市バスの中古車が活躍した福島県のバス事業者の情報です.
はらまち旅行→東北アクセス |
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東北アクセス株式会社は,福島県南相馬市に本社を構える路線バス事業者で,貸切バス事業や旅行業も行っています.
当初の会社名は有限会社はらまち旅行で,平成25年(2013年)6月に社名変更しました.
ここでは,平成23年春に移籍したふそう1形式2台の元市バス車両が活躍していました.
平成11年式の三菱ふそう製,元都心ループ系統専用車である「エアロミディMJワンステップ(7m)」が移籍しています.
名古屋市バスとして那古野営業所や浄心営業所に所属し,都心ループ系統で活躍した後に,平成23年春に福島県にやってきました.
名市交(元TF-10) →はらまち旅行(福島230う10)→H31年春廃車
名市交(元TF-11) →はらまち旅行(福島230あ20)→R2年3月廃車
はらまち旅行への移籍後は,濃い緑色が特徴の,「はらまち旅行」路線バス標準塗装に塗り替えられました.
前後の方向幕は埋められ,前面に大きく「はらまち旅行バス」と掲示されていました.
側面方向幕は当初より装備していません.
車内はほぼそのまま使用されており,座席は都心ループ時代と同じ赤色と灰色モケットで,木製ベンチシート,固定窓と横引きカーテンも健在でした.
車内ステッカー類も残っており,ハッチーの姿も確認できました.
「東北アクセス」への社名変更後は,前面方向幕部分の社名表示が変更されたのみで,他の車両が銀色新塗装に変更される中,この車両は最後まで緑色旧塗装のまま残りました.
▲元TF11(あ20号車)
東北アクセス時代(R1年撮影) |
▲元TF11(あ20号車) 側面より
東北アクセス時代(R1年撮影) |
▲元TF11(あ20号車) 後部より
東北アクセス時代(R1年撮影) |
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▲車内の様子 都心ループ車の特徴である赤色・灰色モケット,木製ベンチシートが残っていた |
▲車内の様子 交通局名のステッカー |
▲元TF11(あ20号車) はらまち旅行時代(H24年撮影) |
▲元TF11(あ20号車) 側面より はらまち旅行時代(H24年撮影) |
▲元TF10(う10号車)
はらまち旅行時代(H24年撮影) |
▲元TF10(う10号車) 後部より
はらまち旅行時代(H24年撮影) |
名古屋市交通局→はらまち旅行への正確な移籍時期は不明ですが,平成23年3月の東日本大震災の前後であると推測されます.
はらまち旅行移籍後は,平成23年5月23日より運行が始まった「JR常磐線代行バス(原ノ町駅〜相馬駅)」に使用されました.
同年9月から毎週月・水・金曜日は,南相馬市の「仮設住宅巡回無料バス」として,毎週火・木・土曜日はスーパー「ヨークマニベル」シャトルバスとして活躍しました.
平成31年3月,南相馬市内の応急仮設住宅の供与終了に伴い,同巡回バスも運行終了することとなり,当車両の定期運用が無くなりました.
元TF10(う10号車)は一足先に廃車となり,平成元年夏に北海道恵庭市の富士交通に再移籍しました.
元TF11(あ20号車)は引き続き牛来営業所に留め置かれていましたが,令和2年2月に営業所が廃止され,3月に廃車(一時抹消)となり,4月には解体処分されました.
画像ギャラリー |
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その他画像を紹介します.
はらまち旅行時代の平成24年頃に,旧本社営業所(後の牛来営業所)にて撮影した画像を紹介します.
▲色とりどりのはらまち旅行の車両群 |
▲左:元TF10 右:元TF11 |
平成30年に南相馬IC前にバスターミナル併設の本社営業所を移転,旧営業所は牛来営業所となりました.
ここでは,東北アクセス時代の令和元年頃に福島駅前や本社営業所,牛来営業所にて撮影した画像を紹介します.
▲移転した本社営業所 |
▲本社営業所併設の南相馬バスターミナル |
▲東京線や福島線など路線バスも展開 福島駅前にて待機中の車両 |
▲本社移転後の牛来営業所
閉鎖前は元TF10が1両留置されるのみであった |
【お断り】 撮影機材や画像処理の関係で,色合いが実際と異なる場合があります.
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