地下鉄の臨時運行・増発運行のうち「マラソンフェスティバル」によるのもを紹介します.
マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知 |
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「マラソンフェスティバル ナゴヤ・愛知」は,平成24年より開催されているマラソン大会です.
以前は名古屋国際女子マラソン(3月),名古屋シティマラソン(11月)の年2回開催としていたものを1日に同時開催すると共に,ナゴヤドームでの展示会「マラソンEXPO」も組み合わせた,大規模なイベントとなっています.
マラソン参加定員は約4万人で,これにスタッフや展示会参加者が加わり,マラソンスタート地点のナゴヤドーム周辺は非常に多くの方が集まります.
また地下鉄を使って移動する沿道観戦者も多く,マラソンコースを取り囲んで走る地下鉄名城線は特に混雑します.
地下鉄名城線マラソン多客対応 |
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ドームでのイベント「マラソンEXPO」は金曜日〜日曜日開催です.
金曜日は特別な対応はありません.
土曜日は,事前受付するランナーも多いことから,大曽根駅・ナゴヤドーム前矢田駅間の延長運転が実施されます.
日曜日はマラソン大会当日です.
多客対応のため名城線は,定期運行本数が少ない早朝時間帯は全線で増発運行されます.
昼間時間帯は,通常のドームイベント開催時と同じく,大曽根駅折り返し列車をナゴヤドーム前矢田駅まで延長運転する措置が取られます.
行事 |
金曜日 |
土曜日 |
日曜日 |
マラソン大会 |
事前受付 |
事前受付 |
開催日 |
マラソンEXPO |
開催 |
開催 |
開催 |
名城線の増強運行 |
金曜日 |
土曜日 |
日曜日 |
早朝増発 |
なし |
なし |
増発運転 |
昼間 区間延長 (大曽根〜ナ矢田) |
なし |
延長運転 |
延長運転 |
名城線の増強運行は,マラソンフェスティバルが始まった平成24年よりほぼ毎年実施されています.
以前より多客による列車遅延が課題となっていたため,平成30年と平成31年は,名城線1周50分の基本ダイヤを,1周60分で余裕を持たせて運行する特別ダイヤが編成されました.
令和2年は大会規模縮小により一般参加者なしで実施されたため,増強運行はありませんでした.
令和3年はダイヤ改正により1週60分が標準運転時分となったため,基本ダイヤに変更はなく増強運行のみ行われています.
開催日 |
備考(名城線) |
令和7年3月9日 |
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令和6年3月10日 |
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令和5年3月12日 |
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令和4年3月13日 |
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令和3年3月14日 |
ダイヤ改正後初開催 |
令和2年3月8日 |
規模縮小/増強運行なし |
平成31年3月10日 |
一周60分特別ダイヤ |
平成30年3月11日 |
一周60分特別ダイヤ |
平成29年3月12日 |
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平成28年3月13日 |
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平成27年3月8日 |
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平成26年3月9日 |
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平成25年3月10日 |
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平成24年3月11日 |
初回 |
マラソン当日(早朝時間帯) 全線増発運行 |
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マラソン大会当日(日曜日),定期運行本数の少ない早朝時間帯の列車増発運行パターンを紹介します.
(画像の撮影年次はバラバラです.)
(画像は撮影当時のもので,現在も同一パターンで運行されているとは限りません.)
開催年 |
右1 |
右2 |
左1 |
左2 |
備考 |
令和7年 |
40,41 |
42,43,44 |
なし |
45 |
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令和6年 |
40,41 |
42,43,44 |
なし |
45 |
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令和5年 |
40,41 |
42,43,44 |
なし |
45 |
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令和4年 |
40,41 |
42,43,44 |
なし |
45 |
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令和3年 |
40,41,42 |
43,44 |
なし |
なし |
ダイヤ改正後 |
平成31年 |
40,41,42 |
45 |
43 |
44 |
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平成30年 |
40,41,42 |
45 |
43 |
44 |
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平成29年 |
40,41,42 |
45 |
43 |
44 |
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上表の数字は臨時列車の運用記号です.
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【右1】左回り回送→名港線内列車を(右回り)ナ矢田まで延長運転 |
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早朝の右回り列車増発のため,通常は金山駅止めとなる名港線内列車が,ナゴヤドーム前矢田駅まで延長運転されます.
代替として,大幸車庫出庫のナゴヤドーム前矢田駅発金山行き回送列車が仕立てられ,金山から名港線内列車に充当されます.
毎年3本運転されています.(40,41,42記号)
令和4〜7年は2本でした.(40,41記号)

▲ダイヤイメージ |

▲金山駅/右回り時刻表(R3年) |

▲金山駅/右回りホーム(H29年) 左側の臨時列車は8分停車する その間に右回り定期列車が先発する |

▲金山駅/右回りホーム(H29年) 同左 |

▲金山駅/右回りホーム(R5年)
左側の臨時列車は6分停車する
その間に右回り定期列車が先発する |

▲金山駅/右回りホーム(R5年) 同左 |

▲42記号の左回り回送列車(R3年) 右回り臨時列車運転に伴い不足する名港線内折返し車両を補うため,大幸車庫から金山まで回送で車両を送り込む |

▲金山駅/名港線ホーム(H29年)
ド矢田から回送列車が到着(42記号) 金山発名古屋港行となる |

▲金山駅/名港線ホーム(R5年)
ド矢田から回送列車が到着(40記号) |

▲金山駅/名港線ホーム(R5年)
同左 金山発名古屋港行に充当 |
早朝の右回り列車増発のため,ナゴヤドーム前矢田駅発着(1週)の右回り列車が運転されます.
ただしナ矢田→瑞穂運動場東間は回送で,瑞穂運動場東から営業運転を行います.
平成31年までは1本のみ運転でしたが,令和3年は2本運転,令和4〜7年は3本運転されました.

▲ダイヤイメージ |

▲瑞穂運動場東駅/右回り時刻表(H29年) H31年までは1本のみ運転 |

▲瑞穂運動場東駅/右回り時刻表(R3年) R3年は2本運転 |

▲瑞穂運動場東駅/右回り時刻表(R4年) R4年は3本運転 |

▲43記号の右回り臨時回送列車(R3年) 大幸車庫から瑞穂運動場東まで回送する |

▲瑞穂運動場東駅に到着した44記号右回り臨時回送列車(R3年) |

▲瑞穂運動場東駅/右回り案内表示器(R3年) 当駅始発7:02発に「臨時」表記あり |

▲回送表示からナ矢田行き表示に幕回し 乗車扱い後に発車する44記号右回り増発列車 |

▲45記号右回り増発列車(H29年) |

▲金山駅/右回り時刻表(R3年) 当列車(○印)の運行に伴う定期列車の時刻変更あり |
早朝の左回り列車増発のため,ナゴヤドーム前矢田駅発着(1週)の左回り列車が運転されます.
ただしナ矢田→金山間は回送で,金山から営業運転を行います.
平成31年まで1本のみ運転されていました.

▲ダイヤイメージ |

▲金山駅/左回り時刻表(H29年) |
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▲金山駅/左回り案内表示器(H29年) |

▲ナ矢田発金山行き回送列車が到着 幕回ししながら金山駅1番ホームに進入する (H29年) |

▲回送表示からナ矢田行き表示に幕回し 乗車扱い後に発車する43記号左回り増発列車 (H29年) |
早朝の左回り列車増発のため,瑞穂運動場東駅始発のナゴヤドーム前矢田駅行きの左回り列車が運転されます.
これに伴い,大幸車庫出庫(もしくはナゴヤドーム前矢田駅終着列車を充当)のナゴヤドーム前矢田駅発瑞穂運動場東駅行き(右回り)回送列車が運行され,瑞穂運動場東駅で折返して左回り臨時列車となります.
毎年1本のみ運転されています. (令和3年は運行なし)

▲ダイヤイメージ |
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▲前述の【右回り増発パターン1】臨時列車が終点のナ矢田駅に到着(R5年) |

▲そのまま【左回り増発パターン2】に充当(R5年) 45記号右回り臨時回送列車として瑞穂運動場東駅に向かう |

▲瑞穂運動場東駅/左回り時刻表(H28年) |

▲瑞穂運動場東駅/左回り時刻表(R4年) 左回り増発は1本のみ |

▲瑞穂運動場東駅/案内表示器(H28年) 7:10頃,ナ矢田から当駅止まりの右回り臨時回送列車が2番ホームに到着する |

▲瑞穂運動場東駅2番ホーム(H28年) 2番ホームに到着した44記号臨時回送列車 すぐに運転台を交換し,留置線に待避する |

▲留置線で折返し1番ホームに進入する |

▲瑞穂運動場東駅1番ホーム(H28年) 1番ホームで3度目の折返し 44記号 当駅始発左回り増発列車となる |

▲瑞穂運動場東駅1番ホームにて発車を待つ45記号当駅始発左回り増発列車(R5年) |
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マラソン当日・前日(昼間時間帯) 大曽根〜ナ矢田 延長運転 |
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5分間隔で運行される7時〜17時台は,通常のドームイベント開催時と同じく,大曽根駅折り返し列車をナゴヤドーム前矢田駅まで延長運転する措置が取られます.
マラソン前日の土曜日は,事前エントリーに訪れる人が多い午後,13時半(以前は14時半)から18時半まで増発されます.
マラソン当日の日曜日は,スタート時間,ゴール時間に合わせて,7時半から18時頃まで増発されます.
(年によって異なる場合があります.)

▲ダイヤイメージ |

▲ナ矢田駅/左回り時刻表(R3年) 増発時間帯は2分割(7時半〜11時/14時〜18時) |

▲金山駅/右回り時刻表(R3年) 増発時間帯は2分割(7時半〜11時/14時〜18時) |

▲金山駅/右回り時刻表(R4年) 増発時間帯は通し(7時半〜18時) |
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▲金山駅/右回り案内表示器(R3年) |
参考 平成30・31年実施 特別ダイヤ(1周50分→60分) |
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令和2年のダイヤ改正前は,名城線の基本ダイヤは1週50分運行でした.
日中,本数の少ない名城線東側区間(金山〜八事〜ナ矢田)では多客のため列車遅延が課題となっており,平成30年と平成31年は,名城線1周60分とし,余裕を持たせて運行する特別ダイヤが編成されました.
名港線直通列車と,名城線西側区間(矢田〜栄〜金山)は通常通りのダイヤ,駅停車時分で運転されました.
名城線東側区間(金山〜八事〜ナ矢田)では,主要5駅(金山,新瑞橋,八事,本山,ナ矢田)駅で1〜2分の停車時間が追加されました.

▲ダイヤイメージ |
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その他画像 |
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その他画像を紹介します.
マラソンのスタート地点であるナゴヤドームへ続く,ナゴヤドーム前矢田駅1番出入口通路.

▲ナ矢田駅 1番出入口通路(R3年) |
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マラソンフェスティバル第1回となる平成24年(2012年)の増発運転の模様です.

▲大会開催を伝える案内表示装置 |
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▲会場最寄りのナ矢田駅の掲示物 未知の大会で予測不可能なため,地下鉄以外の利用も呼びかけていた. |

▲満員状態でナ矢田駅に到着した列車 |
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