宮城県の仙台市を中心に第二の活躍をする車両を紹介します.
宮城交通・ミヤコーバス |
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「宮城交通」は,宮城県仙台市に本社を置くバス会社です.その地域子会社「ミヤコーバス」とともに,宮城県内で幅広く路線バス事業や高速バスを運営しています.
名鉄グループ会社の一つで,名古屋地区で活躍した名鉄系各社の中古車両が多数活躍しています.
ここでは,平成22年夏より,多数の元市バス車両が活躍しています.
平成22年移籍車両,平成23年移籍車両,平成24年移籍車両に分けて紹介します.
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大型車 |
中型車 |
移籍年次 |
ふそう |
日野 |
いすゞ |
UD |
ふそう |
日野 |
いすゞ |
平成22年 |
6台 |
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平成23年 |
7台 |
10台 |
2台 |
1台 |
3台 |
3台 |
5台 |
平成24年 |
6台 |
5台 |
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合計 |
19台 |
15台 |
2台 |
1台 |
3台 |
3台 |
5台 |
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平成22年移籍 |
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平成22年(2010年)
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平成22年移籍 三菱ふそう 大型 KC-MP717P 6台 |
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宮城交通グループへの移籍第一弾として,平成22年にエアサス2扉車仕様のエアロスター6台が移籍しました.
この車両は,高速1系統専用車として平成10年に鳴尾営業所に8両導入されたもので,市バスでは珍しい長尺車体と中扉折戸を持つ車両でした.
晩年は他営業所へ移籍したり一般系統でも活躍するなどし,平成21年度末までに6台が廃車となりました.
この年に廃車となった6台全てが宮城交通へ移籍しています.
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名市交 |
宮城交通 |
元一般バス |
H22夏登録 |
R2.4調査時点 |
F-518 |
仙台200か239:泉営業所※SB |
R2年3月廃車→解体 |
F-519 |
仙台200か240 :泉営業所※SB |
R2年3月廃車→解体 |
F-520 |
仙台200か245 :泉営業所 |
H30年6月廃車→解体 |
F-522 |
仙台200か243 :泉営業所 |
H30年1月廃車→解体 |
F-523 |
宮城200か1796:富谷営業所
→仙台200か695 :泉営業所 |
H30年8月廃車→解体 |
F-524 |
宮城200か1795:富谷営業所 |
H30年2月廃車→解体 |
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※SB・・・一般路線用として登場後,SoftBank契約輸送専用車へ改造. 現時点の用途は未調査.
宮城交通に移籍後は,名鉄バスによく似た宮城交通カラーに塗り替えられ,方向幕のLED化が行われています. 中乗り方式ですが側面方向幕位置の移設は行われていません.
車内は,座席モケット交換,カバー装着,シートベルト撤去,ワンマン機器交換が行われています.
車内優先席ステッカーはそのまま流用されています.

▲宮城交通カラーの元高速車 F-519
前扉の側面方向幕は移設せず |

▲長尺車体と連続するメトロ窓が特徴的 |

▲車内の様子 座席配置は変わらず |

▲中扉より後ろは2列席が並ぶ |

▲宮城交通のワンマン機器が装着された車内 |

▲運転席の様子 |
その後,239号車と240号車は後述する元KF車と共にSoftBank契約輸送専用車に改造されました.

▲契約輸送&ラッピングの239号車 (専用車改造直後の様子) |

▲契約輸送専用車に改造された240号車 |
平成23年移籍 |
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移籍第二弾として,平成23年(2011年)にも複数車種の車両が移籍しました.
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平成23年移籍 日野大型 KC-HU2MMCA 10台 |
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移籍第二弾の車両のうち,一番最初に改造を受け現地で活躍を始めたのが日野ブルーリボン車です.
元基幹バス車両と一般車両の2種類があります.
ともに平成11年式のエアサスのツーステップ車両で,他事業者でも使い易い2扉仕様となっています.
名古屋市バスとして平成22年度末まで使用された後,宮城交通に移籍しました.
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名市交 |
宮城交通 |
元基幹バス |
H23春〜夏登録 |
R3.10調査時点 |
KH-53 |
宮城200か1896:仙台南営業所 |
H31年2月廃車→解体 |
KH-54 |
仙台200か272:泉営業所 |
R2年4月廃車→解体 |
KH-55 |
仙台200か273:泉営業所 |
R3年3月廃車→解体 |
KH-56 |
仙台200か291:泉営業所 |
R2年3月廃車→解体 |
KH-57 |
仙台200か274:野村車庫 |
R2年3月廃車→解体 |
KH-59 |
仙台200か295:野村車庫 |
H29年3月廃車→解体 |
KH-60 |
仙台200か290:野村車庫 |
R1年7月廃車→解体 |
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名市交 |
宮城交通・ミヤコーバス |
元一般バス |
H23夏登録 |
R2.2調査時点 |
H-795 |
仙台200か288:泉営業所 |
H30年10月廃車→解体 |
H-800 |
仙台200か300:泉営業所 |
R1年7月廃車→解体 |
H-812 |
宮城200か1987
仙台南営業所→名取営業所 |
H30年7月廃車→解体 |
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側面方向幕の位置変更はなく,元基幹バスは中扉ヨコ,元一般車は前扉ヨコのままです.
元基幹バス行灯は塗りつぶされました.
4枚折戸の中扉は,左半分が閉鎖(締め切り)されています.

▲元基幹2系統専用車(仙台200か272) |

▲独特のテールランプ配置は健在 |

▲元基幹 車内の様子 車両によっては網棚が撤去されている |

▲元基幹 4枚折戸の中扉 左半分は閉鎖(締め切り) |
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▲元一般系統車(仙台200か288) 側面行先表示器は前扉側にある |
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平成23年移籍 三菱ふそう大型 KC-MP717M 7台 |
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平成11年式のふそう車は基幹バス仕様の12台で,このうち7台が宮城交通に移籍しました.
うち4台は一般車として,3台は契約輸送専属(※SB)となりました.
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名市交 |
宮城交通・ミヤコーバス |
元基幹バス |
H23夏〜冬登録 |
R5.3調査時点 |
KF-131 |
仙台200か303:泉営業所 |
R3年3月廃車→解体 |
KF-132 |
仙台200か306:野村車庫 |
廃車→R5年1月解体 |
KF-133 |
仙台200か323:泉営業所※SB |
R1年12月廃車→解体 |
KF-135 |
仙台200か334:泉営業所※SB →宮城200か3047:名取営業所 |
廃車→R5年1月解体 |
KF-136 |
仙台200か322:泉営業所※SB |
R2年3月廃車→解体 |
KF-140 |
仙台200か370:泉営業所 |
H30年6月廃車→解体 |
KF-142 |
仙台200か371→仙台200か779 泉→仙台北営業所 |
R2年5月廃車→解体 |
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※SB・・・SoftBank契約輸送専用車として登場. 元KF-135(仙台200か334)は,その後一般車へ転用された. その他車両の現時点の用途は未調査.

▲元基幹2系統専用車(仙台200か371) |

▲前年移籍の元F高速車より尺が短く窓枠も異なる |

▲元基幹 車内の様子その1 中扉は半分が閉鎖されている |

▲元基幹 車内の様子その2 シートモケット等細部が異なる |

▲SoftBank契約輸送車 車内はWi-fi対応 |
中扉を半分しか使用しない一般車に対し,SoftBank契約輸送車は全扉使用で,運賃箱未搭載,車内Wi-Fi対応です. |
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平成23年移籍 いすゞ大型 KC-LV280N 2台 |
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平成11年式のいすゞ車は,キュービック車体を持つ2台が移籍しました.
ともに泉営業所に配置されています.
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名市交 |
宮城交通・ミヤコーバス |
元一般バス |
H24春〜夏登録 |
R3.10調査時点 |
S-545 |
仙台200か357:泉営業所 |
H31年3月廃車→解体 |
S-547 |
仙台200か378:泉営業所 |
R2年7月廃車→解体 |
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▲いすゞ大型ツーステ車(仙台200か357) |

▲いすゞ車リアビュー |

▲いすゞ 車内の様子 |
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平成23年移籍 日産ディーゼル大型 KC-UA460LAN 1台 |
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平成11年式の日産ディーゼル車は,富士重7E車体を持つ1台が移籍しました.
仙台市南部の仙台営業所にて運用されました.
平成31年2月に廃車となっています.
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名市交 |
宮城交通・ミヤコーバス |
元一般バス |
H24年8月登録 |
R2.2調査時点 |
N-345 |
仙台200か386:仙台営業所 |
H31年2月廃車→解体 |
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▲UD大型ツーステ車(仙台200か386) |

▲UD車リアビュー |
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平成23年移籍 日野中型 KC-RR1JJAA 3台 |
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大型車だけでなく,中型車も同時期に移籍しました.
このうち日野中型車レインボーは3台が確認されています.
平成11年式の車両で,平成22年度末まで名古屋市内を走りました.
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名市交 |
ミヤコーバス |
元一般バス |
H23夏〜秋登録 |
R5.3調査時点 |
MH-28 |
宮城200か1958:塩釜営業所 |
H30年2月廃車→解体 |
MH-32 |
宮城200か2020:白石→佐沼営業所 |
廃車→R2年1月解体 |
MH-33 |
宮城200か1976:佐沼営業所 |
同左 |
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▲3台移籍の日野中型ツーステ車 |

▲中型車はミヤコーバスに移籍 |
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平成23年移籍 三菱ふそう中型 KC-MK619J 3台 |
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平成11年式の三菱ふそう製 エアロミディMKについても,3台が移籍しています.
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名市交 |
ミヤコーバス |
元一般バス |
H23夏登録 |
R5.3調査時点 |
MF-11 |
宮城200か1945:気仙沼営業所 |
H30年3月廃車→解体 |
MF-12 |
宮城200か1955:佐沼営業所 |
廃車→R4年1月解体 |
MF-12 |
宮城200か1966:築館営業所 |
廃車→R4年3月解体 |
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▲3台移籍のふそう中型ツーステ車 |

▲各車とも後部蛍光テープと反射板を装着 |

▲ふそう 車内の様子 |

▲ふそう 車内の様子 |
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平成23年移籍 いすゞ中型 KC-LR233J 5台 |
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平成11年式のいすゞ製 ジャニーKは,5台が移籍しました.
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名市交 |
ミヤコーバス |
元一般バス |
H23夏〜H24春登録 |
R5.3調査時点 |
MS- 9 |
宮城200か1972:佐沼営業所 |
廃車→R3年12月解体 |
MS-12 |
宮城200か1998:気仙沼営業所 |
廃車→R4年4月解体 |
MS-10 |
宮城200か2031:佐沼営業所 |
H26年7月廃車→解体 |
MS-13 |
宮城200か2072:古川営業所 |
廃車→R5年1月解体 |
MS-11 |
宮城200か2104:塩釜→石巻営業所 |
同左 |
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▲5台移籍のいすゞ中型ツーステ車 |

▲塩釜営業所の元MS-11 |
平成24年移籍 |
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移籍第三弾として,平成24年(2012年)春においても複数車種の移籍が行われました.
平成22年から3ヶ年連続です.
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平成24年移籍 日野大型 KC-HU2MMCA 5台 |
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日野車は,平成11年式と平成12年式の一般車が移籍しました.
外観は前年度移籍車と違いありませんが,車内はモケットの柄や中扉の閉鎖方法に変化があります.
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名市交 |
宮城交通・ミヤコーバス |
元一般バス |
H25年3月登録 |
R3.10調査時点 |
H-831 |
仙台200か417:泉営業所 |
R3年2月廃車→解体 |
H-832 |
仙台200か423:野村車庫 |
R3年2月廃車→解体 |
H-836 |
仙台200か432:泉営業所 |
R2年4月廃車→解体 |
H-807 |
仙台200か433:泉営業所 |
H31年2月廃車→解体 |
H-808 |
仙台200か435:泉営業所 |
H31年2月廃車→解体 |
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▲元一般系統車(仙台200か417) |

▲外観は前年移籍車と違いはない |

▲元一般系統車 車内の様子 |

▲中扉の様子 半分締切だが固定ポールは1/4に |
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平成24年移籍 三菱ふそう大型 KC-MP717M 6台 |
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三菱ふそう車は,平成12年式の元基幹バス車両と元一般バス車両の2タイプが移籍しています.
外観は前年度移籍車と違いありませんが,車内はモケットの柄や中扉の閉鎖方法に変化があります.
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名市交 |
宮城交通 |
元基幹バス |
H24冬登録 |
R5.3調査時点 |
KF-143 |
仙台200か395:泉営業所 |
廃車→R4年4月解体 |
KF-144 |
仙台200か406:泉営業所 →宮城200か2654:仙台南→富谷営業所 |
R5年3月一時抹消 |
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名市交 |
宮城交通・ミヤコーバス |
元一般バス |
H25年2,3月登録 |
R5.3調査時点 |
F-525 |
仙台200か402:泉営業所 →宮城200か2656:村田駐在 |
同左 |
F-526 |
仙台200か426:泉営業所 |
同左 |
F-527 |
仙台200か427:泉営業所 |
R3年3月廃車→解体 |
F-528 |
仙台200か434:泉営業所 →宮城200か3050:名取営業所 |
同左 |
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▲元基幹専用車(仙台200か406) |

▲元一般系統車(仙台200か426) |
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▲元一般系統車 車内の様子 |
【情報提供:ありがとうございます】
中央線7005M様
指北樹依様「5-Bus Sapporo」
【お断り】
当ページの所属表記は,調査当時の情報です.現在の車両配置とは異なる可能性があります.
現況調査では,所属営業所について,泉営業所と野村車庫の区別まで判断できませんでした.
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