高速度鉄道第1号線 東山線(高畑〜藤が丘間) ラインカラー:黄色
駅の概要 |
 |
東山線覚王山駅は,昭和38年(1963年)4月1日の東山線池下駅〜東山公園駅間の延伸時に開業した中間駅です.
駅は東西幹線道路「広小路通」の道路下にあります.東部丘陵の突き出し(岬)の上に位置しており,駅の東西は急な下り坂です.
駅自体はほぼ平面ですが,地上出入口は下り坂の途中にあるため,東西改札口の階層が異なります.
利用者の多い西改札口は,ホームの上に改札口のある一般的な地下駅構造です.
東改札口は,ホームの下に改札口のある,珍しい構造となっています.
駅から北へ約400mに日泰寺があり,参道を中心にお洒落な商店が立ち並んでいます.
毎月21日の縁日では,駅から日泰寺まで,高齢者を中心に大変賑わいます.
その周辺は閑静な高級住宅街となっています.
駅の管理は,東山線駅務区名古屋管区駅(直営駅)です.

▲普通乗車券 |
駅名称 |
覚王山 |
駅番号 |
H15 |
略号 |
覚王 |
建設時仮称 |
覚王山 |
開業 |
昭和38(1963)年4月1日 |
所在地 |
千種区末盛通一丁目 |
管轄 |
名古屋管区駅(直営駅) |
ホーム位置 |
深さ9.8m(地下駅) |
ホーム形状 |
相対式2面2線 |
ホームの大きさ |
3.5m×104m |
乗車人員 |
9,649人(R1年度) |
出入口数 |
4カ所 |
最寄バス停 |
覚王山 |
|
 ▲H24スタンプラリー図柄 |
ホームは2面2線の相対式ホームです.
駅部分は直線区間にありますが,その前後は(池下方,本山方ともに)急な上り坂かつ左カーブという,列車運転上,ノッチオフ遅れ・ブレーキ掛け遅れしやすい線形となっており,手動運転時代はオーバーラン多発駅でした.
駅の画像 |
 |
駅周辺や駅構内の様子を紹介します.
覚王山駅は,幹線道路「広小路通」の道路下にあります.
コンコース(改札外通路)は西改札口側(1,4番出入口・EV)と東改札口側(2,3番出入口)で分かれており,各出入口は歩道ではなく民地内にあります.
西改札口側から東改札口側に向かって長い下り坂です.

▲西改札口側(1,4番出入口・EV)の地上 |

▲日泰寺へ続く参道 |

▲1番出入口・EVと覚王山バス停 |
|

▲1番出入口 |

▲4番出入口 |

▲東改札口側(2,3番出入口)の地上 長い下り坂の途中 |
|

▲2番出入口 |

▲3番出入口(ビル合築) |
 |
駅構内の様子(地下1階西改札口コンコース/地下3階東改札口コンコース) |
 |
 |
覚王山駅は地下3層構造(実質2層構造)の駅で, B2階にホームがあります.
改札口は,西改札口と東改札口が設置されています.

▲名古屋市交通局webより「駅構内図」CC-BY-SA |
西改札口は,B1階に位置しており,日泰寺参道に近く,利用者の多い改札口です.
駅長室やエレベーター,駅構内トイレも設置されています.
小さな駅には珍しく,改札外に駅構内店舗があります.
この店舗は交通局店舗ではなく,名古屋交通開発機構の店舗で,駅開業時は4店舗区画ありました.
駅改修を経て,現在は1店舗(本屋)のみ残っています.

▲西改札口を改札外から望む |
|

▲西改札口外 1番出入口側 |

▲西改札口外 4番出入口側 駅構内店舗(書店)あり |
東改札口は,B2階ホームの下,B3階にある,珍しい構造のコンコースです.
比較的閑散としています.

▲東改札口を改札外通路から望む 東改札口は線路下にある |

▲東改札口 改札外より |

▲一段低い東改札口から出入口通路を望む |

▲階段を昇るとB1階ホーム |
|
覚王山駅のB2階は,2面2線の相対式ホームです.
ホーム西端にB1階西改札口へ上る階段とEVが,ホーム東端にB3階東改札口へ下る階段があります.

▲覚王山駅 B2階ホーム |

▲西端の西改札口に続く階段・EV |

▲東端の東改札口に降りる細い階段 |

▲覚王山駅 駅名標 |
東山線 池下駅〜覚王山駅間 |
 |
池下駅〜覚王山駅間は,地下鉄東山線で唯一のシールドトンネル(円形トンネル)区間です. 名称は「覚王山ずい道」です. (シールド延長:上り線356.7m,下り線387.8m)
覚王山ずい道は,国内初の都市部における開放型の手掘り式シールド工法(コンクリート製セグメント外径6,400o)により,昭和35年〜37年に建設されました.
その後の地下鉄建設など都市部におけるシールド工法発展の基礎となったことから,令和6年(2024年)に土木学会選奨土木遺産に認定されました.
その他画像 |
 |
覚王山駅の名前の由来は,駅から北へ約400mに位置する寺院「覚王山日泰寺」の山号に由来します.
日泰寺は,タイ王国から寄贈された仏舎利(釈迦の遺骨)を安置するために創建された寺です.
(既存の寺(特定の宗派)で仏舎利を受け入れる訳にはいかず,超宗派の単立寺院を新設)
覚(さと)りの王とは釈迦の別名であり,日泰とは日本とタイをつなぎ合わせた名前です.
▼もどる
|