H |
20 |
R4年2月 |
R3年3月 |
6120H |
6116H |
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機器製造・納入メーカーは次の通りです.
車体艤装:日本車両
制動装置:菱交(三菱電機)
制御装置:菱交(三菱電機)
ATC装置:ヤシマキザイ(日立)
補助電源装置:菱交(三菱電機)
車上検査装置:千代田組(東芝)

▲改造のため日進工場入場中の6109H |
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