自家用登録され,自治体の78,79条バス(自主運行バス)として運行される車両や,私有地内で使用される車両,個人所有の車両を紹介します.営業ナンバーを取得したコミュニティバスは各バス事業者のページで紹介します.
自治体自主運行バス |
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自家用登録され,自治体の78,79条バス(自主運行バス)として運行される車両です.
宮城県加美郡加美町は,宮城県北西部の内陸部に位置する自治体です.
公共交通機関としてミヤコーバスの路線バスが走っていましたが,平成22年10月に町内の一部路線が廃止となったことに伴い,代替手段として「加美町住民バス」の運行が行われています.
住民バス運行開始にあたり,平成22年9月に元市バス車両2両が調達されました.
(車両保有と運行は,地元企業の(有)セイワ.)
車両は平成10年式の三菱ふそう一般小型ツーステップ車「エアロミディMJ 7m」(平成22年3月廃車)です.
下部に黄色の細線を追加しただけという,ほぼ原色のまま使用されていました.
ふそうKC-MJ218F改:名市交(元SF-4)→ 加美町住民バス(宮城200は654)→秋北バス
ふそうKC-MJ218F改:名市交(元SF-5)→ 加美町住民バス(宮城200は653)→秋北バス
この2両を使って,住民バスのうち定時定路線の「小野田東部線」「宮崎東部線」の運行を行っていましたが,運行開始から約1年半後の平成24年4月に元SF-5(653号車)が事故を機に運用離脱,同年6月には廃車となりました.その後,元SF-5(653号車)は修理され平成25年10月に秋田県の 秋北バスへの再移籍を果たしています.
元SF-4(654号車)も,平成27年3月に運用を離脱し,秋北バスに再移籍しています.

▲ほぼ原色のまま使用されていた(元SF-4) |

▲宮城200は654 |

▲車内は運賃箱は撤去のみ |

▲町中心部と2つの支所を結ぶ |
▼番外編
運用離脱・売却された元SF-5号車の後継車両として,同車種1台が購入されました.
この車両,塗り分けは市バスそっくりなのですが・・・
明るい黄緑色をしており,黒サッシ,尾灯などを見ると元名古屋市営ではないようです.

▲追加導入の宮城200は762 |

▲明るい黄緑色が目立つ塗装 |
構内輸送用バス |
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自家用登録され,主に私有地(構内)にて使用される車両を紹介します.
平成23年東日本大震災後の,東京電力福島第一原子力発電所の廃炉作業に従事する作業員輸送のため,構内輸送用として元市バス5台が調達されました.
車両は平成11年3月式の,いすゞ製大型ツーステップ車(富士重7E車体架装)で,平成24年春まで市バス一般路線で活躍しました.
(東京電力への移籍時期は調査中です.)
いすゞKC-LV280N改:名市交(元S-559)→ 東京電力HD(いわき200は212)
いすゞKC-LV280N改:名市交(元S-563)→ 東京電力HD(いわき200は214) ※廃車済み
いすゞKC-LV280N改:名市交(元S-567)→ 東京電力HD(いわき200は215)
いすゞKC-LV280N改:名市交(元S-568)→ 東京電力HD(いわき200は211)
いすゞKC-LV280N改:名市交(元S-569)→ 東京電力HD(いわき200は207)
塗装は,車体上半分(屋根周り青帯)はそのままで,車体下半分(青白塗装)が白く塗りつぶされました.
方向幕部分は字幕が抜き取られた状態のままです.
元S-563(いわき200は214)は,平成29年5月に廃車解体されました.
それ以外の4台は,令和2年1月現在,現役です.
セキュリティの高い場所のため,現地訪問は困難ですが,当該車両の様子は,東京電力がウェブ上で公開している 廃炉の現場をめぐるバーチャルツアー(Guide1)にて確認することができます.
自治体所有車両 |
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自家用登録された公用車両を紹介します.
(R2年12月18日付) 名古屋市のPCR検査体制を拡充するため,市バス車両2両が交通局から健康福祉局へ譲渡されました.
譲渡にあたり,車体の塗装変更,料金箱・つり革・握り棒の取り外しや飛沫感染防止用ビニールカーテンの設置などの改造が行われました.
乗車定員37人→19人,車両総重量8.9t→7.9tで再登録したため,大型車扱いではなくなりました.
このため,ナンバープレートは大板(大型車両)ではなく中板(普通車両)を取り付けています.
守山区下志段味の市衛生研究所をベースに,市内各所に出向き,PCR臨時検査所などで活躍しました.
ふそうKK-MJ27HF:名市交(元NSF-16)→ 健康福祉局(名古屋200さ4046)
ふそうKK-MJ27HF:名市交(元NSF-18)→ 健康福祉局(名古屋200さ4047)
(R3年12月9日付一時抹消登録) 車検更新することなく,約1年で用途廃止となりました. その後売却され,他事業者等にて再登録されています.
元NSF-16→名古屋200さ4046→ 宮城県山正タクシー
元NSF-18→名古屋200さ4047→個人所有

▲健康福祉局所管となった元NSF-18号車 |

▲屋根周りを残して胴部の青帯は塗りつぶされた 中板ナンバープレート取り付け |
自家用車/個人所有車両 |
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第二の活躍を続ける市バス中古車両のうち,個人所有車両を紹介します.
当ページに掲載するのは,掲載許可をいただいた車両と,廃車済み車両です.
この他にも個人所有中古車は存在しますが,掲載を控えます.
岐阜ナンバーのこの車両は,平成10年式の三菱ふそう一般小型ワンステップ車「エアロミディMJ 7m」で,平成22年まで都心ループ系統で活躍していました.
現在のカラーリングもループ系統に準じた塗り分けで,グレーと白で構成されています.
「庭箱鉄道」の名前で,ボランティア活動支援や趣味活動のため,岐阜を中心に各地を走行しておられます.
ふそうKC-MJ218F改:名市交(元TF-4)→ 個人所有(岐阜230さ7780)

▲元都心ループ専用車TF-4 現在も都心ループ風の塗り分け |

▲登録番号は都心ループ時代と同じ「7780」 |

▲ほぼ原型のまま残る車内の様子1 シートベルトを設置し高速走行も可能に |

▲車内の様子2 |
情報提供:庭箱鉄道 画像提供:ばびぞうさま
元個人?所有車で廃車となった車両のうち,情報を得ることができた車両を紹介します.
いすゞKC=LV280N:名市交(元S-500)→個人所有?(仙台200はxxxx)→廃車解体
いすゞキュービックS-500号車は,平成20年春に廃車となった後,白ナンバーを付け仙台郊外に留め置かれていました.
平成26年12月に廃車となり,正月に仙台から横浜方面に向けて回送される途中,箱根駅伝と離合しその姿は全国向けてテレビ中継されました.
平成27年6月に解体処分されています.
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