空港内専用バス(ランプバス等)として,第二の活躍を見せる元市バス車両を追いました.
空港内専用バス・ランプバス |
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当方にて把握している中古車両は次の通りです. これ以外にも存在する可能性があります.
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宮崎空港 H24〜 → 新千歳空港 R5〜 <構内専用> 1台 |
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名古屋時代は都心ループ系統専用車として活躍した「エアロミディMJ7m」1台(平成10年から平成22年春まで在籍)が,各地を転々としています.
【H22〜南国交通】
平成22年(2010年)秋に,鹿児島県の南国交通に移籍しました. 鹿児島空港自動車営業所に配置され,南国交通の一般路線バス(鹿児島200か1130)として鹿児島空港を発着するローカル路線で約1年半使用されました.
南国交通在籍時の情報は 鹿児島県の事業者 をご覧下さい.
【H24〜宮城空港】
平成24年(2012年)夏に,同じ鹿児島空港に拠点を置く日本航空グループの航空会社「日本エアコミューター」に再移籍しました.
活躍の場を鹿児島空港周辺から宮崎空港内に移し,宮崎空港内の専用車両(ランプバス:未登録)として活躍しました.
▼平成10年式 ふそうKC-MJ218F改 |
名市交(TF-3)→ |
南国交通(乗合:鹿児島200か1130)→ |
日本エアコミューター(構内専用) |
日本エアコミューター再移籍後の車体塗装は,白一色にJALロゴマーク(鶴丸)入りとなっています.

▲宮崎空港構内の元市バス車両 側面幕は「空港内送迎」 (画像提供:抹茶テラ様) |

▲鶴丸ロゴと「日本エアコミューター」表示 活躍の機会は少ない (画像提供:抹茶テラ様) |
その後,宮崎空港において,いつまで活躍したのか不明です.
【??〜新千歳空港】
令和5年(2023年),同一車両と思われるバスが,新千歳空港において確認されました.
車体塗装は宮崎空港時代と同じく,白一色にJALロゴマーク入りです. (日本エアコミューターの文字は消された模様)
「BUS-SPK3」の文字入りです.
用途等の詳細は分かりません.
車内には資機材が積み込まれており,一般的なランプバス用途ではないようです.

▲新千歳空港構内の元市バス車両 (画像提供:東舞 神一様) |

▲鶴丸と「BUS-SPK3」表記あり (画像提供:東舞 神一様) |
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羽田空港 R6〜 <乗合/ニッコー観光バス> 3台 |
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令和6年(2024年)より,東京国際空港(羽田空港)内において,元市バス車両が活躍しています.
平成19年式の日野自動車製,大型ノンステップ車「ブルーリボン2」です.
令和6年(2024年)2月までに廃車となった76台のうち,3台が東京都品川区の「ニッコー観光バス(株)」に移籍しました.
(R6年6月時点で確認できたのは3台のみ.)
特定登録され,羽田空港(制限エリア内)のターミナル間連絡バスとして活躍しています.
主にターミナル2国際線〜ターミナル3国際線の乗継用として運用されており,乗車難易度は非常に高いです.
▼平成19年式 日野PJ-KV234N1 |
名市交(NH-129)→ |
ニッコー観光バス(乗合:品川200か3463)537号車 |
名市交(NH-150)→ |
ニッコー観光バス(乗合:品川200か3464)538号車 |
名市交(NH-175)→ |
ニッコー観光バス(乗合:品川200か3468)539号車 |
車体前面の塗装は,ターミナル間無料連絡バスと同じ黄色を基調とした派手なデザインで,HNDの文字が入ります. 側面は黄色から白色のグラデーションと青帯のグラデーションとなっており,HNDとT3←→T2の文字が入ります. 後面は白色です.
行先表示器はアンバー色LEDのまま使用されています.

▲羽田空港制限エリアT2〜T3シャトルバス 537号車前面より |

▲537号車後面より |

▲539号車 |

▲側面より |

▲航空機の離発着を間近でみながら空港内を走り回る |
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令和5年(2023年),大阪国際空港(伊丹空港)内において,元市バス車両と思しきランプバスが目撃されています.
平成18年(2006年)1月式のいすゞ自動車製,大型ノンステップ車「エルガ」です.
令和5年(2023年)3月までに廃車となった車両です.
ANAのランプバス「BU-3号車」として,構内のみで運用されています.
▼平成18年式 いすゞPJ-LV234N1 |
名市交(NS-不明)→ |
伊丹空港内ANAランプバス BU-3号車 |
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那覇空港 H23〜H25 <特定/那覇バス> 2台 |
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平成23年(2011年)から平成25年(2013年)にかけて,沖縄県の玄関口である那覇空港で活躍するランプバスの中に,元市バス車両がありました.
運行事業者は地元の那覇バスです.
那覇空港内におけるスカイマーク社のランプバス運行を請け負っていました(特定バス事業).
専属車両として,いすゞ製大型ツーステップ3扉車が2台在籍していました.
▼平成10年式 いすゞKC-LV280N |
名市交(S-530)→ |
那覇バス(沖縄200か822)スカイマーク塗装 |
名市交(S-536)→ |
那覇バス(沖縄200か823)スカイマーク塗装 |
車体は白をベースにしたスカイマーク塗装です.
平成25年に,2台ともランプバス仕様から那覇市内線仕様(一般塗装化)に転用されました. 現在ではこの塗装は見られません.
一般路線に転用後の情報は 那覇バス をご覧下さい.

▲那覇空港内を走る元市バス車両2台 |

▲沖縄200か822
3扉を活用し大量の乗客を迅速に運ぶ |
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▲側面より |
令和5年(2023年)より,那覇空港内において,元市バス車両のランプバスが5台活躍しています.
すべて大型ノンステップ車で,平成17年度(2005年度)式いすゞ製「エルガ」と,平成18年度(2006年度)式日野製「ブルーリボン2」です.
ANAのランプバス28号車〜32号車として,構内のみで運用されています.
▼平成18年1月式 いすゞPJ-LV234N1 |
名市交(NS-不明)→ |
那覇空港内ANAランプバス 28号車 |
名市交(NS-不明)→ |
那覇空港内ANAランプバス 29号車 |
名市交(NS-不明)→ |
那覇空港内ANAランプバス 30号車 |
名市交(NS-不明)→ |
那覇空港内ANAランプバス 31号車 |
▼平成19年12-3月式 日野PJ-KV234N1 |
名市交(NH-不明)→ |
那覇空港内ANAランプバス 32号車 |
※ランプバスのため十分な調査ができておらず,解説文等が間違っている可能性があります.

▲那覇空港(2024年撮影) |

▲ANAランプバスがずらりと並ぶ |

▲那覇空港を走り回るランプバス |

▲待機中のANAランプバス |
車体前面の塗装は,白一色です.前面方向幕窓と左右側面にANAロゴが入ります.
行先表示器は撤去されましたが,32号車側面のみ残っています.

▲ANA28号車 |

▲ANA28号車 |

▲ANA29号車 |

▲ANA29号車 |

▲ANA30号車 |

▲ANA30号車 |
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▲ANA31号車 |

▲ANA32号車 緑ステッカーが特徴 側面LED表示器残置 |

▲ANA32号車 後部ナンバー灯残置 |
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