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 ツーステップバス/〜平成12年式/全車両引退済み

概 説

 三菱ふそう製「エアロスター」ツーステップバスは,グレードアップ車以降の車両が最大167両在籍するなど,いすゞ車と並び市バスでは第三勢力として多数活躍していました.
 平成9年まで導入されたエアロスターM車体と,平成10年のフルモデルチェンジ後の車体の2タイプあります.
 エアロスターM車体は三菱自動車名古屋製作所(大江工場)でも製造されました.角張った車体が特徴の新型エアロスターのデザインは現在のノンステップ車にも受け継がれています.
 三菱ふそう車は,他車種と比べて年式による仕様の変化は少ないですが,一部で都市高速対応仕様車を導入するなどの特徴があります.

 

車両ラインアップ

 当ページでは,平成2年から平成7年までに導入されたU-規制車(平成元年排出ガス規制適合車)を紹介します.
 それ以前の車両は,別ページ
過去の車両をご覧ください.
 平成8年式以降の車両は,次ページ
F (KC-規制車)をご覧ください.

 平成2年12月式  U-MP218M改  15両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:25人   ・MT車

 平成2年度前期分として,平成2年12月に15両が導入されました.局番はF333〜F347です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF344〜F347の4両は,高速1号系統対応設備として座席ベルト付きでした.
 平成14年4月のダイヤ改正により廃車となっています.

 昭和63年式から採用された3扉車(前扉と後扉は折戸,中扉は引戸)で,テールランプは腰部3連型です.
 平成元年排出ガス規制に適合し,記号はU-となりました.エンジンは引き続き6D22型です.

 側面窓は銀色サッシの上下2段式,リーフサスペンション仕様です.
 車内は緑色モケットのローバックシートが並びます.カーテンはロール式です.
 冷房装置は屋根上設置型で三菱重工業製を搭載しています.

 当年式からの変更点として,屋根上前方に角形ベンチレータ(ラインクロスファン)が装着されました.
 また,前面フォグランプと,後部バックランプと赤色反射板が四角形になりました.

 

 平成3年3月式  U-MP218M改  14両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:25人   ・MT車

 平成2年度後期分として,平成3年3月に14両が導入されました.局番はF348〜F361です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF358〜F361の4両は,高速1号系統対応設備として座席ベルト付きでした.
 全車,平成15年3月のダイヤ改正までに廃車となっています.


▲F350 (平成3年3月式)

▲F350 後部より

▲車内の様子
 
【その他画像】
 F-351とN-212の並び
 F-357(競輪)

 

 平成3年9月式  U-MP618M改  19両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:24人   ・MT車

 平成3年9月にグレードアップ車第一弾として19両が導入されました.局番はF362〜F380です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF379〜F380の2両は,高速1号系統対応設備として座席ベルト付きでした.
 平成14年春と平成15年春に廃車となっています.

 昭和63年式から採用された3扉仕様で,テールランプは腰部3連型,側窓は銀色サッシのメトロ窓です.冷房装置は屋根上設置型で三菱重工業製を搭載しています.
 当年式は大幅な仕様変更を盛り込んだ,いわゆる「グレードアップ車」の第一弾で,特徴として次の点が挙げられます.

 【車体・外観】
  側面窓は上下式からメトロ窓(引き違い式)に
  サスペンションはエアサス(型式名は218M→618Mに)
  左サイドアンダーミラー取付
 
  【車内・内装】
   座席は青色モケットのハイバックシート・枕カバー付
   ロール式カーテンからを横引きカーテン(灰色)に変更
   中扉前に車椅子スペース(跳ね上げ式3人掛けベンチシート)の新設
   優先席を横向き2人掛け座席に変更
   室内灯をラインライト(大型車7灯)に変更
   つり革ベルトを灰色へ
  
   【運転席・ワンマン装置】
   アナログ放送テープを廃止し,音声合成放送装置を導入
   運転士用ブラウン管モニターと系統設定リモコンを新設   車内アナログ時計を廃止し,LED式車内停留所名表示機を導入
 
  また,当年式のみの特徴として,最後部座席が固定式中肘掛けになっています.


▲F374 (平成3年9月式)

▲F380 (平成3年9月式)

 

 平成4年3月式  U-MP618M改  11両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:24人   ・MT車

 平成4年3月に11両が導入されました.局番はF381〜F391です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF385〜F391の7両は,高速系統対応のため客席ベルト付きでした.
 F381〜F390の10両は平成15年春に廃車,F391のみ平成17年10月まで延長使用されました.

 車体関係では,後部マフラー位置が変更(右側)されました.
 車内関係では,床材の柄が変更になったほか,最後部座席の肘掛けが固定式から稼働式になりました.


▲F385 (平成4年3月式)

▲F381 (平成4年3月式)

 

 平成4年9月式  U-MP618M改  6両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:24人   ・MT車

 平成4年9月に6両が導入されました.局番はF392〜F397です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF394〜F397の4両は,高速1号系統対応設備として座席ベルト加え,ABSとエンジンルーム内に火災警報装置と自動消火装置を新たに装備しました.
 F392,F394,F395の3両は平成15年春に廃車,残る3両は平成17年10月に廃車されました.

 平成4年3月式から外観上の変化ありません.
 車内内装では,中扉前の跳ね上げ式3人掛けベンチシートの形状変更と,中扉戸袋部カーテンから横引き式からロール式に変更になりました.


▲F394 (平成4年9月式)
 

 

 平成5年3月式  U-MP618M改  1両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
          機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
          座席定員:24人   ・MT車

 平成5年3月は,わずか1両のみが導入されました.局番はF398です.
 稲西営業所配置のマンガバスです(※画像は下方に掲載).
 平成15年春に廃車となっています.

 この年式より,冷房装置が代替フロン使用のものに変更されました.

 

 平成5年9月式  U-MP618M改  4両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
          機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
          座席定員:24人   ・MT車

 平成5年9月に4両が導入されました.局番はF399〜F402です.
 F399のみ平成15年春に廃車,残る3両は平成18年春に廃車されました.
 この年式より,前扉のステップのステンレス部が無塗装となりました.


▲F400 (平成5年9月式)
 

 

 平成6年1月式  U-MP618M改(MBECS-||)  3両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスターMBECS-||」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:24人   ・MT車

 平成6年3月のディーゼル車導入に先駆け,1月に低公害車が1両導入されました.
 局番はF403で,那古野営業所に初期配置され,一般車と同じように活躍しました.
 平成18年春に廃車となっています.

 三菱自動車が開発した「MBECS」で,車体側面に「ディーゼル・蓄電式ハイブリットバス」という表記があるように,制動時のエネルギーを利用して油圧を蓄圧タンクに蓄え,発進・加速時に再利用するオリジナルのハイブリットシステムです.
 車体に低公害車を示す青色ハートマークが表示されるほか,運転席には計器板上部にエネルギー蓄積度を表すレベルゲージが増設されています.


▲F403 (平成6年1月式:MBECS)
 

 

 平成6年3月式  U-MP618M改  1両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
          機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
          座席定員:24人   ・MT車

 平成6年前期は,1月に前述のMBECS-U1両のほか,ディーゼル車1両が導入されました.局番はF404です.
 平成18年春に廃車となっています.

 前年式から外観に変化はありません.
 内装関係では,降車ボタン脇の表示板に英字が追加されたほか,降車ボタン広告が廃止されました.

 

 平成6年10月式  U-MP618M改  14両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:24人   ・MT車

 平成6年10月に14両が導入されました.局番はF405〜F418です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF416〜F418の3両は,座席ベルト,ABS,火災警報&自動消火装置付きです.
 全車平成18年12月に廃車となっています.

 当年式より,車内の扉上部の「出口」表示板に英字が追加されました.

 

 平成7年2月式  U-MP618M改(MBECS-||)  3両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
           機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
           座席定員:24人   ・MT車

 平成7年3月のディーゼル車導入に先駆け,2月に低公害車が2両導入されました.
 局番F419が稲西営業所に,局番F420が鳴尾営業所にそれぞれ配置されました.
 平成18年12月に廃車となっています.

 平成6年1月式と同じくMBECS-||「ディーゼル・蓄電式ハイブリットバス」です.
 前年式に仕様を合わせたため,平成6年式までの市バス車両最大の特徴である「腰部3連式テールランプ」を備える最後の車両となりました.


▲F420 (平成7年2月式:MBECS)

▲F419 後部より(平成7年2月式:MBECS)

 

 平成7年3月式  U-MP618M改  15両  ×廃車

 三菱ふそう製  三菱自動車工業架装「エアロスター」ツーステップバス
          機関:6D22  排気量:11,140cc  軸距5,300mm
          座席定員:24人   ・MT車

 年2回から年1回の購入になった平成7年3月には15両が導入されました.局番はF421〜F435です.
 このうち鳴尾営業所初期配置のF432〜F435の4両は,座席ベルト,ABS,火災警報&自動消火装置付きです.
 またF421とF432の2両は「マンガバス」として活躍しました.
 F431のみ平成19年12月に,それ以外の車両は平成18年12月に廃車となっています.

 U-規制車の最終グループです.
 テールランプの配置が見直され,腰部+裾部上下2段式に変更されました.
 車内内装に変化はありません.


▲F425 (平成7年3月式)
 
【その他画像】
 F-424(回送)
 F-430(ささしまシャトル)

 

 ※平成8年式以降の車両は,次ページF (KC-規制車)をご覧ください.

 

車両一覧表

 [F]車両一覧表 (PDFファイル)

   対象車両:平成3年9月式〜平成12年3月式の三菱ふそう大型一般系統用車両
   掲載対象:平成14年以降の車両移動履歴等

 

 

画像ギャラリー

 「まんがバス」や「お絵かきバス」などの写真を紹介します.

 まんがバス

 市バスでは,バス車体側面にイラストをあしらった「まんがバス」が12両(各車庫1両ずつ)ありました.これはお子様など市バスに対して親しみを持っていただくことを目的としたもので,昭和56年より行われていました.


▲F398 (平成5年3月式)
 稲西営業所配置

▲F421 (平成7年3月式)
 那古野→中川→鳴尾→猪高営業所配置
 

▲F432 (平成7年3月式)
 鳴尾→稲西営業所配置
 

 

 ラッピングバス(全面広告)

 車体全体にフィルムを貼り動く広告として走った「ラッピングバス」を紹介します.


▲F405 (平成6年10月式)

▲F406 (平成6年10月式)

 

 

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