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 ツーステップバス/〜平成12年式/全車両引退済み

概 説

 市バスの大型ツーステップ車では,日野に次ぐ第2勢力として活躍したのが「いすゞ自動車」です.グレードアップ車以降(H3.9〜)の車両は最大で205両が在籍していました.主に市北部の浄心営業所,如意営業所と,市南部の港営業所に配置されました.晩年は港営業所の閉鎖もあり分散配置され,市内各営業所で活躍しました.

 1車台=1車体の他車種に対し,いすゞ大型車は2タイプの車体が同時平行で導入されました.いすゞ純正車体(アイ・ケイ・コーチ→いすゞバス製造)を架装するものと,UD(日産D)車と同じ富士重工業車体を架装するものがあります.
 また,通常のディーゼル車のほか,低公害車両としてCNG車もあります.

 

車両ラインアップ

 当ページでは,平成2年から平成7年までに導入されたU-規制車(平成元年排出ガス規制適合車)を紹介します.
 それ以前の車両は,別ページ
過去の車両をご覧ください.
 平成8年式以降の車両は,次ページ
S (KC-規制車)をご覧ください.

 平成2年12月式  U-LV324M  14両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV324M)「キュービック」ツーステップバス 10両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:26人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV324M改)「LV324系+7E車体」ツーステップバス 
4両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:26人   ・MT車

 平成2年度前期分として,平成2年12月に14両が導入されました.
 このうちS346〜S349の4両は富士重車体を,S350〜S359の10両はいすゞ純正車体を架装しています.
 平成14年4月のダイヤ改正により廃車となっています.

 昭和63年式から採用された3扉車(前扉と後扉は折戸,中扉は引戸)で,テールランプは腰部3連型です.
 平成元年排出ガス規制に適合し,記号はU-となりました.エンジンは6QA2型から6QB2型になりました.

 側面窓は銀色サッシの上下2段式,リーフサスペンション仕様です.
 車内は緑色モケットのローバックシートが並びます.カーテンはロール式です.

 当年式からの変更点として,屋根上前方に角形ベンチレータ(ラインクロスファン)が装着されました.
 アイ・ケイ・コーチ架装車は,冷房装置がビルトイン形になるとともに外気導入用の角形ベンチレータを2基設置しました.また車体後部がすっきりした見た目に形状変更されました.
 富士重工業架装車は,エンジンルーバー形状が角張ったものになりました.


▲S346 (平成2年12月式:富士重)
 ※お絵かきバス
▲画像なし(平成2年12月式:いすゞ)

 

 

 平成3年3月式  U-LV324M  15両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV324M)「キュービック」ツーステップバス 9両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:26人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV324M改)「LV324系+7E車体」ツーステップバス 
6両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:26人   ・MT車

 平成2年度後期分として,平成3年3月に15両が導入されました.
 このうちS360〜S365の6両は富士重車体を,S366〜S374の9両はいすゞ純正車体を架装しています.
 S373は貸切兼用車C6に改造されました.
 全車,平成15年3月のダイヤ改正までに廃車となっています.

▲画像なし(平成3年3月式:富士重)
▲S372 (平成3年3月式:いすゞ)
 画像提供:MRCバス分科会顧問さま

 

 平成3年9月式  U-LV224M  6両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 4両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
2両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成3年9月にいすゞ車台6両が導入されました.このうちS375とS376の2両は富士重車体を,S377〜S380の4両はいすゞ純正車体を架装しています.
 平成12年3月にS378が貸切改造されC11号車に改番されました.残り5両のうち,4両は平成15年3月に,S380のみ平成15年12月のダイヤ改正に伴う減車措置により廃車となっています.

 昭和63年式から採用された3扉仕様で,テールランプは腰部3連型,冷房装置はいすゞ車体がビルドイン型でゼクセル製を,富士重車体は屋根上設置型で同じくゼクセル製を搭載しています.

 当年式は大幅な仕様変更を盛り込んだ,いわゆる「グレードアップ車」の第一弾で,特徴として次の点が挙げられます.

 【車体・外観】
  側面窓は上下式からメトロ窓(引き違い式)に
  サスペンションはエアサス(形式名はLV324M→LV224Mに)
  左サイドアンダーミラー取付

 【車内・内装】
  座席は青色モケットのハイバックシート・枕カバー付
  ロール式カーテンからを横引きカーテン(灰色)に変更
  中扉前に車椅子スペース(跳ね上げ式3人掛けベンチシート)の新設
  優先席を横向き2人掛け座席に変更
  室内灯をラインライト(大型車7灯)に変更
  つり革ベルトを灰色へ

 【運転席・ワンマン装置】
  アナログ放送テープを廃止し,音声合成放送装置を導入
  運転士用ブラウン管モニターと系統設定リモコンを新設
  車内アナログ時計を廃止し,LED式車内停留所名表示機を導入

 また,この年式のみの特徴として,最後部座席が固定式中肘掛けになっています.
 富士重工業架装車(7Eボディ)は,日産ディーゼル車と同じ外見をしていますが,エンジンルーバーが日産D車が非公式側にあるのに対し,いすゞ車は公式側にあるので判別することができます.


▲S376 (平成3年9月式:富士重)
▲画像なし(平成3年9月式:いすゞ)

 

 平成4年3月式  U-LV224M  19両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 13両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
6両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成4年3月にいすゞ車台19両が導入されました.このうちS381〜S386の6両は富士重車体を,S387〜S399の13両はいすゞ純正車体を架装しています.
 平成12年3月にS382が貸切改造されC8号車に改番されました.残る車両は平成15年12月のダイヤ改正に伴う減車措置により全車廃車となっています.

 平成3年9月式から外観上の変化ありません.
 車内は,床材の柄が変更になったほか,最後部座席の肘掛けが固定式から稼働式になりました.


▲S386 (平成4年3月式:富士重)

▲S395 (平成4年3月式:いすゞ)
   

▲S393 後部より(いすゞ)

 

 平成4年9月式  U-LV224M  10両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 7両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
3両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成4年9月にいすゞ車台10両が導入されました.このうちS400〜S402の3両は富士重車体を,S403〜S409の7両はいすゞ純正車体を架装しています.
 平成15年12月の減車措置により全車廃車となっています.

 平成4年3月式からの変化として,2車体共通で,中扉前の跳ね上げ式3人掛けベンチシートの形状変更と,戸袋部カーテンから横引き式からロール式に変更になりました.
 いすゞ車体では,エンジンルーバーの寸法が小さくなりました.
 富士重車体では,側面方向幕周りのスペースが縮小し,側面方向幕下部の窓面積が拡大しました.

 
▲画像なし(平成4年9月式:富士重)

▲S403 (平成4年9月式:いすゞ)
   

▲S405 いすゞ車運転席の様子

 

 平成5年3月式  U-LV224M  6両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 4両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
2両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成5年3月にいすゞ車台6両が導入されました.このうちS410とS411の2両は富士重車体を,S412〜S415の4両はいすゞ純正車体を架装しています.
 平成15年12月の減車措置により全車廃車となっています.

 平成4年9月式からの変化として,冷房装置が代替フロン使用のものに変更されました.
 富士重車体では,右側面後方のエンジンルーバーの寸法が拡大されました.


▲S411 (平成5年3月式:富士重)
▲画像なし(平成5年3月式:いすゞ)

 

 平成5年9月式  U-LV224M  12両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 7両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
5両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成5年9月にいすゞ車台12両が導入されました.このうちS416〜S420の5両は富士重車体を,S421〜S427の7両はいすゞ純正車体を架装しています.
 平成15年12月に5両が廃車され,残る7両は愛知万博後の平成18年1月に廃車されました.

 平成5年3月式からの変化として,前扉のステップのステンレス部が無塗装となっています.

  ※画像なし

 

 平成6年3月式  U-LV224M  3両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 2両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
1両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成6年3月は3両のみ導入されました.このうちS428は富士重車体を,S429とS430の2両はいすゞ純正車体を架装しています.
 S428とS430は車体側面に大きく絵を描いた「マンガバス」として活躍しました(画像は下部に掲載).
 3両とも平成18年1月に廃車となっています.

 前年式から外観に変化はありません.
 内装関係では,降車ボタン脇の表示板に英字が追加されたほか,降車ボタン広告が廃止されました.


▲S428 富士重車体 車内の様子
 

 

 平成6年10月式  U-LV224M  21両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 14両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
7両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 平成6年10月にいすゞ車台21両が導入されました.このうちS431〜S437の7両は富士重車体を,S438〜S451の14両はいすゞ純正車体を架装しています.
 全車,平成18年12月頃に廃車されました.

 特徴的な腰部3連式テールランプを備える最終グループです.
 平成6年3月式からの変化として,車内扉上部の「出口」表示板に英字が追加されました.


▲S431 (平成6年10月式:富士重)

▲S443 (平成6年10月式:いすゞ)

 平成6年10月式いすゞ車のうち,S438,S444,S451の3両(いすゞ車体)は「アイドリングストップ&スタートシステム」(ISS装置)が試験搭載されました.
 車体両側面に「アイドリングストップ&スタートシステムバス」の文字が入るほか,車体左側面のエンジンルーバー上部がV字になっています.


▲S444 いすゞ車体(ISS試験車)

▲S444 後部より(ISS試験車)

 

 平成7年3月式  U-LV224M  15両  ×廃車

 いすゞ製 アイ・ケイ・コーチ製造架装(U-LV224M)「キュービック」ツーステップバス 11両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車
 
 いすゞ製 富士重工業架装(U-LV224M改)「LV224系+7E車体」ツーステップバス 
4両
          機関:6QB2  排気量:11,780cc  軸距5,200mm
          座席定員:25人   ・MT車

 年2回の分割購入から年1回購入になった平成7年には15両が導入されました.
 このうちS452〜S455の4両は富士重車体を,S456〜S466の11両はいすゞ純正車体を架装しています.
 いすゞ車体のS456は「マンガバス」として活躍しました.(画像は下部に掲載).
 S465は早期事故廃車に,その他12両が平成18年12月に廃車となり,S455と466のみ平成19年12月に廃車となりました.

 U-規制車の最終グループです.
 テールランプの配置が見直され,腰部+裾部上下2段式に変更されました.
 車内内装に変化はありません.

▲画像なし(平成7年3月式:富士重)
▲S457 (平成7年3月式:いすゞ)
   

▲S457 後部より(いすゞ)

 

 ※平成8年式以降の車両は,別ページS (KC-規制車)をご覧ください.

 

車両一覧表

 [S]車両一覧表 (PDFファイル)

   対象車両:平成3年9月式〜平成12年3月式のいすゞ大型一般系統用車両
   掲載対象:平成14年以降の車両移動履歴等

 

 

画像ギャラリー

 「まんがバス」や「お絵かきバス」などの写真を紹介します.

 まんがバス

 市バスでは,バス車体側面にイラストをあしらった「まんがバス」が12両(各車庫1両ずつ)ありました.これはお子様など市バスに対して親しみを持っていただくことを目的としたもので,昭和56年より行われていました.


▲S428「サッカーゲーム」
 浄心営業所(平成6年3月式:富士重)

▲S430「お魚達のお遊戯」
 港→如意営業所(平成6年3月式:いすゞ)
   

▲S456「まぼろしの恐竜バッシー」
 如意営業所(平成7年3月式:いすゞ)

 

 お絵かきバス

 廃車間際に,区民まつり等のイベントで「お絵かきバス」になった車両です.


▲S419 (平成5年9月式:富士重)
 

 

 ラッピングバス(全面広告)

 車体全体にフィルムを貼り動く広告として走った「ラッピングバス」を紹介します.


▲S455 (平成5年9月式:富士重)
 

 

 

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