列車接近時に,駅ホームで鳴るメロディサインを解説します.
列車接近メロディサイン |
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地下鉄駅では,列車がホームに近づく際の列車到着案内放送として,従来は2点チャイムが流れていました.
(2点チャイムは現在でも上飯田線の駅で聞くことができます.)
このチャイム放送に代わり,駅構内の雰囲気を和らげること,利用者に地下鉄への親しみを持ってもらうことを目的として,音楽放送=列車接近メロディサインが平成17年に導入されました.
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平成17年〜平成19年 地下鉄名城線・名港線で試行実施 |
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地下鉄名城線環状化から1周年となる平成17年(2005年)10月6日より,列車到着案内としてのメロディサインが名城線と名港線で試行実施されました.
音楽を聞けば列車の行き先方面が分かるよう,路線別及び上下線別に計4曲が用意されました.
曲は,JR東日本が発車メロディとして使用している楽曲が採用されました.
路線 |
曲名 |
名 城 線 |
上り 右回り |
あざみ野 |
下り 左回り |
すすきの高原 |
名 港 線 |
上り 金山方面 |
光と風と |
下り 名古屋港方面 |
twilight |
メロディサイン試行後に実施されたアンケート調査では,好評76%,他路線への展開賛成66%など大変好評でした.
一方で,『東京地区では発車メロディとして使用されている楽曲なので紛らわしい.』との意見もありました.
平成19年(2007年)3月19日より,地下鉄全線(上飯田線を除く)で本格導入されました.
メロディは,路線別(5路線)及び上下線別(2方向)に計10曲が用意されました.
(名城線・名港線も新しいメロディに変更.)
曲は名古屋市立大学芸術工学部の水野みか子助教授(当時)に作曲を依頼した,全てオリジナル楽曲です.
交通局公式サイト>ダウンロードコーナー>列車接近メロディー 楽曲は上記公式サイトにて試聴できます.(wmvファイル)
路線 |
曲名 |
イメージ |
東 山 線 |
上り 高畑 方面 |
イエローライン |
名古屋で初めて走った地下鉄に名古屋っ子は胸を躍らせた.東山動物園へもアクセスできるので,親子連れの「にぎやかで暖かなムード」がある.心躍る気持ちと暖かさを黄色が象徴している. |
下り 藤が丘 方面 |
ドリーム |
地下鉄はまさに「夢の乗り物」だ!地上の喧騒はどこへやら.トンネルを通ってお出かけだ!目指すところは動物園だ! |
名 城 線 |
上り 右回り |
サークル・ポイント |
音階は「ドレミファソラシド」,低い音から高い音まで上がっていくと,また「ド」に戻るので「環状」になっている.また,上行する音階が気分を引き締めてスポーツに励む気持ちを讃える. |
下り 左回り |
ランディング |
名古屋城の勇姿は,歴史の重みを感じさせ,厳かな気持ちにさせる.音楽の中でもリズムの中をクルクル回って「厳かに下がってくる音階」が聞こえる. |
名 港 線 |
上り 金山 方面 |
海 |
朝,海は太陽の光を浴びて金色に輝いている.太陽が南へ,西へと,一日のうちに動いていくと,海の色も青,紫,オレンジ色,そして時には白や黒へと変化する.変幻自在の海の色.同じ「海水が七変化」するように,同じ音を繰り返しているうちに「玉虫色のパターン」が浮かび上がる. |
下り 名古屋 港方面 |
ハッピータイム |
港には,海に関するテーマパークや「イベント会場へ向かう」楽しさがある. |
鶴 舞 線 |
上り 上小田 井方面 |
ファンタジー |
公園では,季節の花に憩いの時を求め,緩やかな時間を過ごしながら昔のことを思い出す.昔なつかしい,少し子供っぽい,甘えんぼうさんという感じ. |
下り 赤池 方面 |
サンライト |
明るいひざしの中で颯爽と歩く若者たちが見える.地下トンネルを抜けていくと,皆でおしゃべりを楽しめる公園や街路に出ます.さあレッツゴー. |
桜 通 線 |
上り 中村区役 所方面 |
チェリー |
モダンな建物やデザインされた街路樹がきれいなオフィス街.複雑な幾何学模様のデザイン.甘酸っぱい香りがするような,淡い恋もしてみたい.三拍子と二拍子の混合が「桜色」という微妙な色彩を思わせる. |
下り 徳重 方面 |
オーバル |
楕円形のイメージは,中心から外へと自由に広がる形でもあり,これから成長する卵のような,将来性も感じさせる.街の中心から外へ向かうときも,街へ向かうときも,『柔軟性』をモットーに進む. |
発車メロディ |
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名古屋市営地下鉄では,駅停車時間が短いこと,車両側より発車予告ホン(プルルッ・プルルッ・プルルッ)を鳴らしていることから,発車メロディ(通称:発メロ)は採用されていません.
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