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 3号線(鶴舞線)  4両組成×23編成=92両(最大在籍数)  配置:日進工場 
 3100-3200-3100A-3200-3700-3800 又は 3100-3200-3700-3800A-3700-3800
 電気:架空線式DC1500V  軌間:1067mm(狭軌)  車長:20m(大型)

運転台・保安設備

 運転台はユニット構造で,マスコンハンドルとブレーキハンドルは回転式が採用されています.
 ブレーキはハンドル差し込み式ですが,常用7段キザミの電気指令式です.
 名鉄線内での運転に合わせ,高運転台構造となっています.
 保安装置は交通局用(CS-ATC)に加え,名鉄用(M式ATS)が設置されています.
 無線装置も同様に,交通局(誘導無線)と名鉄(空間波無線)の2種類が設置されています.

 現在の運転台は,ATC更新や追加保安装置の有無によって3タイプに分類することができます.

 

 未改造車  7編成

ATC装置
車内信号付き速度計
未更新 運転状況記録装置
名鉄線用EB装置
未設置
名鉄線用防護無線 未設置 名鉄線用空間波無線装置 未更新

 下の写真は未改造車の運転台の様子です.
 運転台パネル上に後付け機器がなく,速度計も旧来のものです.
 名鉄列車無線装置も古いタイプが搭載されています.

 保安装置が新基準に適合しないため,H28年6月までに全車廃車となりました.


▲3101Hの運転台
 (ATC未改造,追加保安装置未設置)

▲3101Hの運転台

 

 

 ATC未更新&平成28年省令改造車  2編成

ATC装置
車内信号付き速度計
未改造 運転状況記録装置
名鉄線用EB装置
H28年設置
名鉄線用防護無線 未設置 名鉄線用空間波無線装置 未更新

 平成21年から平成24年にかけて次項の改造工事を受けなかった9編成のうち,2編成について平成28年に限定的な追加改造(省令対応)が行われました.
 平成28年6月の省令対応の期限に間に合わせるため,4月〜6月に運転状況記録装置と,名鉄線用EB装置が搭載されています.
 運転席右上の計器箱は平成24年改造車と共通ですが,名鉄線用防護無線は未設置のため防護無線操作部がなく,名称も「EB・ATS表示灯」となっています.
 名鉄線用列車無線装置や車内ATC信号付速度計は未改造のままです.

 →3110H,3113H(H29年度廃車)


▲3113Hの運転台
 EB装置付だが防護無線は未搭載

▲3113Hの運転台
 速度計,名鉄列車無線は未更新

 

 

 ATC更新&平成24年省令改造車  6編成

ATC装置
車内信号付き速度計
改造済 運転状況記録装置
名鉄線用EB装置
H24年設置
名鉄線用防護無線 設置 名鉄線用空間波無線装置 改造済

 機器の老朽化対策のため,平成21年から23年にかけて,3000形の一部編成(3次車以降で構成される6編成のみ)のATC装置が更新されました.
 同時に運転台のATC車内信号付き速度計も更新されています.

 また,平成18年3月に鉄道の技術上の基準を定めた省令や解釈基準が改正されたことに伴い,新造車両のほか,旧車両においても保安設備の追加設置が義務づけられました.
 地下鉄鶴舞線では平成20年に3050形全編成に省令対応工事が施工され,続いて平成24年に今後も使用が見込まれる3000形のATC更新編成(6編成)にも施工されました.
 改造工事では,乗務員室内部に運転状況記録装置が設置されたほか,名鉄線用としてEB装置と防護無線が新たに設置され,同時に列車無線装置も更新されています.
 運転席右上の機器箱の名称は「名鉄用防護操作部」で,EB・ATS表示灯と防護無線操作部があります.

 →3114H,3116H,3118H,3120H,3122H,3123H


▲3123Hの運転台
 車内信号付速度計が更新されている
 EB装置・防護無線を搭載

▲3123Hの運転台
 名鉄線用列車無線装置も更新

 

 

乗務員室

 3000形の乗務員室は,客車内と同じく化粧板も機器類もクリーム色で統一されています.運転台パネルは黒色です.
 製造時期や車体メーカーによって,内部構造や搭載機器に違いがあります.

 一次車  3101H〜3109H

 昭和52年製造の1次車の特徴として,車掌SWが乗務員扉横ではなく運転席背後に設置されている点が挙げられます.
 正面方向幕蓋は上開きです.


▲1次車乗務員室の様子

▲1次車の正面方向幕蓋

 

 二次車  3110H〜3113H

 昭和53年製造の2次車では,正面貫通扉の窓ガラス位置が変更されました.
 また,車掌SWは,運転席背後から乗務員扉横に移設されました.
 正面方向幕蓋は下開きになるとともに,覗き窓が拡大されました.


▲2次車乗務員室の様子

▲2次車の正面方向幕蓋

 

 三次車・四次車  3114H〜3123H

 昭和56年製造の3次車では,乗務員扉下部構造が変化しました.
 正面方向幕蓋は大型化するとともに,覗き窓の位置が下部に変更されました.

 昭和59年製造の4次車では窓枠が金属押えになった他は同じです.


▲3,4次車乗務員室の様子
 (名鉄保安装置追加設置後)

▲3,4次車の正面方向幕蓋

 

 

その他画像

 近年の小改造事項などを紹介します.

 手すり付き伸縮梯子

 平成29年度時点で現存する6編成に対し,乗務員室内に手すり付き伸縮梯子(非常用)が追加搭載されました.


▲追加搭載された手すり付き非常はしご
 

 

 

 旧式非常用梯子(製造メーカーによる違い)

 3000形車体製造会社による違いとして,乗務員室内に搭載されている非常用はしごの滑り止め板(縞鋼板)の模様の違いがありました.

 ※上記「手すり付き伸縮梯子」搭載に伴い,旧式非常用はしごが撤去されました.


▲非常用はしごの縞鋼板(日本車両)

▲非常用はしごの縞鋼板(日立製作所)

 

 

 車内案内放送装置

 車内自動放送装置は,ゴールドキング製です.
 中間車となった旧先頭車には,以前使用されていたテープデッキも残っていました.


▲旧先頭車に残るテープデッキ

▲ゴールドキング製自動放送装置

 

 

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