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 高速度鉄道第6号線 桜通線  ラインカラー:赤色

駅の概要

 地下鉄名古屋駅は,昭和32年(1957年)11月15日の市営地下鉄(現在の東山線)開業と同時に設置された,最も古い駅の一つです.
 名古屋の玄関口として,新幹線や国鉄線・私鉄線からの乗換客を一手に引き受けていたため,昭和末期の東山線はピーク時混雑率が200%超となるなど,混雑対策が課題となっていました.

 そこで東山線のバイパスとして,平成元年(1989年)9月10日に桜通線が開業しました.
 名古屋駅は地下鉄乗換駅となるとともに,駅構内の大規模改修が行われました.

 東山線名古屋駅紹介ページはこちら

 

 桜通線名古屋駅は,駅東側だけでなく駅西側にも路線を伸ばすため,鉄道各路線と直角に交差し,名古屋駅を東西に貫く形で建設されました.
 工事は,営業中の新幹線・国鉄(JR)線・名鉄線・東山線の下を掘削する難工事となりました.

 このように建設された桜通線駅は,東西に長い地下4層構造となり,「わかりづらい」「ホームまで遠い」印象を与えることとなりましたが,一度慣れてしまえば,どの鉄道駅にも最短で乗換できるなど,利便性の高い駅でもあります.

 

 駅業務は,駅務部門である東山線駅務区名古屋管区駅が担当しており,桜通線駅構内(B2階)に管区駅長室があります.
 実務を担う駅長室は,市営地下鉄で唯一2箇所(東山線側,桜通線側)設置されています.

 


▲普通乗車券
駅名称 名古屋
駅番号 S02 H08
略号 名古
建設時仮称 名古屋
開業(桜通線) 平成元年(1989年)9月10日
所在地 中村区名駅三丁目
管轄 名古屋管区駅(直営駅)
ホーム位置 深さ20.2m(地下駅)
ホーム形状 島式1面2線
ホームの大きさ 12.1m×170m
乗車人員 198,633人(R1年度)
出入口数 13カ所
最寄バス停 名古屋駅


▲H24スタンプラリー図柄

 

 

 配線図

 ホームは1面2線の島式ホームです.
 ホーム長さ(170m)は他駅と変わりませんが,多客対応のため,列車停止位置を上下線でずらしています.

 

 

 

駅の画像

 駅周辺や駅構内の様子を紹介します.

 地上の様子(駅東側・駅西側)

 地下鉄桜通線名古屋駅は,名古屋駅のほぼ中央部を,東西に一直線に貫く形で建設されました.
 東西に長い駅のため,西側駅前広場(太閤通口)と東側駅前広場(桜通口)の両方からアクセスすることができます.
 東西駅前広場を繋ぐ,地下のバイパス通路として活用することもできます.


▲桜通線はJR駅の直下を東西に走る

▲駅西13番出入口/駅東11〜12番出入口


▲名古屋駅西側駅前広場(太閤通口)


▲名古屋駅東側駅前広場(桜通口)
 ※駅前モニュメント撤去前の様子

 地下鉄出入口としては,東側駅前広場に11番出入口と12番出入口があります.


▲名古屋駅東側駅前広場(桜通口)

▲駅東(桜通口) 11番出入口


▲駅東(桜通口) 12番出入口
 地上(駅前広場)より望む


▲駅東(桜通口) 12番出入口
 半地下部より望む

 西側駅前広場には,13番出入口があります.


▲西側駅前広場(太閤通口)の13番出入口
 

 

 

 地上階の様子(JR名古屋駅コンコース)

 地下鉄桜通線名古屋駅は,JR名古屋駅のコンコースの真下に位置します.
 構造的にも,JR名古屋駅と一体化したような作りとなっており,JRコンコースには桜通線に続く階段が複数あります.


▲JRコンコース直下の桜通線駅
 地下で多方面と接続している

▲JRコンコース新幹線口
 B2階桜通線に向かう階段あり


▲新幹線口からB1階ファッションワンに降りる階段
 その先にB2階桜通線に降りる階段がある


▲JRコンコースにある桜通線に続く地上EV


▲太閤通南口付近
 商業施設の看板しかないが,桜通線にも続いている階段
 

 

 

 駅構内の概要

 地下鉄桜通線は,駅東側の地下街(ユニモール)の下を通すため,地表から約20mの深い地下に建設されました.
 地上はJR中央コンコースで,地下2階が桜通線コンコース,地下3階に桜通線ホームがあります.

 東西方向に非常に長く,改札口は3箇所あります.
 桜通線東改札口は,東山線中改札口と連絡通路で繋がっており,改札内乗換ができます.
 新幹線との乗換に便利なのは,駅西口に続く西改札口です.


▲名古屋市交通局webより「駅構内図」CC-BY-SAを一部加工

 

 地下鉄桜通線名古屋駅は,名古屋駅のほぼ中央部を,東西に一直線に貫いています.
 駅は,駅前交差点やJR中央コンコースの真下に位置します.
 構造的にも,JR名古屋駅と一体化したような作りです.

 東山線駅と同様,桜通線駅も複数の地下街や近隣ビルと接続していることから,迷路のように感じることがあります.

 桜通線駅の地下1階は「ファッションワン」があり,地上階(JRコンコース)に続く階段が複数あります.
 またJRタワーズ地下階(タカシマヤ)とも接続されています.
 駅の東側は「ユニモール」,駅の西側は「エスカ」に接続しています.

 

 地下鉄桜通線名古屋駅は,一見すると地下3階建てのように見えます.
 しかしながら,場所(断面)によって「中地下1階」や「中地下2階」が存在したり,東山線・名鉄線トンネルをアンダーパスする箇所では天井が低かったりと,2層構造から4層構造が入り乱れる,非常に複雑な構造の駅となっています.

 

 

 駅構内の様子(中地下1階通路)

 JRコンコースを東側(桜通口)に出てすぐ,タワーズデッキのある箇所の地下空間は,桜通線は4層構造となっており,地上駅前広場と地下1階ファッションワンとの間に「中地下1階」が存在します.

 開業時は本当に何もない閑散とした空間で,石庭「枯山水」がありました.
 現在は地下鉄関係の居室,鉄道警察隊詰所等に使用されています.

 中地下1階の北側には地上出入口(11番出入口)があります.
 中地下1階の西側にはJRタワーズ(タカシマヤB1階)との接続口が2箇所あります.
 中地下1階の南側は,半地下構造の名鉄北改札口と接続しています.さらにその上部には地上出入口(12番出入口)があります.


▲東側駅前広場直下の中地下1階
 タワーズと名鉄躯体の隙間にある

▲中地下1階通路北端 11番出入口付近
 通路の両側は鉄道警察隊の詰所


▲B1階に降りる階段



▲中地下1階通路南端 12番出入口付近

 

 

 駅構内の様子(地下1階通路)/店舗街ファッションワン

 地下1階東側(桜通口)は,中地下1階出入口〜地下2階コンコース間の通路となっている他は機械室等です.

 

 地下1階中央部(JRコンコース下)は,交通局ではなく,JR所有の商業施設「FASHION ONE(ファッション・ワン)」です.
 運営はJR子会社の名古屋ステーション開発(株)です.
 JRコンコースに複数個所ある地上〜地下1階の階段出入口は,地下鉄駅とファッションワンの共用となっています.

 昭和時代,JRコンコースの下に施設はなく,土と高架ホームを支える基礎構造物が埋まっているだけでした.
 JRコンコースの地下深くに桜通線駅を建設する際,除却したJR基礎構造物の代替として,JRが地下1階を所有することになった経緯があります.
 平成元年(開業)当時,JR名古屋駅の各施設には「○○ワン」という名称が付けられましたが,「グルメワン」が「うまいもん通り」に名称変更されるなどして,現在も残る「○○ワン」はここだけとなっています.
 なお,「○○ワン」の由来は,JR設立以来の社是である『リニアで東京・大阪を1時間で結ぶ』決意から命名されています.


▲JRコンコース直下の地下1階部分

▲JRコンコース(地上)とB1階の位置関係


▲カメラ(1) ファッションワン東側


▲カメラ(2) B2階中西改札方面に降りる階段


▲カメラ(2) ファッションワン東側


▲カメラ(3) ファッションワン西側

 

 地下1階西側(太閤通口)は,地上〜地下2階コンコース間の通路となっています.
 途中,段差があります(地下2階構造物の断面変化があるため).

 あおなみ線方面に続く階段通路のほか,地上出入口(13番出入口),エスカ接続口があります.
 新幹線口に近いにも関わらず閑散とした空間となっており,比較的空きの多いコインロッカーの穴場です.


▲JRコンコース直下の地下1階部分

▲カメラ(1) 左側はファッションワン西側出入口
 右側はB2階桜通線西改札口方面に降りる階段


▲カメラ(2) 13番出入口方面の段差


▲エスカ接続口・13番出入口

 

 

 駅構内の様子(中地下2階)

 東側駅前ロータリー交差点(旧モニュメント下)は4層構造となっており,地下1階東山線通路と地下2階桜通線コンコースの間に「中地下2階」が存在しますが,機械室等に使用されており,利用者の立ち入りできる空間ではないため,紹介を省略します.

 

 

 駅構内の様子(東山線南改札〜地下2階 ラチ外連絡通路)

 地下鉄名古屋駅で最も混雑する東山線南改札口から桜通線に乗客を誘導するため,改札外連絡通路が設けられています.

 近年は「桜通線のすすめ」と題して,東山線南改札口利用者に対し,桜通線への分散乗車を促しています.


▲桜通線連絡通路(東改札外〜南改札外)

▲東山線南改札外からみた連絡通路入り口


▲桜通線連絡通路


▲桜通線B2階の東端

 

 

 駅構内の様子(東山線中改札〜地下2階東改札 ラチ内乗換通路)

 東山線B1階中改札と,桜通線B2階東改札の間は,改札内乗換通路で接続されています.

 長い階段と上りエスカレーター,エレベーターが設置されています.


▲桜通線連絡通路(東改札外〜南改札外)

▲東山線中改札からみた桜通線乗換通路


▲東山線〜桜通線 乗換通路
 桜通線B2階


▲桜通線B2階 東改札口ラチ内
 左側の通路が乗換通路

 

 

 駅構内の様子(地下2階コンコース)

 地下2階は,桜通線コンコースです.
 東側駅前(桜通口)から西側駅前(太閤通口)まで,名古屋駅の地下空間を東西方向に約350m,1直線に貫く地下通路です.
 桜通線の改札口として,東改札口,西中改札口,西改札口の3か所が設けられています.

 東改札口の東側は,東山線躯体をくぐるため,天井高さが低くなっています.
 東改札口のラチ内は,東山線ラチ内乗換通路が接続しています.

 東改札口のラチ内・ラチ外ともにトイレが設置されています.


▲東改札口の東側 東山線交差部

▲東改札口ラチ外


▲東改札口ラチ内の壁画
 (東山線側から分割移設されたもの)


▲東改札口ラチ内
 ホームに降りる階段・EV

 

 東改札口の西側には,地下1階を貫通して直接中地下1階に続く階段が分岐しています.
 中地下1階のさらに先は名鉄北改札口・12番出入口に続きます.


▲東改札口の西側


▲B2階〜MB1階直通階段
 その先は名鉄北改札口・12番出入口
 

 

 駅のほぼ中央に位置するのが西中改札口です.改札口の脇に店舗(コンビニ)があります.
 西中改札口を出た先は,地下1階ファッションワンに続く階段が2ヶ所あります.
 地下1階から先は,地上のJRコンコース(在来線改札口方面)に登る階段,中地下1階を経由して名鉄北改札口方面に登る階段,タワーズの地下空間を経由して近鉄地下改札口に直結する連絡通路が分岐しています.
 西中改札口から東改札口の間には管区駅長室があります.


▲西中改札口ラチ外 券売機コーナー付近

▲西中改札口から東方面を望む


▲西中改札口ラチ内の壁画
 (東山線側から分割移設されたもの)


▲西改札〜西中改札ラチ内コンコース

 

 西改札口は,新幹線乗換に便利な改札口です.
 西改札口を出場して正面の階段を登ると地下1階ファッションワンがあり,さらに先の階段を登るとJRコンコース西端,新幹線改札口前に出ることができます.

 西改札口を出場して左側の通路に進むと,桜通線駅長室があります.
 その先は地下1階エスカ接続口や13番出入口に続く階段があります.
 JRコンコースに出る地上行きエレベーターも西改札口横にあります.


▲西改札口 ラチ外

▲西改札口 ラチ内から望む


▲西改札口 ラチ外通路


▲西改札付近の地上EV

 

 

 駅構内の様子(地下3階ホーム)

 ホームは1面2線の島式ホームです.
 多客駅のためホーム幅員は12.1mと幅広ですが,それでも朝ラッシュ時には乗車客で埋め尽くされます.

 ホーム長さは,他の桜通線駅と同じ170m(20m車8両対応)ですが,上下線で停車位置をずらすことで,乗降分離を図っています.



▲1面2線の島式ホーム

▲3番線(徳重方面)
 整列乗車スペースを多く確保


▲ホーム中央付近
 上下線で停車位置をずらしている


▲4番線(太閤通方面)


▲タワーズ直下は砕石道床
 それ以外はコンクリート道床


▲ホームに飾られた土木学会技術賞プレート
 当駅建設工事は難工事だった
 

▲駅名標・可動式ホーム柵

 

 

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