ツーステップバス/平成4年式〜平成7年式/全車両引退済み
概 説 |
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名古屋市営バスのツーステップ中扉リフト付きバスは,平成4年から平成8年にかけて3車種12両が活躍しました.このうちUD車は平成4年から平成7年まで,最多となる6両が導入されました.
全車,野並営業所をベースに名古屋で最初の福祉対応バスとして30系統(栄〜今池〜総合リハビリセンター)で走りました.晩年は栄19系統や金山14系統で活躍しましたが,ノンステップバスに取って代わられ,その他一般系統でも運用されました.
車両ラインアップ |
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平成4年から平成7年にかけて4回,計6両が購入されました.
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平成4年9月式 U-UA440LAN改 2両 ×廃車 |
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日産ディーゼル製 富士重工業架装「U-UA系」ツーステップバス(中扉リフト付き)
機関:PF6 排気量:12,500cc 軸距5,240mm
座席定員:25人 ・MT車
名古屋市バス初のリフト車として,平成4年9月に日野車1両と共にUD車2両が導入されました.
局番はLN1〜LN2で,野並営業所の配置です.平成15年12月頃に廃車となっています.
基本的な仕様は同年式のUD一般車と同じです.
リフト車特有の装備として,中扉がグライドスライドドアとなっており,リフト装置が装着されています.
車体前面に字幕式の行灯を追加設置しており,「リフトバス」を表示しています.車体後部には「乗降中」表示灯(2行タイプ)を設置しています.方向幕はリフトマーク入りの専用のものが使用されました.
▲LN1 (平成4年9月式) |
▲LN1 中扉のグライドスライドドアが特徴 |
車内は,車いす固定場所となる跳ね上げ式のベンチシートが増設(1→2)されており,車いすを最大2人まで固定できました.
▲車内の様子 横向きベンチシート×2配置 |
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平成5年9月式 U-UA440LAN改 1両 ×廃車 |
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日産ディーゼル製 富士重工業架装「U-UA系」ツーステップバス(中扉リフト付き)
機関:PF6 排気量:12,500cc 軸距5,240mm
座席定員:25人 ・MT車
翌年の平成5年9月にUD車1両が導入されました.
局番はLN3で,野並営業所の配置です.平成18年冬に廃車となっています.
平成4年9月式からの変化として,冷房装置が代替フロン使用のものに変更した点や,前扉ステップのステンレス部の無塗装化が挙げられます.
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平成6年3月式 U-UA440LAN改 2両 ×廃車 |
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日産ディーゼル製 富士重工業架装「U-UA系」ツーステップバス(中扉リフト付き)
機関:PF6 排気量:12,500cc 軸距5,240mm
座席定員:25人 ・MT車
平成5年度予算で,9月式1両に引き続き,平成6年3月にUD車2両が追加導入されました.
局番はLN4〜LN5で,野並営業所の配置です.LN3と同じく平成18年冬に廃車となっています.
平成5年9月式から車体外観に変化はありません.
内装関係では,降車ボタン脇の表示板に英字が追加されたほか,降車ボタン広告が廃止されました.
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平成7年9月式 KC-UA460LAN改 1両 ×廃車 |
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日産ディーゼル製 富士重工業架装「KC-UA系」ツーステップバス(中扉リフト付き)
機関:PG6 排気量:13,330cc 軸距5,240mm
座席定員:25人 ・MT車
平成7年9月にUD車1両が導入されました.局番はLN6で,野並営業所の配置です.
翌年3月導入の一般車より一足早く,平成6年排出ガス規制(KC-)に適合しました.
平成20年冬に廃車となっています.
車体関係では,前後折戸扉の材質が変更となり,下部のみ灰色だったものが扉色と同じく黒く塗装されるようになりました.またテールランプの配置が見直され,腰部+裾部上下2段式に変更されました.
車内内装関係では,車内扉上部の「出口」表示板に英字が追加されました.
車両配置表 |
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局番
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登録番号
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年式 |
配置営業所 |
当初 |
H15.12 |
H18.1 |
H20.3 |
LN-1
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名古屋22か6616
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H4.9 |
野並 |
× |
LN-2
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名古屋22か6617
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野並 |
× |
LN-3
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名古屋22か6797
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H5.9 |
野並 |
× |
LN-4 |
名古屋22か6875 |
H6.3 |
野並 |
× |
LN-5 |
名古屋22か6876 |
野並 |
× |
LN-6 |
名古屋22か7152 |
H7.9 |
野並 |
× |
画像ファイル |
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LN車の画像をご紹介します.
▲LN4 ラッピング車(平成6年式) |
まるはち交通センター
www.maruhachi-kotsu.com |
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