地下鉄上飯田線乗り入れ車両 4両組成×8編成=32両在籍 配置:名鉄犬山検車場に常駐
組成:ク310―モ320―モ330―ク340
電気:架空線式DC1500V 軌間:1067mm(狭軌) 車長:20m(大型)
車 体 |
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名鉄300系は,名鉄初となる無塗装ステンレス車体で,ビードをなくした平板構造の日車式ブロック工法により製作されています.先頭部は踏切障害対策として普通鋼製のシルバーメタリック塗装仕上げとしています.
色帯は地下鉄上飯田線ラインカラーであるピンク色に,交通局車両と識別するため名鉄スカーレットを配しています.
全長20mの片側4扉を有する側面の最大の特徴は,ホームドア対応のため扉間5mの等間隔配置となっており,扉間は長く車端部は短くなっています(乗務員室後部の客扉のみ後方にオフセット).
側窓は2連固定窓で,グリーンのUVカットガラス採用のカーテンレスです.妻面側の小窓と先頭車乗務員室側の側面小窓については下降開閉式となっています.
直線的な側面形状に対し,前面形状は大型曲面ガラスを採用し,ゆるやかな傾斜をつけるなど曲線を多用した顔となっています.地下鉄乗入用に非常用扉を助士席側オフセット配置した非対称形です.
前照灯は前面ガラス内の上方にHID式を,標識灯兼尾灯はスカート付近に横長のLED式を配置しています.
1次車4編成,2次車4編成ともに車体・外観上の違いはありません.
▲平安通方先頭車ク310形 HIDヘッドライトを前面ガラス内に配置 |
▲犬山方先頭車ク340形 5m間隔で側扉を配置/車端部が短い |
▲先頭車ク310形 CPを搭載 |
▲中間車モ320形 VVVF,SIV,パンタを搭載 |
▲中間車モ330形 VVVF,パンタを搭載 |
▲先頭車ク340形 CP,誘導無線アンテナを搭載 |
近年の改造・改修内容 |
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近年実施された小改造や改修内容を紹介します.
令和3年より順次,前照灯が「HID」から「LED」に交換されています.
▲当初の前照灯=HID |
▲前照灯をLEDに交換 |
台車・その他機器 |
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台車は交通局7000形と同じSUミンデン式ボルスタレス台車で,住友製(SS160&SS060)です.
一体圧延波打車輪で,台車中心間距離13,600mm,固定軸距2,100mm,車輪径860mmとなっています.
▲SUミンデン式ボルスタレス台車SS160 |
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主電動機/VVVF制御装置/補助電源装置/駆動装置 |
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主電動機は三相かご形誘導電動機を中間車に搭載しています. 定格出力は名鉄標準の170kWで,メーカーは1次車は三菱製,2次車は東洋製です.
VVVF制御装置の主回路方式は自然冷却式2レベル方式電圧形PWMインバータとし,回生制動付きIGBT-VVVFインバータ-ベクトル制御による自動加減速方式を採用しており,中間車2両にそれぞれ搭載しています. メーカーは1次車は三菱製,2次車は東芝製です.
補助電源装置は,1編成1台のみの搭載(モ320)としコスト縮減を図っています.
駆動装置は名鉄本線高速系統車両としては初となるWN継手式を用いています.
パンタグラフはシングルアーム式のPT7118-C形で,モ320形とモ330形にそれぞれ1基ずつ搭載されています.
冷房装置は屋根上に東芝製RPU-6018(21,000kcal/h)を各車2台ずつ搭載し,年間自動制御としています.
▲シングルアームパンタ |
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名鉄300系 画像ギャラリー |
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名鉄300系のその他画像です.
名鉄300系の走行風景を紹介します.
▲地下駅の上飯田駅 300系同士がすれ違う |
▲間内駅に進入する317F 平安通〜小牧間は複線区間 |
▲単線区間で交換する300系 |
▲小牧〜犬山間は単線区間 |
▲犬山駅手前で犬山線と合流 |
▲小牧線終点の犬山駅 鶴舞線車両や名鉄100系と並ぶ光景も |
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