地下鉄相直車両の定期点検を行う,名古屋鉄道の車両基地を紹介します.
名古屋鉄道 犬山検査場(犬山検車区) |
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名古屋鉄道犬山検査場は,昭和60年(1985年)に開設された車両基地です.
名鉄全車両の日常検査の要となる検査場です.
地下鉄鶴舞線相直車両(100系・200系・300系),地下鉄上飯田線車両も出入りします.
名鉄車両の日常検査(月検査・列車検査)を担当するのが犬山検査場とその下部組織の検車支区です.
犬山検査場は,検車支区に指示・管理するスタッフに加え,保修や事故保安対応する電機・機工職場と,月検査・列車検査を行う犬山検車区から構成されています.
日常検査を担う車両基地としては名鉄最大規模で,留置線も多く,一日中多くの車両が出入りします.
平成14(2002)年の地下鉄上飯田線開業以降は,地下鉄7000形8両の日常検査も交通局から受託しています.

▲名鉄車両保守体制 |

▲名鉄路線図(本線系統)と車両基地 |
名称 |
設置 |
用地面積 |
建物面積 |
検査ピット |
留置両数 |
検査内容 |
犬山検査場 |
S61 |
35,627u |
6,359u |
8両×3 4両×1 |
52両 |
月検査 列車検査 |
茶所検車支区 |
S31 |
4,125u |
2,421u |
8両×2 |
22両 |
列車検査 |
新川検車支区 |
S2 |
22,831u |
3,611u |
6両×2 2両×1 |
78両 |
月検査 列車検査 |
豊明検車支区 |
H11 |
8,937u |
1,391u |
4両×2 |
51両 |
列車検査 |
猿投検車支区 |
S54 |
4,440u |
1,178u |
6両×2 |
16両 |
月検査 列車検査 |
※上記データは平成18年頃のもの.
名鉄犬山駅は,犬山線(名古屋方面・新鵜沼方面),小牧線,広見線の4方向から列車が集まるターミナル駅です.
特に駅南側は3方向から列車が集まるだけでなく,犬山検査場への出入庫列車も加わり,ひっきりなしに列車が行き交います.
犬山検査場は,犬山駅から南西へ約600mの位置にあります.
入庫列車は,犬山駅を出ると複雑なポイントを渡り,広見線方面へ.
左急カーブを抜けた先で,広見線と別れ,複線のまま検査場に入ります.

▲犬山駅周辺配線図 |

▲名鉄犬山駅 3面ホーム6線を有するターミナル駅 |

▲犬山駅(南側) 3路線+検査場の車両が出入する複雑な配線 |

▲犬山駅(南側) 駅構内西側留置線は100系の寝ぐら |
犬山検査場は,広見線と平行して設けられた東西に長い車両基地です.
複線の出入庫線の先,高架橋の下はDSSやSSS,三枝分岐と,まさに特殊分岐器の見本市となっており,短い距離で検車線4本と留置線10本に分岐させています.
地下鉄7000形も,日中はこの車庫内に全2編成が留置されています.

▲(1)広見線(本線)と出入庫線の分岐点 |

▲(2)車庫西側の様子 |

▲(3)西側留置線(Y線奥) 運用なし7000形の指定席 |

▲(4)洗車機(C線) 白塗装の特急車も頻繁に洗浄する |

▲(5)車庫西側を俯瞰する |

▲(5)車庫(A線)に進入中の入庫列車 |

▲(6)車庫東側を俯瞰する |

▲(6)車庫東側 留置線群(6〜14番線) |

▲(6)三枝分岐器 |

▲(7)転削庫・留置線(X線)と検車棟 |

▲(8)手前から広見線(複線)と留置線(1番線)
検車棟・ピット(2〜5番線) |

▲(9)検査場正門 |

▲(10)留置線 東端部 |

▲(10)留置線 東端部 |
検査棟には検査ピットが4本(8両×3本と4両×1本)あります.
多くの車両の月検査・列車検査を担当しています.

▲(11)検査棟内(東端) 4両×1線と8両×3線ある |

▲(11)検査棟内(東端) 地下鉄7000形も検査を受ける |
その他画像集 |
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