地下鉄上飯田線 4両組成×2編成=8両在籍 配置:日進工場(名鉄犬山検査場に常駐)
組成:7100-7200-7300-7600
電気:架空線式 DC1500V 軌間:1067mm(狭軌) 車長:20m(大型)
台車・走行機器 |
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7000形の台車等走行機器を紹介します.
車体構造や外観は大きく異なるものの,走行機器類は名鉄300系電車と可能な限り共通化が図られています.
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←平安通 |
犬山→ |
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形 式 |
7100形 |
7200形 |
7300形 |
7600形 |
車 種 |
Tc1制御車 |
M2電動車 |
M1電動車 |
Tc2制御車 |
連 結 器 |
先頭車:自動密着連結器,その他の車両間:棒状連結器 |
台 車 |
ボルスタレス式空気バネ台車 固定軸距2,100mm |
車体支持 |
車体直結ボルスタレス空気バネ方式 |
軸箱支持 |
ミンデン方式 |
台車形式 |
SS060 |
SS160 |
SS160 |
SS060 |
車 輪 |
一体圧延波打車輪 φ860mm |
基礎ブレーキ |
片押式踏面ブレーキ |
駆動装置 |
WN平行軸カルダン駆動(7200,7300) |
主電動機 |
三相かご形誘導電動機 170kW×4(7200,7300) |
電動空気圧縮機 |
C1500LA型空気圧縮機(7100,7600) |
台車は,構造の簡素化,軽量化,省メンテナンス化を図った,住友製ボルスタレス式空気バネミンデン台車SS-160です(T車はSS-060). 名鉄300系も同じ台車です.
けん引装置はZリンク式,左右動ダンパの他にヨーダンパを取り付け,ユニットブレーキ装置を採用しています.
台車中心間距離13,600mm,固定軸距2,100mmです.

▲住友製SS-060台車 |
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車輪は一体圧延波打車輪で,車輪径860mmです.
主電動機は日立製で,三相かご形誘導電動機を中間車に搭載しています.
定格出力170kW等の基本仕様は名鉄仕様に合わせていますが,メーカーは異なります.
(名鉄は三菱製と東洋製です).

▲主電動機 (画像は車両パンフレットより) |
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屋根上機器 |
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7000形の屋根上に搭載された主要機器について紹介します.
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←平安通 |
犬山→ |
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形 式 |
7100形 |
7200形 |
7300形 |
7600形 |
車 種 |
Tc1制御車 |
M2電動車 |
M1電動車 |
Tc2制御車 |
電気方式 |
DC1,500V 架空線式 |
集電方式 |
シングルアーム式パンタグラフ M車1台/両(7200,7300) |
冷房装置 |
屋根上集約分散形 24,400kcal/h×2台 |
列車無線装置 |
地下鉄線:誘導無線 名鉄線:空間波無線 |
パンタグラフ(集電装置)は,シングルアーム式で,中間車に各1台ずつ搭載しています.
冷房装置は大容量タイプ(24,400kcal/h)を各車2台ずつ搭載し,年間自動制御としています.

▲屋根上の様子(7300形→7100形) |

▲屋根上の様子 パンタグラフ周辺 |

▲屋根上の様子 パンタグラフ周辺 |
列車無線装置は,名鉄線用の空間波無線装置と,地下鉄線用誘導無線装置(7600形屋根上)を搭載しています.
空間波無線はSFD方式を採用し,防護無線機能が付いています.
誘導無線装置はワンマン対応として,非常発報機能のほか,防護発報機能,デットマン通報機能,車内非常通報器の指令室への無線中継機能を有しています.
送受信器は共通で,運転台の列車無線切替スイッチで操作します.

▲7600形屋根上の無線アンテナ2種 (誘導無線,空間波無線) |
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主要電気機器 |
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7000形の主要な床下機器について紹介します.
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←平安通 |
犬山→ |
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形 式 |
7100形 |
7200形 |
7300形 |
7600形 |
車 種 |
Tc1制御車 |
M2電動車 |
M1電動車 |
Tc2制御車 |
制御装置 |
VVVFインバータ制御 回生ブレーキ付(7200,7300) |
ブレーキ装置 |
遅れ込め制御付き電気指令式電空併用ブレーキ 耐雪ブレーキ付き |
補助電源装置 |
三相IGBTインバータ150kVA(7200) |
信号保安装置 |
車内信号式ATC,M式ATS,(ATO準備工事) |
VVVF制御装置は,主回路に3300V,1200Aの素子保護回路を一体化した,交通局初採用となるIGBTによる2レベル方式です.
各電動車(7200形,7300形)に1C2M×2群のユニットを搭載しています.
素子の冷却には環境に配慮して純水を使用しています.
制御方式はベクトル制御です.停止まで電制を有効とする純電気ブレーキを採用しています.
補助電源装置は,容量150kVAのものを1編成1台のみの搭載(7200形)としコスト縮減を図っています.
補助電源装置が故障した際は,制御装置1台車分が補助電源装置として動作するデュアルモード方式を採用し,冗長性を確保しています.

▲M2車(7200形)の制御装置・補助電源装置一体型VVVF箱 |
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制動装置は,遅れ込め制御付,ATC連動電気指令式電空併用のブレーキ方式です.
名鉄小牧線内での積雪対策として耐雪ブレーキを設備するとともに,フラットを防止するため滑走検知制御機能を付加しています.
名鉄線用として,M式ATSを設備しています.
地下区間(名鉄味鋺〜上飯田〜市交平安通)用として,ATC装置を設備しています.
演算部をデュアルCPU方式とし,車上パターン機能を設け,ATC弱ブレーキ,ATC強ブレーキの制御を行うとともに,パターンオーバー時には非常ブレーキを出力します.
その他,可動式ホーム柵対応として,ホームゲート車上制御装置(DCU)も設備しています.装置はTc2(7600形)に搭載し,TICSを経由して車両全体を制御しています.
車両形式図/床下機器配置図 |
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画像は交通局「車両パンフレット」より. ※車両新製時のもの.

▲画像は交通局「車両パンフレット」より |
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