地下鉄駅務員や運転士・車掌,市バス運転士の制服と制帽を紹介します.
運輸職員の制服と変遷 |
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運輸職員(地下鉄駅務員や運転士・車掌,市バス運転士)の制服の変遷です.
掲載する画像は冬用制服の一般職員用(シングルスーツ)です.
(他に夏用制服,ダブルスーツの職制用制服があります.)
昭和25年?(開業時?)から昭和61年3月まで長期間使用された制服です.
色は上下とも濃紺色,上着はステンカラーと呼ばれる詰襟です.黒ボタンと金ボタンがあり,黒ボタンの方が古いとの事.
下の画像は,男性用詰襟制服と,制服外套(女性用・男性用)です.

▲詰襟制服(黒ボタン) |

▲詰襟制服(金ボタン) |

▲男性用詰襟制服と,制服外套(女性用・男性用) |

▲同左 |
昭和61年(1986年)に,交通局としては初めてとなる制服の変更が行われました.
色は上下ともグレーで,ネクタイを着用するスーツスタイルに変更されました.
当時の時代感覚を反映した明るいスマートな制服です.

▲平成初期のグレー制服 |
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平成6年7月〜平成24年3月 チャコールグレー制服 |
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平成6年(1994年)のわかしゃち国体(愛知国体)開催をきっかけに制服が変更されました.
この時期,初めて女性駅務員・バス運転士が採用されたので,女性用の制服も導入されました.
男性制服は,薄いストライプが入ったチャコールグレーの上着に黒いズボン,女性制服は,薄いストライプが入ったチャコールグレーの生地に,えんじ色の袖と襟がついた上着と,えんじ色のズボンを合わせたスタイルです.
右袖上部のエンブレムが引き締まった印象を与えています.

▲チャコールグレー制服 |

▲女性職員はえんじ色が入る |

▲右袖のエンブレム詳細 (画像は交通局作成の仕様書より) |

▲帽章(制帽)と銀色ボタンのデザイン (画像は交通局作成の仕様書より) |
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平成24年4月〜令和4年? チャコールグレー制服(マイナーチェンジ) |
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平成24年(2012年)4月に,市営交通事業90周年を機会にマイナーチェンジが加えられました.
女性制服は,男性制服と統一感のあるデザインを基調に,上着は短い丈の2つボタンタイプ,黒ズボン,ベストは肩に銀線を配し,制帽は角形ハイバック帽となりました.
男性制服は上着,ズボンとも変わらず,ネクタイのみの変更です.

▲男女とも統一感のあるデザインに |

▲男性制服(ネクタイ変更のみ) |
令和4年(2022年)の市営交通事業100周年にあたり,制服のリニューアルが予定されています.
(経営計画2023による)
下記画像は,市議会に提出された資料です.
※お断り 紙資料のコピー&スキャンを繰り返したため,実際の色(ネービー)と異なる場合があります.
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▲新制服(イメージ) |
運輸職員の制帽の種類 |
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運輸職員の制帽について,平成6年〜平成24年の三代目制服を事例に紹介します.
写真は「レトロでんしゃ館」展示物を撮影したものを中心に掲載しています.
帯章や周章等の仕様は,発注用仕様書を参照しています.
一般職員(役職なし)の制帽です. 職種(駅務部門,運転部門,バス部門)に関わらず,同じ制帽のようです.
帯章の色は「黒」で,周章(線)はありません.

▲一般職員(役職なし)の制帽 (三代目制服の例) |

▲一般職員(役職なし)の制帽 (四代目制服の例) |
現業機関の役職付き職員の制帽です.
制帽の帯章(帯の色/巾40mm)で職種(駅務部門,運転部門,バス部門)を表します. 制帽の周章(線の色と太さ)で階級を表します.
階 級 |
地下鉄駅務部門 (帯章は赤) |
地下鉄運転部門 (帯章は黒) |
市バス部門 (帯章はブルーグレー) |
指 導
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▲黒帯・赤線6mm
指導駅務員 |
▲黒帯・銀線6mm
地下鉄指導運転士 |

▲青灰帯・水色線12mm
バス指導運転士 |
指 導 主 任 |
なし |
なし |

▲青灰帯・水色線12mmと6mm
バス指導運転士(主任) |
助 役
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▲赤帯・金線12mm
駅務助役 |

▲黒帯・銀線12mm
運転助役 |

▲青灰帯・銀線12mm
バス助役 |
係 長 級 ?
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▲赤帯・金線12mmと6mm
管区駅長 駅務首席助役・主任助役 |
▲黒帯・銀線12mmと6mm
運転副長 運転首席助役・主任助役 |
▲青灰帯・銀線12mmと6mm
副所長 バス首席助役・主任助役 |
課 長 級
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▲赤帯・金線12mm2本
課長・駅務区長 |
▲黒帯・銀線12mm2本 課長・運転区長 |

▲青灰帯・銀線12mm2本 課長・バス所長 |
※バス帯章の青灰色の正式名称は「ブルーグレー色」 ※バス指導運転士の周章の水色線の正式名称は「ターコイズブルー線」
現業機関の職員以外も,制服・制帽を着用することがあります.
部長級2名の制帽には,周章が3本(太・細・太)入ります. (なかなかお目にかかれないため,画像はありません.)
階 級 |
地下鉄部門
(帯章は赤) |
市バス部門
(帯章はブルーグレー) |
部 長
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▲電車部長 赤帯 金線12mm2本・金線6mm |
▲自動車部長 青灰帯 銀線12mm2本・銀線6mm |
右下の写真は,交通局職員の最高位である「交通局長」と「交通局次長」の制帽です.
局長級3名の制帽には,周章が3本(太・太・太)入ります.
巾40mmの帯章(黒色)のうち,計36mmが周章(金銀色)となるため,遠目でも分かるくらいにキラキラです.
式典等で登壇される際に拝見することができます.
階 級 |
局 長
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右記以外に技術本部長(局長級)制帽もあります.(銀線12mm3本) |

▲最高位(局長級)の制帽(太線3本) |
参考 技術職員の制服(作業衣) |
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主に技術職員が着用する制服(作業衣)を紹介します. (車庫内入替運転士が着用する場合もあり.) 詳しい変遷や変更時期は不明です.

▲現在の技術制服 (なんとも表現し難い)グレー色 |

▲R4年リニューアル予定の新制服 運輸制服同様にネービー基調の2色に変更 |
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