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 地下鉄駅ホーム冷房化事業について紹介します.
 地下鉄駅全体リニューアル事業は
別ページです.

駅ホーム冷房化について
  駅ホームの冷房化の推進
地下鉄駅ホームの冷房化整備状況
  ホーム全体冷房
ホーム部分冷房
地上駅ホーム冷房

 

 

地下鉄構内駅ホーム冷房化について

 地下鉄駅ホームの冷房化の推進

 多客駅(名古屋駅などの主要駅や,ナゴヤドーム前矢田駅などのイベント駅)や交差駅については,新駅建設時や大規模改修の際にホーム冷房が整備されてきました.
 一部の駅はホーム冷房に加え,コンコースや改札口周辺も冷房化されている駅もありました.
 名城線延伸以降の新駅では,ホーム冷房ではなくコンコース冷房が整備されてきました.

 しかしながら,他都市の地下鉄が100%近い冷房化率なのに対し,名古屋市は27.8%(令和2年度時点)と圧倒的に低水準であることや,近年の猛暑を鑑み,その他駅についても順次,冷房化する計画が立てられています.

 

 駅の冷房化に関するプランとしては,次のものがあります.

 ▼名古屋市営交通事業経営計画2023・2028(要旨)

 順次駅ホームの冷房化を進める.

 

 ▼令和3年3月市議会答弁

 乗車人員1万人以上の駅を中心に,今後10年で20駅の冷房化を行う.

 

 

 

地下鉄駅ホームの冷房化整備状況

 平成30年度(2018年度)時点における,地下鉄駅ホーム冷房が整備されている駅は26駅(※)です.
 (※)交差駅は,路線ごとに1駅とカウントする

路線名 ホーム冷房駅(H30年度時点)
東山線 名古屋,伏見,栄,今池,池下,本山
名城・名港線 金山,上前津,矢場町,栄,久屋大通,平安通,大曽根,ナゴヤドーム前矢田,本山,八事,新瑞橋
鶴舞線 伏見,上前津,八事
桜通線 名古屋,国際センター,久屋大通,今池,新瑞橋
上飯田線 平安通

 

 ▼冷房化整備対象駅

 令和元年度より,駅ホームの冷房化整備が進められています.
 対象となる駅は「1日当たり乗車人員が1万人以上の駅」「アジア競技大会関係」です.

 次の表は,令和6年12月時点の整備一覧状況です.

  設計 工事(完了は色付き)
令和元年 千種,桜山 桜山
令和2年 丸の内,原 桜山,千種
令和3年 名城公園,御器所 千種
令和4年 上社,本郷,藤が丘 千種,上社,本郷,藤が丘,名城公園,丸の内(鶴舞線,桜通線),
令和5年 瑞穂運動場東,御器所(桜通線),瑞穂運動場西 上社,本郷,藤が丘,名城公園,丸の内(鶴舞線,桜通線),御器所(鶴舞線,桜通線)
令和6年 新栄町,名古屋城,黒川 名城公園,瑞穂運動場東,御器所(鶴舞線,桜通線),瑞穂運動場西
令和7年   7駅

 

 この他,次の駅の整備が予定されています.

 【1日当たり乗車人員が1万人以上の駅】
 高畑,中村公園,星ヶ丘,一社,名古屋大学,鶴舞,塩釜口,赤池,徳重

 

 

 ▼冷房化整備方法

 地下鉄駅の冷房化は,駅によって整備方法が大きく異なります.
  (1)ホーム全体冷房
  (2)ホーム部分冷房
  (3)冷房付き待合室設置(地下駅)
  (4)冷房付き待合室設置(地上駅)

 

 

 (1) ホーム全体冷房

 冷房化の理想としては,ホームの端から端まで冷房装置を設置してホーム全体を冷やすことですが,巨大な駅空間全体を冷やすのは相当なエネルギーと大量の機械設備が必要となります.
 新設駅であれば,予め機械設備を置くスペースを用意しておくことができますが,限られた地下空間しかない既設駅への大量の機械設備の新設は,物理的に不可能な事も多いようです.

 令和元年度に始まったホーム冷房化工事では,特別な事情がなければ,ホーム全体冷房ではない方法で冷房化が行われています.

 

 特別な事情の例
 令和4年度〜6年度にかけて工事中の
名城線名城公園駅(島式ホーム)の全面リニューアルでは,令和7年の愛知国際アリーナ新設に伴う利用者の大幅増加を見越して,コンコース含めた駅全体の冷房化が行われます.
 コンコース通路は6基,ホームは7基の空調機新設が予定されています.

 

 

 (2) ホーム部分冷房

 ホーム冷房化の主な方法として,ホーム全体を冷やすのではなく,ホームの一部分のみ,特に利用者の多いエリアのみ冷房化する工事が行われています.

 

 令和2年度〜4年度にかけて東山線千種駅(相対式ホーム)の全面リニューアルが行われ,合わせてホームの部分冷房化も行われました.
 階段付近に,1ホームあたり2基(計4基)のみ空調機が新設されています.


▲リニューアルされた千種駅ホーム

▲階段付近に空調機を新設

 

 同じく令和4年度に完成した鶴舞線原駅(相対式ホーム)も,階段付近を中心に1ホームあたり4基(計8基)の空調機が新設されています.


▲原駅 階段付近に新設された空調機
 

 

 令和5年度に完成した鶴舞線丸の内駅(島式ホーム)では,ホーム中央に出入口階段が,ホーム南端に乗換階段があり,この区間に利用者が多いことから,ホームの南半分(中央階段〜南階段)が冷房化されました.
 10基の空調機が新設されています.

 同じく,令和5年度に完成した桜通線丸の内駅(島式ホーム)においても,ホーム中央に出入口階段が,ホーム西端に乗換通路があり,この区間に利用者が多いことから,ホームの西半分(西通路〜中央階段)が冷房化されました.
 10基の空調機が新設されています.


▲鶴舞線丸の内駅 ホーム南半分を冷房化
 

 

 

 (3) 冷房付き待合室設置(地下駅)

 令和元年度に始まったホーム冷房化工事の第1号として,令和2年度に桜通線桜山駅の島式ホーム上に,パーテーションで区切った冷房室(クールエリア)が設置されました.


▲桜山駅ホームに新設された冷房待合室

▲冷房待合室裏側の大型機器

 

 

 (4) 冷房付き待合室設置(地上駅)

 令和4年度〜5年度にかけて,高架ホームを持つ東山線3駅(上社駅,本郷駅,藤が丘駅)の冷房化設計&工事が行われました.
 各駅1ヶ所ずつ,待ち客の多い上り線(高畑方面)ホームの一部に,冷房付き待合室が設置されました.


▲藤が丘駅ホームの冷房待合室

▲本郷駅ホームの冷房待合室


▲上社駅ホームの冷房待合室


▲冷房付き待合室 内部の様子

 

 

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