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 名古屋鉄道「犬山線」  高速度鉄道第3号線「鶴舞線」 ラインカラー:水色

駅の概要

 上小田井駅は,地下鉄鶴舞線と名鉄犬山線が乗入れる共同使用駅です.

 上小田井駅の前身は,大正元年(1912年)開業の名古屋電気鉄道平田橋駅です.
 当時は新川の右岸(北側)(現在の北名古屋市)にある相対式ホームの長閑な地上駅でした.
 昭和62年(1987年)にホームすぐ南側の堤防道路上の踏切で発生したトレーラーと名鉄6000系の衝突事故が有名です.

 平成3年(1991年)10月27日,付近の高架化に伴い,駅も約330 m南よりの新川左岸(南側)(現在位置の西区)に移転し,2面4線の上小田井駅となりました(当時は設備は暫定使用).

 平成5年(1993年)8月12日に,地下鉄鶴舞線上小田井〜庄内緑地公園間が延伸開業し,当駅への地下鉄鶴舞線乗入れと,名鉄犬山線との相互直通運転が始まりました.
 ただし,当時は駅北側の留置線(折返線)が未整備だったため,地下鉄鶴舞線は犬山線相直列車のみ当駅に乗入れ,鶴舞線内列車は引き続き庄内緑地公園駅発着でした.

 平成6年(1994年)3月30日に,留置線(折返線)が供用開始となり,地下鉄鶴舞線は全列車が上小田井駅に乗り入れるようになりました.

 

 平成3年に上小田井駅ができ,高速道路(名二環)や国道302号ができたこともあり,駅周辺は比較的新しい街並みが広がります.
 以前の駅周辺は工業地帯で,比較的大規模な工場が多数ありました.
 平成6年(1994年)に駅から徒歩5分の至近に開業した大型商業施設「mozoワンダーシティ」を皮切りに来街者が増え,名鉄で名駅に直通かつ地下鉄始発駅という利便性から,工場跡地が次々にマンションやパチンコ屋に建て替わっていき,駅利用者も増えていきました.

 駅の成り立ちから,駅は名古屋鉄道が管理しています.
 地下鉄&名鉄とも乗務員交代が行われる駅のため,乗務員詰所は地下鉄&名鉄とも設置されています.

 名鉄及び券売機は名鉄用と地下鉄用が並んで設置され,駅窓口では名鉄係員が地下鉄の乗車券も販売します.
 毎年大晦日は,終夜運転を行う地下鉄に合わせて,名鉄駅で唯一終夜営業を行います.
 ただし,台風等の自然災害時には,安全のため名鉄犬山線の運休に合わせて駅閉鎖となることが多く,この場合は地下鉄は上小田井駅に乗り入れができず,庄内緑地公園駅折返しとなります.

 


▲普通乗車券
駅名称 上小田井
駅番号 T01
略号 上小
建設時仮称 上小田井
開業(鶴舞線) 平成5(1993)年8月12日
所在地 西区貴生町
管轄 名古屋鉄道管理駅
ホーム位置 高さ7.4m(高架駅)
ホーム形状 島式2面4線
ホームの大きさ 7.0m×170m
乗車人員 9,091人(R1年度)
出入口数 2カ所
最寄バス停 上小田井駅


▲H24スタンプラリー図柄

 

 

 配線図

 ホームは2面4線の島式ホームです.

 地下鉄線と名鉄線の間に中間改札等はなく,同一ホーム上でスムーズな乗換ができます.
 ただし接続待ちは行っておらず,目の前で出発してしまうこともあります.

 両外側(1番,4番)ホームを名鉄犬山線が使用し,地下鉄鶴舞線は内側(2番,3番)ホームを使用します.
 内側線路(2番,3番)からそのまま線路が伸びており,シーサースクロッシングの先が留置線(折返線)です.

 駅配線の詳細は鶴舞線>線路配線図

 

 

 

駅の画像

 駅周辺や駅構内の様子を紹介します.

 駅構内の様子(地上1階 北改札口・南改札口)

 鶴舞線では,唯一の地上・高架式の駅です.
 駅の中央を国道302号線と名二環が横断しており,国道の北側と南側にそれぞれ改札口が設けられています.


▲上小田井駅周辺地図

▲立体交差する駅と国道・高速道路


▲名鉄犬山線と鶴舞線が合流


▲上小田井駅遠景(南側より望む)


▲名古屋市交通局webより「駅構内図」CC-BY-SA

 

 北改札口は,国道302号線の北側にあり,改札口は国道302号線(側道)に面しています.

 国道と河川(新川)に挟まれた場所にあり,裏口とった風情ですが,駅の東方に商業施設「mozo」,山田高校があります.
 近年は巨大パチンコ屋,マンションが建設されており,終日これら利用者が行き交います.

 駅の北側は河川(新川)がありますが,平田人道橋が架けられており,北名古屋市とも往来ができます.


▲R302号北側 裏口感のある北改札口周辺

▲北改札口

 

 南改札口は,国道302号線の北側にあり,改札口は国道から分岐した市道に面しています.
 駅の西側には大きな駅前広場が整備されており,複数の市バス路線(かつては名鉄バスも乗入れ)が発着しています.
 駅高架下にはコンビニも入店しています.


▲南改札口側にある駅前広場

▲南改札口周辺


▲利用者の多い南改札口
 

 

 

 駅構内の様子(高架ホーム)

 高架線路上のホームは,2面4線の島式ホームです.
 地下鉄鶴舞線の将来計画(当時)にも対応した,20m車×8両対応のホーム長さがあります.

 外側線路(1番,4番)を名鉄犬山線が使用し,地下鉄鶴舞線は内側線路(2番,3番)を使用します.

 ホームの中央を高架橋(名二環)が交差しており,周囲に車の走行音が響きます.

 名鉄管理駅のため,駅サインや表示類などの各種駅施設は名鉄仕様です.
 ただし駅名標は,地下鉄が発着する2番,3番側のみ,鶴舞線ラインカラーを配した特別仕様となっています.

 鶴舞線では令和6年度から可動式ホーム柵の設置が進められますが,上小田井駅は名鉄管理駅のため対象外となっています.
 上小田井駅と同じく共同使用駅の赤池駅は,交通局管理駅のためホーム柵設置予定です.
 上小田井駅は,地下鉄で唯一,可動式ホーム柵が設置されていない駅となってしまいます.


▲2面4線の島式ホーム

▲内側線路は鶴舞線
 外側線路は名鉄犬山線


▲駅名標(以前のもの)


▲ホーム上の案内装置(新・旧)

 

 

その他の画像

 上小田井駅関連のその他画像を紹介します.

 留置線(引上線)の先端/鶴舞線の起点

 地下鉄鶴舞線の始発駅は上小田井駅ですが,線路(留置線)はその先まで伸びています.
 留置線(引上線)は河川を越え,その先端は北名古屋市にあります.
 地下鉄鶴舞線は,日進市(終点の赤池駅)だけでなく,非営業ですが北名古屋市にも乗入れているのです.

 北名古屋市側の高架下は駐車場になっています.
 高架橋の先(名鉄線路に挟まれた空間)には,かつて名鉄の電気指令所もあった建物が建っています.


▲駅から北に続く平田人道橋

▲新川右岸(駅の反対側)高架下は駐車場


▲鶴舞線構造物(留置線)の終点/鶴舞線の始端

 

 

 

 トンネル開口部(上小田井〜庄内緑地公園間)

 高架駅の上小田井駅を発車した鶴舞線列車は,地下トンネルに入るため,長い下り坂を下っていきます.
 その間,約300m区間が鶴舞線唯一の地上走行区間です.

 開口部(地下トンネル出入口)周辺は,保守基地となっています.
 交差する城北線の車窓から見下ろすことができます.


▲トンネル開口部の位置
 


▲下り線を走る3050形


▲上り線を走る100系

 

 

 東海交通事業城北線 小田井駅

 名鉄&地下鉄上小田井駅から南へ徒歩約10分の場所に,東海交通事業(TKJ)城北線の小田井駅があります.

 ホームは島式1面2線の棒線駅ですが,名鉄線及び地下鉄線を超えるため線路は高い位置にあり,4階にホームがあるなど,外見上は巨大駅に見えます.
 平面的にも将来の2面4線化が可能な用地がありますが,現在は駅周辺は駐車場となっています.

 当初構想では,城北線(国鉄瀬戸線)は,中央本線などの在来線と接続し,名古屋北部における鉄道による環状サービスを担う役割があるとされており,城北線小田井駅も,上小田井駅と統合した「上小田井総合駅」構想がありました.

 しかしながら,
 (1)城北線は,勝川駅はJR駅と離れており,枇杷島駅でもJRと乗換が必要なこと
 (2)城北線は,気動車単車による低頻度運行に終始し,駅間距離も長く,交差鉄道(名鉄小牧線)との乗り換えも考慮されていないことなどから,都市鉄道としての役割を果たし得ていないこと
 (3)上小田井駅と小田井駅は直線距離にして 400m ほど離れていること
 以上のことから,現在に至るまで総合駅化の具体的な動きはありません.

 「上小田井総合駅」構想に関連した都市整備では,地下鉄鶴舞線建設事業,名鉄犬山線連続立体交差事業およびその成果としての相互直通運転,上小田井駅前広場の整備に留まっています.


▲4層構造のTKJ城北線小田井駅
 

 

 

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