平成26年(2014年)の地下鉄東山線が半日運転見合わせとなった事故の記録です.
平成26年9月25日 地下鉄東山線名古屋駅軌道内冠水事故 |
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平成26年9月25日(木)未明の雨により,地下鉄名古屋駅に隣接した高層ビル建設現場(JPタワー名古屋)内の仮設下水道管が外れ,工事現場内に雨水が大量に漏れました.
雨水は工事現場内にある地上と地下鉄構内を結ぶ換気口の接合部から地下鉄構内に流れ込み,地下鉄東山線B1階の換気室(水深70cmまで水没),駅長室,コンコースが浸水しました.
また雨水はB2階の東山線ホームに達し,線路も水没(レール上面から10cm)しました.
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地下鉄東山線 高畑〜岩塚〜名古屋〜池下間運転見合わせ |
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名古屋駅の軌道内冠水に伴い,地下鉄東山線は25日の始発から1時間余りは高畑〜池下間で,それ以降は14時45分まで長時間にわたり岩塚〜池下間で運転を見合わせました.
東山線は,高畑〜岩塚間,池下〜藤が丘間で折り返し運行されました.
渡り線は栄駅にもありますが,送電区分の都合で使えませんでした.
【地下鉄東山線運転見合わせ タイムライン】
02:40頃 駅職員が雨水の流入を確認
始発〜 高畑〜池下間運転見合わせ
振替輸送(JR,近鉄)
6:49 高畑〜岩塚間運転再開(岩塚〜池下間のみ運転見合わせ)
10:25 排水完了
13:10 点検完了
13:45 試運転列車運行開始
14:45 全線で運転再開
【地下鉄東山線運転見合わせの影響】
影響人員:約15万人
影響本数:東山線上下280本(その他代替路線で多客のため遅延発生)
影響は東山線だけにとどまらず,運転見合わせが朝ラッシュと重なったこともあり,迂回ルートの桜通線や名城線本山駅では身動きが取れないほどの大混雑となりました.
錦通の今池駅〜池下駅間の歩道は,徒歩連絡する通勤客で埋め尽くされました.
東山線区間運転の様子 |
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当日,部分運転(池下〜藤が丘間)が行われた池下駅の模様を紹介します.

▲地下鉄駅改札口に掲出されたお知らせ |

▲運転見合わせを伝える案内表示器 |

▲東山線東部は池下折返しで運行 |

▲池下行き表示(N1000形) |

▲池下駅にゆっくりと進入する列車 |

▲池下行き(5050形) |
市バス代行輸送 |
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